環坂(宇都宮市)-4
行きたいと思っていても、なかなかタイミングが合わずお邪魔できないお店というのがあるもので・・・・。
まさに私にとって、「環坂」さんはそんなお店のひとつでした。
ブログで読み返すと、なんと2年ぶりの訪問となってしまいました。
長岡百穴 と宇都宮市美術館の間にあり、宇都宮市街地からは目の鼻の先なのですが、
近くを走る宇都宮環状線の喧騒が微塵も感じない、静かな山間の地に降り立った気分にさせてくれます。
環坂さんから宇都宮市街地を望む
暗い一車線の道路を走らせると、漆黒の闇包まれた中に一軒の建物がポツンと。
温かい光に包まれ、木製の扉を開けるとどこか懐かしささえ感じます。
駅東の国道4号線沿いにあった「ポッシュビス」さんがこちらに移転して7年。
解体される古民家から柱や梁を移設して、この地にお店を構え店名も「環坂」さんと。
たった8席しかないカウンター席こそが、環坂さんのメインダイニング。
そう、8名だけのフレンチレストラン・・・なんとも贅沢な空間です。
うつのみや文化の森の「ほたるの里」と隣接しており、
窓からは季節になると蛍が飛び交う幻想的な様子を見ることができるのだとか。
昼の部は12時スタートと13時30分スタート(土日祝日は13時40分)の2部構成ですが、
夜の部は18時45分の部のみ。次ぎに来られる方を気にせず、ゆっくり食事を楽しめるのが嬉しい。
いよいよ素晴らしい環坂さんでの宴のスタートです。
フォークやナイフではなく、スプーンとお箸がセッティング。
オーガニックビール「風の谷のビール ピルスナー」で乾杯!!
爽やかな喉ごしと心地良いホップの苦みが素晴らしいビールです。
「里芋のポタージュ カプチーノ仕立て」
ポタージュが生き物のように口の中で広がっていきます。
「ひと口のクリームピザ(天然酵母)」
高級感漂うフレンチでの食事で緊張した面持ちのゲストに、リラックスした食事をスタート出来る「魔法」を。
その魔法とは、「手づかみでどうぞ!」というシェフの一言。
リラックスしたところでワインを頂くことに。お料理に合わせたモノをシェフおまかせで。
1本目はブルゴーニュの白「Hautes Cotes de Beaune 2006」
目の前で大きなボールに盛られた野菜に、オリーブオイルなどを芸術的な塩梅で入れていきます。
「アジダイの冷薫製&若狭カレイの蕎麦粉揚げ 柴田農園(北海道)の野菜達と共に」
美術館に飾られているような高級感漂う焼物皿に載せられて登場。
一瞬カルパッチョかと思ったアジダイ。しっかりフッと鼻に抜けるサクラチップの香りが素晴らしい。
妥協せず、手間暇をかけた「環坂」スタイルを象徴しているようでした。
こんなにカラッと香ばしい揚げ方は初めてだと思わせるカレイの蕎麦粉揚げ。
サラダは紅芋の素揚げなどもトッピングされ、食感・味覚を十二分満足させてくれました。
2本目のワインは、ボルドーの白「Chateau Tour de Mirambeau 2003」
「海老とだだ茶豆(山形産)のパンナコッタ」
プリプリした海老とパンナコッタの食感の違いを満喫。
「穴子のグリエ バジルのソース 健康な野菜を添えて」
色彩の為かと思われた赤い物体を口にした瞬間、再度驚かされました。
何~???
尋ねると穴子の肝を薫製にしたものだとか。それも桜・りんご・胡桃・ヒッコリで。
急遽、独特の甘みがあるブルゴーニュの赤「Saint-aubin 1er Gru 2005」
をいただきながら、穴子の肝の薫製を小さく分け舐めるように・・・
ワインにあう最強のアイテム!!まるで最高級のチーズを頂いているよう。
あっさりワインを飲み干し、2本目の赤はボルドー「Chateau La Fleur Chadenne 2003」
コクと渋みが美味しい。選んで貰ったワイン達は、あくまでの脇役として料理を引き立ててくれています。
「ハルアケボノ(北海道産)とライ麦を使った自家製パン」
「特選黒毛和牛もも(栃木産)の備長炭火焼 万願寺唐辛子を添えて」
上質なもも肉で、しっかり食感もあるにもかかわらず、柔らかさ・甘みも素晴らしい。
シェフが各ゲストに分量を聞きながら取り分けた「三陸産ヒジキ入り炊込みご飯」
「半分くらい残しておいてください。ここにカレーかお茶漬けにしますので。」とシェフ。
普通これだけ食べると、最後のご飯は残してしまうのが常。
最後の最後まで美味しく頂いていただこうというシェフの思いやり。
私はカレーを頂いたのですが、タイ風のカレーで、ココナッツミルクの香りで甘いかと思ったらピリ辛!!
デザート一皿目は「あかね林檎(余市産)の氷菓」
彩り鮮やかな甘酸っぱいシャーベット。この口直しで次のデザートも美味しくペロリと。
二皿目は「マスカルポーネ入り和栗のモンブラン」
しっとりまろやかなモンブランは上質な甘み。
あれだけ飲んでいるのに、デザートもしっかり美味しく頂いちゃいました。
ここでメインダイニングでの食事は終了。
一皿一皿のお料理の見事さはもちろんですが、構成の上手さは凄いの一言。
そして場を盛り上げてくれるシェフの何気ない一言が、環坂さんの隠し味。
「楽しさ」「居心地の良さ」という黄金のスパイスも利いて、最高の一夜になりました。
この日は栄転される方を囲んでの送別会。
メインテーブルを離れ、別の部屋でしばらく楽しい会話に花を咲かせました。
そこには「環坂ブレンドの珈琲」や「ジャスミンティー(台湾名間郷産)」が、またまた美しい器に入れられて・・・
チョコレートケーキやシナモンクッキーの小菓子と共に。
フッと気がつけばすでに入店して3時間以上の時が過ぎていました。
日頃忙しなく時間に追われる生活をしている私達に環坂さんの魔法は、
○「環坂」
住所:宇都宮市長岡町160-4
電話番号:028-600-1819
定休日:月曜日、日曜日の夜の部
☆開宴時間☆
12:00・13:30スタート(火~金)・・・・・・\3.500
12:00・13:40スタート(土、日祝日)・・・\5.500
18:45スタート(火~土)・・・・・・・・・・・・\8.000
(メインディッシュを特選黒毛和牛ヒレ炭火焼に変更の場合)+\2.000
* 料金(税・サービス料込みの表示)
ディナー貸し切り時のお時間は ご相談ください。
電話や公式HPからご予約下さい。



















