ゆらゆらゆら
月がみえます
プールの底から

もうこうなっては
欠けていくばかりの運命

ゆらゆらと
漂って
いるのは
月なのか私なのか

まだ、太陽は、昇りません
古い友達に会った

その友達は
時々君を見かけるって
そう言ってた
それだけのことだ

なのに
こんなにも心が騒ぐ
「その先に何があるの?」

私は君と同じ景色を見れない
水がどんなふうにその体を伝うか
水中の音
光の反射
私にはわからない

プールサイドにいる私の声は
いつか届くの?