すべての虎党が長年待ちわびた瞬間が訪れました。前回の優勝から18年、岡田監督が再び猛虎軍団を優勝に導いてくれました。岡田監督は2004年から2008年にも指揮を執られていましたが、野球に関するIQの高い方だという印象が強かったです。2008年巨人に奇跡の大逆転を許し、責任を取る形で辞任した岡田さんの最後の涙を今も忘れていません。その岡田さんが今年また監督として戻ってきてくれ、個人的には嬉しかったです。監督1年目にもかかわらず、その采配ぶりは冴えわたっていました。岡田監督の采配で勝った試合もいくつもありました。不調やケガで離脱した選手が出ても、現存の選手をときには休ませながら9月以降を勝負どころとにらんでの選手起用ぶりは前政権時にはなかったと思います。また、横浜戦の走塁妨害疑惑やヤクルトの近本選手の死球時の毅然とした対応ぶりには選手たちのモチベーションも上がっただろうし、ファンの心もがっちりつかみました。岡田さん自身は今回あまり長く監督をするつもりはないようですが、監督をされている間に現コーチや選手達に岡田イズムを継承していってほしいと思います。
岡田監督の功績も大きいですが、金本・矢野監督時代にドラフトで取った選手がすばらしい素材ばかりで、選手層が本当に厚いチームになりました。今の中心選手もこれから全盛期を迎えようという選手ばかりですし、2軍にも他球団なら1軍にいるであろう選手がゴロゴロいるので来年以降も楽しみです。自分の生きている間にできればあと優勝を3回、日本一を1回は見たいと思っていましたが、今後しばらくはタイガースの黄金時代になるんやないかと期待感でいっぱいです。


開幕前、「アラ!」ならぬ「アレ!」がスーパー等に並び、僕も買いました(普通の「アラ」とラベルが違うだけやのに50円も高かった)。最近はパインアメが注目されていますね。岡田監督が試合中口にされているとか。僕もこどもの頃よく食べたので、懐かしさも相まって買おうとしましたが、いつも行っているスーパーにはありませんでした。ひょっとして品切れ?岡田監督恐るべし(笑)。パインアメも「アラ!」同様関西の企業の商品なので、そのうちタテジマの袋で「パインアレ」が出るんやろか?
パ・リーグではオリックスが着々とマジックを減らしていて、3連覇も時間の問題です。日本シリーズはぜひぜひ関西ダービーを観たいものですが(ビジターも京セラドームやから観にいけるし)、阪神はこれまで短期決戦ではあまり強さを発揮していないので、CSでつまづかないかが唯一最大の心配事です。



今年は選手もファンも絶対に優勝せなあかんという気持ちが強かったと思います。それは7月に元阪神の横田慎太郎さんが脳腫瘍で亡くなられたからです。1軍での試合出場は少なかったですが、ひたむきで一所懸命なプレーと野球に取り組む姿勢は多くのファンに愛されていました。病気がなければ間違いなく今ごろは阪神の中心選手になっていたことでしょう。横田さんが亡くなられてからの勝敗を見ると、34勝9敗1分と驚異的な数字です。これも選手一人ひとりが「ヨコのために」と強い思いでそれぞれの役割を遂行し続けてきたからに他なりません。8月9月はどの選手のプレーも感動を覚えずにはいられませんでした。今日の試合でも横田さんと同期入団の岩崎投手が「栄光の架橋」の大合唱の中入場し、横田さんの24番のユニも一緒に胴上げしました。家族が一緒だったので泣きませんでしたが、一人で観ていたら号泣してると思います。選手もファンもみんな「横田さん、やったよ」と言いたいと思います。これから道頓堀川に飛び込みに嫁さんと娘が寝静まったら「栄光の架橋」を聴きながら優勝特番を見つつ飲むぞ~、そして思いっきり泣くぞ~(笑)。


