美しい歌を知ると
君に教えたくなる

いっしょうけんめい憶えたから
ここで歌うね

水をつたい
君に届くといいな
私の声

そして返るのは
拍手のような水しぶき
プールはすっかり綺麗に掃除されて
あたらしい年がはじまる

あたたかい心でいよう
このプールの温水のように

塩素のにおいに包まれて
君を思う
あの日も
今日みたいな曇り空だった
肌寒い空気と
灰色の町の中で手を振る
君の姿を覚えてる


今朝、夢をみた
君と一緒にいる夢を
最近夢の中で私たちは
決まって海のそばにいる

私は
あの日のままの
プールサイドで目を覚ます