2020.08.20 07:00 女性セブン

 

8月10日、肺炎のために亡くなった渡哲也さん(享年78)。かつては、吉永小百合(75才)や、浅丘ルリ子(80才)、十朱幸代(77才)との浮名が立ち、ほかの女優や歌手が好きな

俳優として渡さんの名前をあげることも多かった。1970年代後半から1980年代前半には、

週刊誌が “女性支持率ナンバー1” ともてはやすほどの渡フィーバーが巻き起こっていたのだ。

しかし一方で、昭和の歌姫・山口百恵さん(61才)との意外な関係性が世間で騒がれることはこれまでなかった。「百恵さんと渡さんは恋仲ではないんですけどね。実は、三浦友和さん(68才)と家族ぐるみのつきあいをしていたんですよ」とは、渡さんの知人男性。

「渡さんと三浦さんは『西部警察』での共演をきっかけに親しくなって、両方の家を

行き来する仲のよさでした。石原裕次郎さんのハワイの別荘に三浦さんと百恵さんが訪れて、

石原軍団に歓待されたこともありました」(知人男性)

 

 百恵さんと渡さんの親交の深さを証明するのが “あのマイク” だ。

1980年10月5日、かすみ草で髪を飾り、白いドレスを着た百恵さんが『さよならの向う側』を歌い終え、日本武道館のステージ中央に静かに置いた白いマイク。

このマイクが、後に渡さんの手に握られたのだ。

「翌年のクリスマスに渡さんの自宅で開かれたクリスマスパーティーに参加した百恵さんが、

クリスマスプレゼントとして、伝説となったマイクを贈ったんですよ。

そこには《 もう私には必要ありませんが、渡さんがいつかステージで歌われるときに

どうか使ってください 》という手紙が添えられていたそうです」(前出・知人男性)

 

 その願いを、渡さんは7年後に叶える。

1988年末に大阪で開催した渡さんにとって初めてのディナーショーで、

そのマイクを手に、前年に故人となっていた裕次郎さんの曲などを熱唱したのだ。

 

山口百恵からたったひとつの贈り物

 

「渡さんはこの贈り物を相当喜んでいてね、百恵さんが息子の祐太朗くん(36才)を産んだ

ときには出産祝いとして、紙おむつを1年分、軽トラックに積んで自宅に贈ったそうです」

(前出・知人男性)“返礼品” もさすがは石原軍団。量が規格外である。

 

 渡さんと百恵さん、2人の関係性を示すマイクのその後の行方を知るのは、

かつて石原プロで常務取締役を務めた仲川幸夫さん(80才)だ。

「小林(正彦)専務(享年80)が、『 石原裕次郎記念館を開くから、そこに飾らせてよ 』って渡さんに言ったんですよ。渡さんも、裕次郎さんのためならなんでも差し出す真面目な

かたですからね。『 もちろんいいですよ 』ということで、北海道・小樽市の記念館に

展示されることになったんです」しかし、意外な展開に。

「( 百恵さんが所属していた )ホリプロから『 プライベートで贈ったものなので展示は

控えてくださると… 』と注意が入ってね。展示から外して、渡さんのご自宅に返しました。

いまも自宅にあるんじゃないかな」(前出・仲川さん)

 

 この世にたった1本しかないマイクを巡るユニークな縁がそこにあった。

※女性セブン 2020年9月3日号

 

渡哲也さんに贈られた百恵さんのマイク 三浦友和が真相語る

2020.08.26 15:55 女性セブン

 

今年7月に肺炎のため亡くなった渡哲也さん(享年78)。

昭和の伝説的な歌手・山口百恵さん(61才)との、知られざるエピソードがある――。

《 もう私には必要ありませんが、渡さんがいつかステージで歌われるとき、

どうか使ってください… 》

 

 1980年10月、百恵さんは日本武道館の引退コンサートで『 さよならの向う側 』を

歌い終え、ゆっくりとステージ中央に白いマイクを置いた。

翌1981年のクリスマス。百恵さんは夫の三浦友和(68才)と渡さんの家を訪れ、

冒頭の言葉を記した手紙とともに、その白いマイクを贈ったという。石原プロ関係者が言う。

「しばらく石原裕次郎記念館(北海道小樽市)に飾られましたが、百恵さんの周辺から “私的なプレゼントなので展示は控えてほしい” と伝えられ、渡さんの手元に戻ってきたそうです」

 

 一方で、「白いマイクは三浦家にずっとあった」という説もある。

「長男の三浦祐太朗(36才)が2019年7月、『金スマ』(TBS系)に出演した際、

マイクはリビングのショーケースに入っていて、それで歌真似をして遊んでいたと話しました。貴重なものにもかかわらず、特に叱られなかったそうです。その価値に気づいたのは思春期に

入ってからだと語り、笑いを取っていました」(テレビ局関係者)

 

 伝説のマイクの行方を知る三浦友和にどちらが真相か尋ねると、

「両方とも存在しているんです」と意外な答えが。

「実は、コンサート当日に使ったマイクは何本かあるんです。基本はすべて自宅で

保管していますが、唯一、渡さんだけにその中の1本をお渡しさせていただきました。

『 西部警察 』で初めて共演する前から、私たち夫婦は渡さんのファンでしたから」

 

あの白マイクについて真相を語った三浦友和

 

 とはいえ、多くの人の記憶に残るのは、ステージに置かれた “伝説の白マイク”。

 改めて三浦に聞くと、「自宅にあるのと渡さんに贈ったマイクのどちらがステージに

   置いたものかは、よくわからないんです。同じようなマイクなのでね」とのこと。

 行方がつかめないのも伝説たる所以かもしれない。

 

 ※女性セブン2020年9月10日号

三浦友和・百恵さん夫妻と親交のあった渡哲也さん