2021年4月10日(土)。多摩湖の続きです。

次は、西武狭山線・山口線「西武球場前駅」から狭山湖に向かいます。ここは、埼玉県所沢市です。

「メットライフドーム」の立派な白いライオンです。「Spirit of King」というのだそうです。

さて、「西武球場前駅」から、県道55号(所沢武蔵村山立川線)を渡ると、「狭山山不動寺」という天台宗別格本山のお寺があります。このお寺の境内を通ると、「狭山湖」に行けるようです。「Spirit of King」と同様に立派な門です。これは、なんと「旧台徳院霊廟勅額門」で、元は増上寺にあったものだそうです。国の重要文化財です。「台徳院」とは、江戸幕府二代将軍徳川秀忠の戒名です。「台徳院霊廟」は、秀忠死後の寛永9(1632)年に、三代将軍徳川家光によって造られ、江戸初期建築を伝える貴重な建築群でしたが、残念なことに1945(昭和20)年の空襲でほとんどが焼失してしまいました。それがなぜここに?

「勅額門」を潜って、石段を登ると、次に「旧台徳院霊廟御成門」が。こちらも国の重要文化財です。「台徳院霊廟」のあった場所は、現在、「東京プリンスホテル」になっています。西武グループ躍進の勢いで、霊廟跡地に僅かに残されていた重要文化財をここ所沢に持ってきたのです。「狭山山不動寺」は、1975(昭和50)年に創建されました。

 

 

こちらは、大阪府高槻市にある「畑山神社」から移築され、「第一多宝塔」と名付けられた塔です。

慶長12(1607)年築と伝えられます。ここまできて、ここは所沢の「三渓園」なのだと気が付きました。

滋賀県彦根市にある「清涼寺」から移築された経堂です。元は、彦根藩二代藩主井伊直孝追善のため、17世紀後半に建てられたものです。現在は「弁天堂」と名付けられていますが、これはこのお堂に、上野不忍池弁天堂の本尊弁財天をここに持ってきたためです。

この石灯籠も芝の霊廟から移設したものです。

そして、境内を抜けた駐車場の前に経っているのが、奈良県五條市「桜井寺」の山門です。

「桜井寺」は、幕末文久3(1863)年、五條代官所を襲った「天誅組」の本陣になりました。

「狭山山不動寺」の境内を抜けて、「狭山湖(山口貯水池)」に至りました。

「狭山湖」の堤体の上の遊歩道です。「狭山湖」は、「多摩湖」に続いて、1927(昭和2)年に着工、1934(昭和9)年に完成しました。多摩川の水を小作取水堰及び羽村取水堰から取り込み、地下の導水管でこちらに流しています。ここで貯められた水は、東村山浄水場、境浄水場を経て、東京の上水道として利用されています。

「狭山湖」は、狭山丘陵の中の柳瀬川の谷を埋める形で造られました。この辺りは、「トトロ」の舞台となった丘陵地帯です。

再び、「狭山湖」から、「西武球場駅」方面に戻ります。「狭山山不動寺」に隣接する形で、別のお寺「吾庵山金乗院放光寺(山口観音)」があります。真言豊山派のお寺です。

空海によって9世紀前半弘仁年間に創建されたと伝えられ、新田義貞が鎌倉攻めの際に勝利を祈願したという由緒のある寺です。

この馬は、新田義貞の愛馬です。勝運が授けられるということです。

「アカイトリノムスメ」か「メイケイエール」か「サトノレイナス」か「エリザベスタワー」か「ヨカヨカ」か「シゲルピンクルビー」か「ククナ」か「ソングライン」か「アールドヴィーヴル」か「ファインルージュ」か、、やっぱり「ソダシ」だ!

立派な白馬です。

このお寺もたいへん不思議な魅力を持っています。台湾風の「七福神堂」。私は、龍の意匠がたいへん気になりました。

次に境内の山を登って行きますと、このような中国風の山門があり、

中国風の五重塔が聳えています。蘇州のお寺にあった塔を思い出しました。

この塔の隣には、「仏国窟」という地下通路があります。

この中には、八十八体の仏像が並んでいて、ここを通ることで八十八箇所巡りができるという有難さです。先ほどの「七福神堂」も、お堂を囲むように七福神が並んでいて、七福神巡りがすぐに完了できるという趣向でした。

そして、山から本堂の方に下りる途中で、階段沿いに龍の意匠がここにもあることに気付きました。

これはまさに東南アジアです。カンボジア・プノンペンの「ワット・プノム」を思い出しました。

そして、山の上のお堂には、バンコク「ワット・プラケオ」にあるエメラルド仏が鎮座しています。

水子地蔵群を見守りながら、山上に鎮座する「エメラルド仏」のお堂。

「山口観音」の前にある「観音茶屋」にて、

山菜うどんをいただきました。

帰りは、「西武球場前駅」から西武狭山線に乗りました。

途中で「秋津駅」で乗り換え。

活気のある商店街を通って行きます。京王線「京王稲田堤駅」とJR南武線「稲田堤駅」との乗り換えと同じ感じですね。

JR武蔵野線「新秋津駅」へ。

「新秋津駅」前の駅前広場風景。

本日中山競馬場メイン11Rは、3着までの馬に「NHKマイルカップ(GI)」の優先出走権が与えられる「ニュージーランドトロフィー(GII)」(芝・右・1600m)。2番人気キズナ産駒「⑥バスラットレオン」(牡、藤岡佑介騎手)は、これまで重賞4レースに出走しましたが、今一つ勝ちきれず3位が最高の成績で、前走1勝クラス条件戦で新人女性ジョッキー古川奈穂騎手とのコンビで優勝し(古川奈穂騎手は初勝利)、本レースに臨みました。

レースは、「⑥バスラットレオン」が先頭をとり、4コーナー過ぎ直線まで来ます。後続の馬がお互いをけん制し合う中、「⑥バスラットレオン」が上り3Fメンバー最速で突き抜け、5馬身差をつけて圧勝しました。この馬のポテンシャルは底知れないものを感じました。2着には「京成杯(GIII)」も2着だったロードカナロア産駒「⑮タイムトゥヘヴン」(牡、M.デムーロ騎手)<3番人気>、3着にはエピファネイア産駒の1勝馬「②シティレインボー」(牡、横山典弘騎手)<11番人気>が入りました。