2020年11月14日(土)。天気快晴。

先週に引き続き、ネットにる完全予約制が敷かれている東京競馬場へ。

入口には、「エリザベス女王杯」、「マイルチャンピオンシップ」、「ジャパンカップ」というこれから開催されるGIレースの過去3年の優勝馬の雄姿が掲げられていました。「ジャパンカップ」の優勝馬。2017年「シュヴァルグラン」、2018年「アーモンドアイ」、2019年「スワーヴリチャード」。

まさに「天高く馬肥ゆる秋」という風情。「中央フリーウェイ」をはさんで、「右に見える競馬場、左はビール工場」。

10R「ユートピアステークス」(3勝クラス(1600万下)、芝・左・1800m、3歳以上牝)には、8番人気「⑩ナルハヤ」(牝・6)が、藤田菜七子騎手と出走しました。「⑩ナルハヤ」は、デビューから一昨年までは柴田未崎騎手が騎乗していて、その後は藤田菜七子騎手が多く騎乗しています。今年に入ってからは牝馬重賞の「マーメイドステークス(GIII)」4着、「クイーンステークス(GIII)」8着でした。本レースは期待していたのですが、残念ながら17着でした。

今日のメイン11Rは、「第25回東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス(GIII)」(ダート・左・1600m)。

優勝馬には、12月6日(日)に中京競馬場で開催される「チャンピオンズカップ(GI)」の優先出走権が与えられます。

今年は16頭が出走。人気順に紹介します。

1番人気は、「⑪タイムフライヤー」(牡・5、C.ルメール騎手)。元々は芝路線の馬で、2歳時に「ホープフルステークス(GI)」で優勝しています。昨年からダートレースに路線変更し、昨年の「武蔵野ステークス」では2着でした。今年の前々走「マリーンカップ」でダート初優勝を果たし、前走「エルムステークス(GIII)」でダート重賞初優勝も遂げました。両レースともルメール騎手の騎乗による成績で、かつルメール騎手は、「天皇賞(秋)(GI)」から東京競馬場の重賞レースを3連勝しているところ。本レースでの「⑪タイムフライヤー」の重賞連覇に大きな期待がかかります。

2番人気は、「②モズアスコット」(牡・6、横山武史騎手)。この馬も、元々芝路線で一昨年の「安田記念(GI)」優勝馬です。今年に入ってから、突如ダート路線に参戦し、「根岸ステークス(GIII)」及び「フェブラリーステークス(GI)」でダート重賞2連勝、しかも芝・ダートでのGI制覇という偉業を成し遂げました。この両レースにおいても騎手はルメール騎手でした。前走は、岩手競馬場の交流重賞「マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)」で2着。この時の鞍上・横山武史騎手と本レースに乗り込んできました。

3番人気は、一昨年の「武蔵野ステークス」優勝馬である「⑥サンライズノヴァ」(牡・6、松若風馬騎手)。一昨年は絶好調でしたが、昨年前半はいったんやや落ち着いた感じに。昨年秋の「南部杯」優勝を経て、今年に入ってからは「フェブラリーステークス」3着、交流重賞の「かしわ記念(JpnI)」3着、そして阪神競馬場で行われた前々走の「プロキオンステークス(GIII)」で優勝しました。前走は「南部杯」4着。

4番人気は、「⑬デュードヴァン」(牡・3、M.デムーロ騎手)。3歳ダート・オープンの「青竜ステークス」優勝、前々走「ユニコーンステークス(GIII)」2着と、いずれも東京のダート1600mという本レースと同じコースで好成績をあげています。前走は、「レパードステークス(GIII)」4着。

M.デムーロ騎手とは、「ユニコーンステークス」でコンビを組んでいます。初めて古馬とのレースに挑みます。

5番人気は、「⑧ワンダーリーデル」(牡・7、横山典弘騎手)。昨年の「武蔵野ステークス」優勝馬。それ以降は、複勝圏内にあと一息という成績が続いています。三走前「プロキオンステークス」9着、前々走「エルムステークス」5着、前走「南部杯」5着。横山典弘騎手とは、昨年の本レース優勝時もコンビを組んでいますので、伏兵の予感は非常に強いのです。

6番人気は、「④ケンシンコウ」(牡・3、丸山元気騎手)。前々走「ユニコーンステークス」3着、前走「レパードステークス」優勝と、3歳ダート重賞で好成績をあげています。「レパードステークス」でも丸山騎手とコンビを組んでいます。「ケンシンコウ」も初めての古馬とのレースです。

7番人気は、「⑮レピアーウィット」(牡・5、石橋脩騎手)。やや波のある成績なのですが、今年は「マーチステークス(GIII)」3着、「栗東ステークス」2着、そして前走の「ラジオ日本賞」優勝など、堅実な成績を上げてきています。但し、東京ダート1600mの前々走「アハルテケステークス」14着だったことが気にかかります。石橋騎手とは、前走から引き続きのコンビです。

8番人気は、「⑦エアスピネル」(牡・7、三浦皇成騎手)。重賞優勝は、一昨年の「富士ステークス(GIII)」以来遠ざかっています。この馬も今年に入ってからダート路線に参戦し、最初の前々走「プロキオンステークス」でいきなり2着、前走「エルムステークス」7着でした。元々、武豊騎手とのコンビが多く、三浦騎手は初めての騎乗になります。プロキオンステークス組については注目ですよ。

9番人気は、「⑨メイショウワザシ」(牡・5、浜中俊騎手)。今年に入ってから8戦目のレースで、オープン「総武ステークス」優勝、「阿蘇ステークス」2着などの実績をあげています。前走「シリウスステークス(GIII)」は5着でした。浜中騎手とは、前走に引き続きのコンビです。

10番人気は、「⑯オメガレインボー」(牡・4、大野拓弥騎手)。今年に入ってから覚醒し、条件戦で連勝してオープン入り初戦が本レースになります。大野騎手とは、前走に引き続きのコンビです。

11番人気は、「⑫ソリストサンダー」(牡・5、北村宏司騎手)。前走「福島民友カップ」がオープン初戦で、3着という好成績をあげました。今年の北海道開催で覚醒したようですね。これからの期待馬です。北村宏騎手とは初コンビです。

12番人気は、「⑤スマートダンディー」(牡・6、津村明秀騎手)。去年から今年にかけて、オープンのレースで3勝(「コーラルステークス」、「ギャラクシーステークス」、「ポラリスステークス」)しています。が、成績にムラがあって、今一つ安定感に欠けるところがあるのです。前々走「プロキオンステークス」7着、前走「グリーンチャンネルカップ」9着。津村騎手とは初コンビです。

13番人気は、「①フィードバック」(牡・4、田辺裕信騎手)。今年に入ってオープン入りしました。前々走は交流重賞の「名古屋大賞典(JpnIII)」4着、前走「ラジオ日本賞」14着。田辺騎手とのコンビは、約1年ぶりです。

14番人気は、「⑩エメラルファイト」(牡・4、石川裕紀人騎手)。既に多くのオープン・重賞のレースに出ていますので、印象は強いですよね。今年に入って本レースが7戦目になります。但し、これまではすべて芝のレースに出ていました。前々走「エプソムカップ(GIII)」18着、前走「ポートアイランドステークス」13着。これまでも、ほとんどのレースは石川騎手とのコンビです。初のダート参戦はどうなるのでしょうか。

15番人気は、「⑭バティスティーニ」(牡・7、戸崎圭太騎手)。5年前の2歳時に「ホープフルステークス」に出走して3着という実績がありますが、今年に入ってオープン入りし、5年ぶりの重賞出走が本レースとなります。前々走は「コーラルステークス」3着、前走は「天保山ステークス」11着。戸崎騎手とは、本馬の長いキャリアの中でも初めてのコンビになります。

最後の16番人気は、「③ロードグラディオ」(牡・4、柴田大知騎手)。昨年の3歳時「NHKマイルカップ(GI)」にも出場したのですが(18着)、その後はダート路線に転換しました。今年に入ってからオープン入りし、本レースは今年9戦目というスケジュールの中でがんばっています。

三走前は「大沼ステークス」4着、前々走は「マリーンステークス」9着、前走は「グリーンチャンネルカップ」6着。

私は、先週の東京のメインレース(「京王杯2歳ステークス(GII)」、「アルゼンチン共和国杯(GII)」がともに優勝ルメール騎手、3着柴田善臣騎手だったことから、本レースも16番人気で3着にくると、柴田つながりで「これだ!」と勝負に出ました。。。。。

レースは、「⑨メイショウワザシ」が先頭に出て、これに「⑯オメガレインボー」が続く態勢で4コーナーまできます。高人気の「⑪タイムフライヤー」と「②モズアスコット」は中段に、「⑥サンライズノヴァ」は後位につけています。4コーナーを過ぎて直線を向いたところで、後位にいた「⑫ソリストサンダー」が外から良い脚を見せて先頭集団を追い抜きにかかります。これに反応したのが「⑦エアスピネル」、さらに外から「⑥サンライズノヴァ」がメンバー最速の上りで迫り、ゴール前で「⑫ソリストサンダー」をかわします。この後に続いてきたのが「⑧ワンダーリーデル」でしたが、「⑦エアスピネル」がどうにか3着を確保します。「⑪タイムフライヤー」は伸びが足りずに、4着「⑧ワンダーリーデル」に続く5着がやっとでした。レースを引っ張った「⑨メイショウワザシ」は6着、「⑦モズアスコット」は良いところなく7着、「③ロードグラディオ」は頑張ったのですが9着でした。そもそも「⑪タイムフライヤー」がきていませんので。

さて、結果を見ると「プロキオンステークス」優勝馬と2着馬が、本レースの複勝圏内に入りました。4着の「⑧ワンダーリーデル」もプロキオンステークス組です。私はこのことには思い当たっていたのですが、成果に活かせませんでした。やはり考えがあと十歩くらい足りないのですよ。「⑫ソリストサンダー」は、確かに評価されていましたが、私には分かりませんでした。それでも、ああ、面白かった(負け惜しみ)。

 

「大國魂神社」では酉の市をやっていました。今日は酉の日なんですね。