2023年1月3日(火)。天気晴れ。正月の三が日も今日で終わりです。どこに行ってみようかといろいろ悩みましたが、人出の多そうな所は遠慮したいですね。ふと、丹沢の大山はどうだろうかという思いがよぎったのですが、たぶんすごく混んでいるだろう、それだったら同じ丹沢で宮ヶ瀬湖はどうだろうという気になりました。神奈川中央交通は、1050円で1日フリー乗車券を発売していますので、これを利用することにしました。出発は、小田急線の「本厚木駅」です。
駅前の5番バス乗り場から、「厚20宮ヶ瀬行き」に乗り込みます。このルートは、一昨年9月につげ義春氏の追っかけで、別所温泉・飯山観音を訪ねた際と同じです。あの時は、別所温泉で途中下車しましたが、今日は終点の宮ヶ瀬まで行きます。つげ氏も宮ヶ瀬まで行っていますが、予期と違って喧騒の中の観光地であったため、早々に引き上げたということです。
1時間弱で宮ヶ瀬に到着しました。
着いたところは、「宮ヶ瀬湖畔園地」と称される行楽地になっています。が、年末年始の期間で、やっている店は多くなさそうです。それでも、人はそれなりに来ていました。この写真は、人の気配がないですが。。
宮ヶ瀬湖は、相模川水系中津川の上流を堰き止めて造った、日本でも最大級の多目的ダムです。1971(昭和46)年の着工から、2000(平成12)年の完成まで、約30年の歳月をかけて工事が行われました。面積は4.6k㎡。湖底に沈んだ家屋約300戸、移転を余儀なくされた人は千人を超えるということです。「望郷の碑」という碑が建てられていました。
「水の郷第六天社」という神社。
「宮ヶ瀬湖畔園地」越しに望む宮ヶ瀬湖。広々とした芝生があります。「ピクニック広場」というそうです。
階段を降りて湖畔に近付いてみます。遠景の山は、高取山、仏果山です。
下に降りてから階段を見上げると、ソ連映画「戦艦ポチョムキン」に出てくる「オデッサの階段」のようでした。
「水の郷大吊り橋」という橋。
吊り橋を渡ってみます。
すれ違うのもやっとという感じの幅です。橋についている線は、イルミネーションの飾り付けのようです。
橋の上から眺めた、宮ヶ瀬湖。
橋の下には、遊覧船が停泊していました。
橋を渡り切ると、「熊野神社」という神社がありました。ここは、旧宮ヶ瀬村の鎮守を移してきたもののようです。
境内に、神社の由来などを記した碑がありました。
帰りは、「宮ヶ瀬湖畔園地」から2km程離れた「鳥居原湖畔園地」から出ている、「橋07橋本駅北口行き」のバスに乗ろうと思っていましたので、この道を歩いて行きます
やがて、「虹の大橋」という宮ヶ瀬湖に架かる橋が現れます。先ほどの「水の郷大吊り橋」とは違い、かなり立派な橋です。
「虹の大橋」から見た宮ヶ瀬湖。
「虹の大橋」を渡ったところから望む丹沢山系「本間ノ頭」。
途中で「ORANGE TREE」というレストランが現れました。立派な外観で、駐車場には立派な車やバイクが停まっていて、歩いてやって来た私には不似合いなような気がして通り過ぎました。
ところが、あてにしていた「鳥居沢湖畔園地」の「ふれあいの館」は休みでした。。そして、「橋07橋本駅北口行き」の次の便まで2時間以上あることが分かりました。
他に店はなさそうな雰囲気で、ここで何もせずに過ごすのは難しいなと思いました。
そこで「ORANGE TREE」に戻って、イタリアンハンバーグランチセットをいただきました。正解でした!
「ORANGE TREE」から「鳥居原湖畔園地」に戻るのに、店の裏手から出ているハイキングコース的な道をとることにしました。
山道の途中の展望台から宮ヶ瀬湖を見やります。
山の上から「鳥居原湖畔園地」を見下ろします。けっこうな高さです。
「鳥居原湖畔園地」。
こちらにも大きな階段があり、湖畔に下りられるようになっています。階段の昇り降りが辛くなっていたので、本当は行きたくなかったのですが、時間が余っているので下りて行くことにしました。
湖畔から先ほど通って来た「虹の大橋」を望みます。
宮ヶ瀬湖の静かな景観。
「鳥居原湖畔園地」の駐車場には、多くの車やバイクが集まっていました。つげ義春氏が宮ヶ瀬に来てから、既に30年以上が経過していますが、当時も既に喧騒の中にあったようです。私も、こんな風景の中で、ひっそり暮らすのは良いかも知れないと思ったりしたのですが、休日の度にこのように車やバイクが集まってくるとすると、なかなか難しいなあと思いました。勝手な妄想ですが。。
ようやく「橋07橋本駅北口行き」が来ました。
やはり1時間弱で、「橋本駅北口」に到着しました。