神戸マラソンは僕にとって特別な大会です。初めてのフルマラソンは第１回神戸マラソンでした。このときはあまり練習せず臨んだこともあり、３０ｋｍ以降はほとんど歩いて５時間半以上かかってゴール。初フルの洗礼を受けると同時に、マラソンの楽しさ、苦しさ、素晴らしさを神戸マラソンが教えてくれました。リベンジを誓っての次の出場は結婚した２０１３年、４時間１３分でゴールし、新たにサブ４という目標ができました。その次は娘の生まれた２０１６年、他の大会で何度もサブ４を達成し、自信を持って臨みましたが、３０ｋｍ手前で両足をつり、４時間９分と撃沈。それ以降は当選運に恵まれないうえ、コロナ禍のため６年も間が空いてしまいました。今回は節目の第１０回ですし、どうしても出場したかったので、ふるさと納税枠から出場権を確保しました。今回の倍率は約１．６倍、抽選でも出場できていたかもしれませんが、落選していたら後悔していたと思うので、ふるさと納税枠を利用して正解だったと思っています。この６年の間にちょうど３０回フルを走ってきました。会社が神戸なので、コースは見慣れた風景がほとんどですが、過去３回とはまた違った景色に感じるのではないかと思っています。
これまで走った大会はどれも素晴らしい大会でしたが、それらの大会の中でも自分の中では神戸は別格です。自分の人生の節目に走らせていただいた大会というだけでなく、関西で生まれ育った人間として阪神・淡路大震災から復興した姿を再確認するとともに、震災当時支援をいただいた方々への感謝の気持ちを持って走る大会でもあると思っています。震災当時僕は大学生で九州にいましたが、西宮にあった実家周辺もかなりの被害を受け、両親と妹はしばらくの間避難生活を余儀なくされました。震災直後に誕生し、国内はもちろん世界各地の被災地で歌われている「しあわせ運べるように」の合唱がセレモニーで行われますが、万感の思いで聴きたいと思います。
しあわせ運べるように
https://www.youtube.com/watch?v=LDngfGdrYjk&list=RDLDngfGdrYjk
今回着るユニはこの元選手です。
藤川球児さんです。一番思い入れのある大会には、一番思い入れのある選手のユニで走ろうと思います。２００７年から２０１１年のユニです。彼がクローザーとして最も輝きを放っていた時期でもあり、自分が一番頻繁に甲子園に通っていた時期でもあります。入場テーマの「every little thing every precious thing」を聴いて気合いを入れて臨もうと思います。
大会前々日。仕事が終わると速攻で受付とEXPOに行ってきました。到着したのは6時頃で、比較的空いていました。
僕がこれまで出場した２０１１、２０１３、２０１６年の大会のTシャツとフィニッシャータオル。
Tシャツも家にいくらでもありますが、今回は節目の第１０回なのでつい買ってしまいました(笑)。
神戸市内の小学生からのあたたかいメッセージ。ありがとう、７時間走るつもりはないけど、お兄さ・・・おじさん頑張るよ～。
６年ぶりに受付とEXPOに来て、いろいろな思いがこみ上げてきてウルっときそうになりました。
天気予報では一週間前から雨の予報。僕らランナーは濡れてもいいですが、ランナー以外の関係者の方々は気の毒なので、頼むから降らないでくれ～。
そして当日。いつものように早めに来て、スタート地点周辺の写真を撮りました。紅葉がきれいです。東遊園地内にカフェ・レストランを建設中とのことです。
震災を知らない世代の方達が増えていますが、彼らにもその当時のことを語り継いでいくことは大切だなと思いました。
スタート約１時間前にFブロック入り。フルも４４回目ですし、過去３回の神戸マラソンと違って変な気負いはありませんが、早く走りたい。
ブロック入りからしばらくして、レース中に尿意を催したくないからもう一回トイレに行っとことスタートブロックをぬけてトイレに行くが、当然のごとく長蛇の列。それでも８時４５分までには間に合うやろと思って並んでいましたが、なかなか列は動かず。整列時間１分前のところで締め切られたらあかんと思い、列をぬけて時間ギリギリにブロックに戻るが、８時４５分過ぎても他のランナーは続々と列に入れてました。ブロックのほぼ最前列からほぼ最後尾になるわ尿意は解消できずわで、ほんま何やってんねん、オレ。
（後編）につづく。