そして当日。朝4時に起きるつもりが1時に目が覚めてしまい、それから横になってもなかなか寝つけません。もうええわとテレビのプロレス中継を観たりして時間をつぶしました。
そのおかげで5時半発の始発に乗ることができました。 早く行っても特に何をするという訳ではないんですが、時間に余裕をもって行動したいのと会場の雰囲気を味わいたくて、いつも早くに会場に行くんですわ。
仙台駅から名取駅へ、名取駅から会場近くまで送迎バスで向かいます。
バスを降りて会場へ。会場が近くなると気持ちが高ぶってきます。久しぶりやなぁ、この感覚。今日もやったるで~。
着替えはホテルで済ませているので、会場内をブラブラ。復興マルシェ内では東北各地のグルメを楽しめます。レース終わったら何食べよ。
荷物を預けてスタートブロックへ。僕はCブロックです。
9時15分スタート。サザエさん一家が見送ってくれました。手で見えませんが、一番右で手を振られているのはかつて中日や阪神、楽天で監督を務め、現在は楽天取締役副会長の星野仙一さんです。
気温はすでに20度を超えています。暑いのは正直苦手なのでペース配分と給水には気をつけないと。
スタート直後、突然デジカメで写真が撮れなくなります。手元が狂ってドライブモードになっていたようです。立ち止まって悪戦苦闘するが、元に戻るまで2分ほど時間をロスしました。
まだ5km、始まったばかり。これから、これから。
ところどころで横断幕があったりして、ランナーを元気づけてくれます。
10km通過。
亘理の郷土料理「はらこ飯」です。
ここを過ぎると、景色の変わらない直線コースがしばらく続きます。
20km。練習不足と暑さのせいで、この時点であまり余裕はないが、何とかだましだまし走りたいところ。
沿道の応援に気持ちを奮い立たせます。
30km。ペースもだいぶ落ちてきました。サブ4は難しそうだ。
平坦なコースのようで小さい上り下りがいくつかあります。
津波の被害で名取市人口の約5分の1が亡くなられた閖上(ゆりあげ)地区へ。
残り10km。そうや、ビールがオレを待ってるんや。
津波の被害が色濃く残る建物。その裏手には・・・。
慰霊碑に手を合わせるランナーが。自分も立ち止まって手を合わせました。
こちらこそ走らせていただき、ありがとうございます。
40km。今にも右足がつりそうだが、必死のパッチで走ります。
ゴールまであとわずか。最後の力を振り絞ります。
20回目の完走。タイムは4時間26分00秒(ネットタイム)でした。まったくといっていいほど底力を見せることができませんでした。嶋選手に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
レース後、仙台空港で海鮮丼とビールをいただきました。お酒を飲むのは週に1、2回程度ですが、レース後のビールが走るモチベーションのひとつになっているのは確かです。
空港内でもずんだシェイクを売っていたので、飲み納めにいただきました、今度は大きい方を(笑)。翌日知りましたが、大阪でも飲めるようです。

自分の苦手な高気温だったのも少しはありますが、一番の原因はやはり練習不足に尽きますね。「走った距離はウソをつかない」ランナーならよく見聞きする言葉ですが、今回ほどそれを痛感したことはありません。例年10月に練習量をこなしてマラソンシーズンに臨むので、しっかり練習をして次からのレースにつなげたいと思います。
大会自体は第一回ということもあり、いくつか改善の余地はありそうです。僕が一番気になったのが帰りのバス。バス停までかなり距離がある上、名取駅行きのバスが希望人数の割に少なく、しかもなかなか来ないので飛行機の時間もあるため焦りました。まぁ、おそらく次回以降はこういうことはないと思いますが。復興をテーマにした大会ですし、次回はより良い大会になってさらに盛り上がってほしいですね。
震災から約6年半経った宮城を訪れることができたこと、実際に津波の被害があった場所を走って被災地の今を感じることができただけでも来てよかったと思います。沿道から「走りに来てくれてありがとう」と言ってくださる方が多かったのが印象的でした。ゼッケンにひとこと書く欄に「走れることに感謝」と書かれているランナーがいましたが、ほんまにその通りやと思います。
運営に携わった方々、ボランティアさん、沿道で応援してくれた方々には本当に感謝です。ありがとうございました。絶対にまた走りに来ます。
次回は11月5日に行われる下関海響マラソンです。2年ぶりの出場ですが、いろいろな意味で思い入れのある大会なので本当に楽しみです。家族旅行も兼ねて行くので観光もレースも楽しみたいと思います。