2020年4月29日(水)。「昭和の日」。いつから「昭和の日」になったのか。私としては意外なこととして2007(平成19)年に、「みどりの日」から「昭和の日」に変わっていたのだそうです。そんな前に?私は、未だに依然として「天皇誕生日」って言ってしまいます。。。さすがに「国鉄・国電」は言わなくなってきましたが。本当に「昭和は遠くなりにけり」。

 

調布市西つつじヶ丘にある曹洞宗のお寺「大雲山金龍寺」。調布のお寺と言えば「深大寺」が有名ですが、この「金龍寺」は、伊能忠敬の「大日本沿海輿地全図」をはじめ江戸時代に描かれた地図にも掲載されているという(境内に地図のコピーが掲げられています)、当地における名刹です。

このお寺には「るんびに幼稚園」があります。バンコクの「ルンピニ公園」の名前を聞いて、調布市民は「おお」と思うのではないでしょうか。本堂前の銅像は、「道元禅師」です。

甲州街道に面して建てられている「鎮守厳島神社参道」の碑。「厳島神社」は金子村の鎮守です。

先日行った「柴崎稲荷神社」や「金子稲荷神社」も明治時代に一時期この神社に合祀されていました。

かつては、神社の前に水の湧く溜池があり、「弁財天稲荷合社」とう名称だったそうです。

境内では、「柴崎稲荷神社」と同じく「ソロ」の樹などが瑞々しい緑の葉を輝かせていました。

こちらは佐須村の鎮守「虎狛神社」。「こはく」と読みます。調布・狛江で最も古い建築が、この「虎狛神社」の本殿で、天和3(1683)年築と伝えられます。正面の拝殿の奥の覆殿の中にあって、容易に覗くことはできません。

振り返って、佐須街道に面した鳥居。この鳥居は、文政11(1828)年に建てられ、関東大震災の際に倒れたものを再建しています。

鳥居と同じく文政11年の銘がある「狛江郷佐須邨虎狛神社之碑」。あまりにも立派な石碑で、これを作った際の思いの深さが感じられます。佐須村名主の温井義邦の撰、深大寺住職堯偏の筆によります。

緑の野川を渡る京王線。春らしい風景です。

野川のせせらぎの前に咲くポピーの花。

私は水の流れる音を聞いて、A.タルコフスキの映画「惑星ソラリス」を思い出しました。

主人公は、緑と水の故郷(たぶんロシア)にいますが、それはソラリスの作り出した主人公の心の中の風景だったというような、難解な結末です。バックに流れる音楽は、J.S.バッハの「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」。この映画の原作は、ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムの「ソラリスの陽のもとに」です。私は、SF好きの友人に薦められて原作を最初に読み、次に映画を見たので、原作の未知の不可解な精神とのめぐり逢いというテーマに比べて、映画の方の意味は全然分かりませんでした。原作者レムも、タルコフスキの映画に対しては辛辣だったようです。でも、だいぶ年月が経ち、この映画のことを思い出すことがとても多いのです。水の音を聞くと「ソラリス」を思うということは、きっと原作だけではなかったことでしょう。それに、「主イエス・キリストよ、われ汝に呼ばわる」。今の時代にとても重く響きます。タルコフスキは実はSFには関心がなかったともいいます。

※2024年4月25日(木)追記

この花をポピーだと思っていたのですが、「触れるとかぶれる」有害外来植物「ナガミヒナゲシ」に似ています。調布市が注意喚起しているという報道が出ています。