昔から(義肢装具学を学んでいた専門学校生時代から)、断端(切断した脚)の型採りを行う際、実際に体重を加えた状態で型採りできないものかと考えており、今まで様々なメーカーが様々な型採り方法(空気圧を加える、真空ポンプで吸引する等)の提案をしてきましたが、「実際に義足を履いた状態と同様に体重を加える」ではないな~と思っていましたが、ついに念願の型採り方法に出会え、すぐに治具を購入して、実際に使用している沖野です。

 

 

 

昨年の10月に神戸で開催された「世界義肢装具学会」にて、オットーボック社のブースで実演展示されていた「IPSO CAST(イプソキャスト」です。

 

これを見た瞬間、「これやっ!!」

 

学会から戻り、早速メーカーに詳細を問い合わせると、上には上がいますね。

 

学会会場でとある方が即買い(日本で初めて購入)したので、沖野は2番目でした。

 

有難いことに、その方に丁寧に使い方等を教えていただき、見学もさせていただき、沖野も2019年12月から使用しています。

 

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このように、体重を加えながら型採りができます。

 

ちなみに、この状態から沖野はPTB(膝蓋靭帯)を押さえる手技を加えたりします。

 

メーカーサンプル動画もあります。

 

https://pe.ottobock.com/en/ot/products/743g15_ipsocast.html

 

「なんだ、こんな事か」と思われる方もいるかもしれませんが、こんな事がいままで無かったんですよ。

 

ちなみに、今までのやり方とは違うので最初は戸惑いましたが、何例か製作していくうちに癖を上手く掴み、ギプス包帯の巻き方やモデル修正の方法を自分なりに工夫して、今までよりも良好なフィッティング(適合)を得ることができています。

 

アスリートではインド人のアナンダン選手や佐藤圭太選手、アスリートではない他の方にも試しても、好評価を得ています。

 

https://pe.ottobock.com/en/ot/products/743g15_ipsocast.html

 

どうやら、断端末の適合が良いそうです。

 

 

 

ちなみに、残念ながら大腿義足・股義足の方には使用できないんですよ・・・。

 

 

 

次回のオスポランニング教室は3月28日(土)13時から新豊洲ブリリアランニングスタジアムです。

 

「ギソクの図書館」のマンスリーランも同時開催です。

 

新型コロナウイルスの状況次第ですが、ブリリアランニングスタジアムが16日から時短ではありますが利用を再開するので、物事を慎重に判断していきたいと思います。

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