2023年5月7日(日)。天気雨。連休最後の日曜日。

小田急線「柿生駅」で下車しました。北口は、とても狭隘な駅前です。

「柿生駅北口」バス停から小田急バス「柿22桐蔭学園前行き」に乗って、「鉄町(くろがねちょう)」バス停で下車しました。

鶴見川の流れ。

この辺りは、小田急線の南側、川崎市麻生区、東京都町田市そして横浜市青葉区の境界が入り混じっています。また、多摩丘陵の里山の景観がよく保存されていることでも知られています。

元は武蔵国都筑郡。1889(明治22)年に、下谷本村、上谷本村、成合村、鴨志田村、寺家村、鉄村、大場村、市ヶ尾村、黒須田村の大部分、下麻生村の一部、西八朔村、北八朔村、小山村、青砥村が合併して中里村となりました。1939(昭和14)年、中里村は他の都筑郡内の町村と一緒に横浜市に編入されました。なお、都筑郡の中で柿生村と岡上村だけは川崎市に編入されています。やや小高い土地に高い樹の植えられている所が見えてきました。

ここは、旧鴨志田村の鎮守「甲神社」です。

拝殿・本殿に向かう参道沿いには、「地神塔」をはじめとした古い碑が並べられていました。

社殿は、1925(大正14)年に再建されたものです。

「甲神社」から寺家方面に向かって行きます。寺家は、鶴見川に注ぐ寺家川に沿った一帯です。

この里山の景観を保全するため、横浜市では「寺家ふるさと村」という整備をしています。「四季の家」という総合案内所は、1987(昭和62)年に開設されています。

館内には、レストランの他、寺家の里山の動植物の展示があります。私は、雨が降る中、外に出たくないのが本心だったのですが、公共交通機関で来ているので、ここに留まっていても展望が開けないのです。

「四季の家」から外に出て、寺家の山田谷戸を望みます。寺家川が多摩丘陵を深く開析しています。この奥に向かって歩き、途中で北側に向かって丘を越えて、町田市三輪に抜けるのです。

谷戸の奥に向かおうとしたところで、丘の麓に鳥居があるのに気が付きました。鳥居をとるだけというつもりで近づいたのですが、

私の中には、自分では制御できない何かがあるようで、雨が降っているので、こんな階段を昇りたくないと思いつつ、気が付いたら登っていました。なぜなのか。「そこに階段があったから」としか答えようがありません。旧寺家村の鎮守「熊野神社」です。2001(平成13)年に火災に遭い、再建された社殿です。

階段の上から。ここを登りたくないと思いつつ、登ってしまいます。

本能に従って「熊野神社」をお詣りした後、山田谷戸をたどって行きます。雨がさらに激しくなってきました。

途中には水車小屋もあったりします。

山田谷戸から分かれる形で、更に小さな谷戸があります。

辿って来た道を振り返ります。住宅地がすぐ近くにある東京の郊外とは思えません。

町田市三輪に向かう分かれ道まで来ました。

こちらは、山田谷戸の更に奥の方です。

私は、杣谷戸という山田谷戸から分かれて、北側に向かう谷戸に沿って進みます。

そんなにハードではない、登りで丘越えをします。

丘を町田市側に抜けると、谷戸沿いに民家が現れます。

町田市側も沢沿いの道は整備がされていますが、横浜市側のような里山保全とは違う景観です。町田市側の谷戸は、玉田谷戸といいます。ここの流れも鶴見川に注ぎます。

しばらく進むと、緑は多いものの、農村的景観はなくなり、住宅街になりました。

町田市三輪にある日蓮宗の寺院「長祐山妙福寺」。高麗門は、嘉永7(1854)年築と伝えられています。

山門は鐘楼となっていて、延享3(1746)年築です。

寛文12(1672)年に「池上本門寺」から移築してきたという「祖師堂」。東京都指定有形文化財。

江戸後期の再建とみられる本堂。

三輪の「椙山神社」。三輪は、鶴見川に沿った地区です。この神社だけ「杉」の字が「椙」と表記されます。

「椙山神社」の社殿。

三輪から神奈川中央交通バスで小田急線「鶴川駅」に出ました。

今日は雨にたたられてしまいました。雨が降っていなかったら、もっと行動範囲を広げたい興味深い場所がたくさんありました。

「トリエ京王調布」の中華料理店「雲龍一包軒」で、遅めのランチ。もしくは早めの夕食。

本日の東京競馬場メイン11Rは、5週連続GⅠの緒戦、3歳馬マイルの頂上決戦「NHKマイルカップ(GⅠ)」(芝・左・1600m)です。ファインニードル産駒「⑫クルゼイロドスル」(牡、M.デムーロ騎手)が、感冒のため出走取消となりましたので、17頭のレースとなりました。これといった決め手がなく、かなり混戦模様の予想になっています。面白そうなレースですが、私は残念ながら、今回は現地観戦をしませんでした。

僅差の1番人気は、シルバーステート産駒「⑮カルロヴェローチェ」(牡、D.レーン騎手)。前走「ファルコンステークス(GⅢ)」は、1番人気に推されながら「⑯タマモブラックタイ」のハナ差2着。レーン騎手は初騎乗です。

2番人気は、シルバーステート産駒「⑥エエヤン」(牡、戸崎圭太騎手)。前走「ニュージーランドトロフィー(GⅡ)」を3連勝で制し、満を持しての本レース挑戦です。直近2戦はM.デムーロ騎手の騎乗で、戸崎騎手は3戦ぶりとなります。

3番人気は、ディスクリートキャット産駒「⑩オオバンブルマイ」(牡、武豊騎手)。「京王杯2歳ステークス(GⅡ)」覇者であり、私の中では2歳王者です。その後、「朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)」7着をはさんで、前走「アーリントンカップ(GⅢ)」も制し、フロックでも何でもない実力を示しました。武豊騎手は、前走に続いての騎乗です。

4番人気は、ルーラーシップ産駒「⑬ドルチェモア」(牡、三浦皇成騎手)。母「アユサン」は2013年「桜花賞(GⅠ)」優勝馬。新馬戦、「サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)」そして「朝日杯フューチュリティステークス」と3連勝でGⅠ馬になりました。当然、前走「ニュージーランドトロフィー」は1番人気に推されましたが、7着に沈みました。これまでの主戦・横山和生騎手に替わって、三浦皇成騎手は初騎乗です。

5番人気は、エピファネイア産駒「②モリアーナ」(牝、横山典弘騎手)。札幌のオープン「コスモス賞」優勝。その後は、「阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)」12着、「クイーンカップ(GⅢ)」3着、前走「ニュージーランドトロフィー」4着。これまで武藤雅騎手の騎乗でしたが、横山典弘騎手に乗り替わりです。

6番人気は、ロードカナロア産駒「⑱ダノンタッチダウン」(牡、川田将雅騎手)。2020年の「ホープフルステークス(GⅠ)」優勝馬の「ダノンザキッド」は半兄。「デイリー杯2歳ステークス(GⅡ)」及び「朝日杯フューチュリティステークス」を2着、「皐月賞(GⅠ)」10着を経て、本レースに参戦です。川田騎手は、4戦連続の騎乗です。

7番人気は、シルバーステート産駒「⑧セッション」(牡、団野大成騎手)。前々走「弥生賞(GⅡ)」7着、前走「アーリントンカップ」は「⑩オオバンブルマイ」のアタマ差2着。団野騎手は、前走に続いての騎乗です。

8番人気は、ロードカナロア産駒「③ウンブライル」(牝、横山武史騎手)。阪神のオープン「もみじ賞」優勝、その後は、「阪神ジュベナイルフィリーズ」15着、「クイーンカップ」6着、前走「ニュージーランドトロフィー」は「⑥エエヤン」の2着。「②モリアーナ」と同じコースを辿って、本レースに挑戦です。横山武史騎手は、3戦ぶりの騎乗です。なお、前々走・前走に本馬に騎乗したC.ルメール騎手は、今週は「ケンタッキーダービー(GⅠ)」に参戦です。

9番人気は、ドゥラメンテ産駒「⑪シャンパンカラー」(牡、内田博幸騎手)。前々走「京成杯(GⅢ)」6着、前走「ニュージーランドトロフィー」は「③エエヤン」の3着。内田騎手は、前走に続いての騎乗です。

10番人気は、マインドユアビスケッツ産駒「④ショーモン」(牡、鮫島克駿騎手)。これまで2勝していますが、重賞の勝利はありません。三走前「デイリー杯2歳ステークス」及び前走「アーリントンカップ」とも3着。鮫島克駿騎手は、前走に続いての騎乗です。

11番人気は、ドゥラメンテ産駒「⑤シングザットソング」(牝、吉田隼人騎手)。前々走「フィリーズレビュー(GⅡ)」優勝、前走「桜花賞」7着からの参戦です。陣営は自信があるのではないでしょうか。吉田隼人騎手は、2戦ぶりの騎乗です。

12番人気は、デクラレーションオブウォー産駒「⑯タマモブラックタイ」(牡、幸英明騎手)。前走「ファルコンステークス」を8番人気ながら制しました。本レースで、それがフロックでも何でもないことを示せるか。幸騎手は、3戦連続の騎乗です。

13番人気は、リアルスティール産駒「⑦オールパルフェ」(牡、大野拓弥騎手)。「デイリー杯2歳ステークス」優勝馬です。同レースで、「④ショーモン」、「⑱ダノンタッチダウン」に勝っているわけですから、前々走「朝日杯フューチュリティステークス」6着、前走「スプリングステークス(GⅡ)」7着とはいえ、ちょっと評価が低いような気もします。大野騎手は、デビュー以来7戦連続の騎乗です。

14番人気は、ロードカナロア産駒「⑨ナヴォーナ」(牡、田辺裕信騎手)。私は「東京新聞杯(GⅢ)」を現地観戦した際、同日の新馬戦でこの馬が勝利するところを見て印象に残っています。前走「アーリントンカップ」は7着。田辺騎手は初騎乗です。

15番人気は、グレーターロンドン産駒「⑭ユリーシャ」(牝、松山弘平騎手)。中京のリステッド「エルフィンステークス」優勝の後、前走「アーリントンカップ」は11着。松山騎手は、3戦連続の騎乗です。

16番人気は、ダノンバラード産駒「⑰ミシシッピテソーロ」(牝、柴田大知騎手)。「アルテミスステークス(GⅢ)」9着を現地観戦しました。「阪神ジュベナイルフィリーズ」5着、「フェアリーステークス(GⅢ)」7着、前々走「クイーンカップ」15着、前走「ニュージーランドトロフィー」5着と、あと一歩の成績が続いています。柴田大知騎手は、前走に続いての騎乗です。

17番人気は、米国産駒「①フロムダスク」(牡、横山和生騎手)。この馬は、「京王杯2歳ステークス」で「⑩オオバンブルマイ」の2着。ということは、私の中で世代No.2なのです。「朝日杯フューチュリティステークス」16着、リステッド「クロッカスステークス」3着の後、前走は「サウジダービー(GⅢ)」に遠征して9着。横山和生騎手は初騎乗です。先週の「天皇賞(春)(GⅠ)」の「タイトルホルダー」の無念を晴らしたいところです。

私は、もちろん「京王杯2歳ステークス」の1着・2着コンビ、「⑩オオバンブルマイ」と「①フロムダスク」で勝負です!

レースは、「①フロムダスク」が先頭をとり、これに「⑦オールパルフェ」、「⑧セッション」が続く形で始まりました。やがて「⑭ユリーシャ」が外から並んできます。「⑥エエヤン」、「⑬ドルチェモア」、「⑮カルロヴェローチェ」、「⑱ダノンタッチダウン」、「②モリアーナ」は中段、「⑩オオバンブルマイ」は後方に控えています。4角を周るところでは、内から「①フロムダスク」、「⑦オールパルフェ」、「⑭ユリーシャ」が並ぶ形で進みます。直線に入ってから、「⑯タマモブラックタイ」が先頭に出ます。これに「⑱ダノンタッチダウン」、「⑪シャンパンカラー」、「⑩オオバンブルマイ」が急襲して併せてきました。「⑪シャンパンカラー」が抜け出ようとしたところで、大外から「③ウンブライル」がメンバー最速の上りで、力強い末脚を発揮します。「③ウンブライル」が「⑩オオバンブルマイ」を抜き去り、「⑪シャンパンカラー」に追いつくかと思われたところでゴールでした。「⑪シャンパンカラー」が重賞初制覇でGⅠタイトルを獲得しました。アタマ差2着が「③ウンブライル」、1馬身1/4差の3着で「⑩オオバンブルマイ」、更に1馬身1/4差の4着で「⑱ダノンタッチダウン」、ハナ差の5着に「⑮カルロヴェローチェ」。「⑥エエヤン」は良いところなく9着、「⑬ドルチェモア」は13着に沈みました。「①フロムダスク」はレースを引っ張りましたが、結果は17着。