2023年9月9日(土)の続きです。

網走から斜里を通って、ウトロまで来ました。宿泊はウトロですが、車で更に知床半島深部まで進みました。「知床自然センター」までは「国道334号」。ここで、知床峠を越えて羅臼に向かう国道と別れ、知床半島西海岸沿いは「道道93号」となります。目指す先は、「知床五湖」です。名前のとおり5つの湖沼(一湖から五湖まで)があるのですが、季節によっては数が増えたりもするようで、いくつあるかは定まっていません。

実は公共交通も通っています。斜里もしくはウトロから、1日6便の斜里バスろが通ってきます。斜里からは約1時間半、ウトロからは25分の行程です。
「知床五湖」の入口にある「知床五湖フィールドハウス」。
高架木道の入口です。

高架木道とは聞き慣れない名称ですが、「知床五湖」周辺はヒグマの生息地と重なっていて、散策中にヒグマと遭遇する事案が起きていたことから、従来の地上遊歩道に加えて、高架木道が設置されました。
高架木道は、地上から2mの高さをとり、かつ電気柵を併設して、もしヒグマが近くにいてもやり過ごすことができるようになっています。「知床五湖フィールドハウス」から一湖まで片道約20分・往復約40分の道のりです。ここは一般の観光客も気軽に入れるようになっています。一面の笹原に、高架木道のシルエットが浮かび上がっています。
一方、地上遊歩道は、ヒグマの生息地と平面で設置されています。地上遊歩道は、1日の入場者数に制限があり、また入場者には事前の講習を受けることが義務付けられています(受講料・大人250円)。地上遊歩道は、5つの湖を巡るコースで所要1時間半程度です。地上遊歩道と高架木道の接続部です。
私は、もちろん高架木道を行きます。自然の中に立派な木道が続く光景に、日常からかけ離れた感慨を抱きました。
途中で知床連山を望む展望台があります。右端の山が羅臼岳(標高1661m)。ここは人間の世界ではないような気がしてきます。
片やオホーツク海。
高架木道の終点です。一湖と知床連山。
オホーツク海に陽が沈みます。こちらは西海岸ですからね。
「知床五湖」を後にして、ウトロに戻る途中で。
ウトロの街が見えてきました。