“格差” もなんの 家族を交えて親しくなり、

告白はヘレンから [ 2023年7月24日 14:22 ] スポニチ

 

                                 西川きよし(左)西川ヘレン

 

 お笑いタレント・西川きよし(77)とタレント・西川ヘレン(76)夫妻が

24日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。

なれ初めを明かした。

 

 2人は結婚して56年。司会の黒柳徹子から、「お二人が10代で出会った時、ヘレンさんは吉本(新喜劇)の何と言っても先陣切ったマドンナで。きよしさんは通行人(役)と紹介されると、きよしは「通行人Aです。Bが坂田利夫さん」と明かした。

 「1日の間に会話を交わすのは、本当に “おはようございます、ヘレン姉さん”

“お疲れさまでした、ヘレン姉さん” って帰るだけです」と説明。

ヘレンは当時のきよしについて「先輩のお手伝いを良くしまして、“ちょっと何かを

買うてきて”ってどなたかにおっしゃったら、すぐに手を挙げて“はい”って出かけて、お買い物して来てましたです」と語った。

 初めてお互いを意識したのは、電車で会った時という。テレビの仕事を終えて

電車に乗り込んだヘレンと偶然会ったきよしは「パッと見た時に、かわいい、

きれいな人やなあって。それまでは遠くでは見てたんですけど」。するとヘレンは

きよしの顔を見て、「けったいな人やな」と言ったといい、「えらい目が大きいなあと思いましてね。目をずーっと近くで見たら凄いなあと思いました」と回顧した。

 2人が急接近を果たしたのは、ヘレンのへんとう腺が腫れた時だったとし、「高熱が出まして。ちょうど劇場で熱が高くなってきまして」とヘレン。演出家が「誰か近くの(家の)者がいたら、ちょっと横にさせてやってほしいな」と話したところ、

「はい、うち近いです」と名乗り出たのがきよしだったとした。そうしてヘレンを

休ませようと家に連れて行くと、「両親はびっくりですよね。いつもテレビで見てるヘレンさんが来るわけですから。まるで浦賀沖にペリーが来たような」ときよし。

ヘレンは「でも本当に気持ち良く、“横になったらええわ”って言うて、寄せてもらいましたし、お父さんもお母さんもお姉さんも皆さん出て来てくださって、“大変です

ねえ、横になってください”って言うて、本当に気さくで優しく“早く上がって下さい” って言ってくださって」と話し、家族の対応ぶりに「なんでしょう。涙が出ると

言うか、温かさに。それでお姉さんたちが “大丈夫ですか、大丈夫ですか” って声を

かけてくださって。主人は部屋入ったところで、ずっと正座してはりましたです」と振り返った。

 ヘレンはその後、「お姉さまたちと仲良くしていただいて。

そして “うちにいつでも遊びに来ていいよ” っておっしゃってくださって」

きよしの家によく遊びに行くようになったとした。その後は、きよしとも親しく

なっていったというが、吉本興業では「職場結婚はダメでしたし」ときよし。

ヘレンは「やはりそれは口に出すことはいけないことだったと思いますけど、

それより先に恋心の方が強く出てしまいましたんです」と笑ってみせた。

 黒柳が「ヘレンさんの方がプロポーズをなさったんですって」と明かすと、

きよしは「“こんな私で良かったら、お嫁さんにしてくれませんか?”って言われて。

“えーっ、えーっ”って。まず親に相談しないとって」と回想した。

 黒柳が当時もヘレンの方が有名だったのかと尋ねると、きよしは「ええそうです。お金のこと言ったらなんですが、(ヘレンが)約20万円ぐらい収入があるような時に、その頃僕2万円なかったですね。10倍以上」と格差婚であったと告白した。

【補足】

 職場結婚を嫌う吉本のこと。まして売れっ子女優の人気が下がることは

何としても避けたいところです。2人の間にあった高い障壁は、いつしか

2人の将来に立ちふさがるようになっていました。それでも若い2人にはその壁を

乗り越える覚悟がありました。西成にアパートを借りて、同棲を始めたのです。

アパートの名前は「熱海荘」。6畳1間のささやかな愛の巣でした。

 

 ヘレンさんは、「一緒に暮らし始めた時には『きっといいことがあります、

きっと一つずつ上がっていけますよ』って毎日言いました」と、きよしさんに

声を掛けていたという。きよしさんは「本当に毎日です」とうなずき、「横山やすしさんとの漫才を勧めてくれたのも彼女なんです」と告白。きよしさんは、横山さん

からの誘いを20回以上断っていたが、ヘレンさんから「そんなに横山やすしさんに

愛されてるんやったら、一度やってみたら」とアドバイスをもらったという。

 

 黒柳さんが「横山さんはやりたいって言ってたの?」と尋ねると、きよしさんは「はい、ずっと。20数回誘ってくれたんですけど、僕が断って。会社も『やめな

さい』と。僕で( 横山さんがコンビを組むのは )5回目ですので」と説明した。

会社からは「5回目の犠牲者になるのか」と説得されたというが、ヘレンさんの

「やってみなさい」の一言でコンビ結成を決めたきよしさん。

「2人の努力でだんだん仕事を増やしていくというか。そういう意味では

( ヘレンさんは )プロデューサー感覚」と語っていた。

 

 

スポーツ報知

 

西川きよしと妻のヘレン

    西川きよしと妻のヘレン

 

 お笑いタレント・西川きよし(71)と妻・西川ヘレン(71)夫妻が

7日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜・正午)に出演。

生活苦から無理心中を図ったエピソードを明かした。

 

 知り合った10代の頃、ヘレンは吉本新喜劇の人気者。一方のきよしは

売れない大部屋俳優だったため、会社や家族から交際を猛反対された。

「絶対に大丈夫と思って一間のアパートを借りましたけれども、なかなかお家賃の

お支払いもできない。光熱費もなかなか難しいという中で、この先無いんじゃない

かなと思ってしまって」とヘレン。「主人が休んだ後に、本当にあってはいけないことなんですけども、死んでしまった方が楽になるんじゃないかなと思ってしまって」と台所のガス管をひねったという。きよしは「お金のない生活というのは、色んなことでケンカが多くなるんですね。家内も思い余って。途中で臭いとかすかな音で目が覚めて、何をするんだってことでトラブルに」と振り返った。それでも、きよしが「僕が悪い」「きっと幸せにする」と言い、2人で泣きながら抱き合ったという。

 

 結婚後はきよしの浮気に悩まされ、ヘレンが愛人宅に乗り込んだこともあったと

告白。ヘレンは貯金通帳や実印を持って「(妻の立場を)変わりましょうか?」と

愛人に尋ねたが、「変わることはできません」と断られたという。

きよしは「いい度胸してます。反対の立場だったら行けないです」と話していた。