「タイムマシンで当時に戻れるなら、とにかく

ネタ合わせはしてくれ」2022年09月29日 婦人公論.JP

 

漫才コンビ「太平サブロー・シロー」として漫才ブームの波に乗り、島田紳助さんに

「『サブロー・シロー』や『ダウンタウン』には勝てない」と漫才の道を断念させた

大平サブローさん(66)。天才肌の二人が組んだコンビでしたが、才能があるがゆえの衝突を繰り返し1992年にコンビは解散となりました。
その後、互いにピン芸人として活動し、サブローさんは関西で数々の番組の顔として活躍。

シローさんはものまね芸人を率いてユニット活動をするかたわら、大阪・難波で小さな

たこ焼き店を経営するなど副業にも精を出していた最中に55歳で急逝しました。

解散から永遠の別れとなり、幾重にも複雑な思いが絡まり合い、これまでサブローさんが

取材などでシローさんについて語ることはありませんでしたが「これが時間が経つという

ことなんですかね…」と今の思いを吐露しました。(取材・文・撮影◎中西正男)

 

生まれ変わったらもう芸人はやらない

もう一回生まれ変わったらね、もう漫才もしないし芸人にもならないと思います。

そこには二つの思いがあるんですけど、一つはもともと自分は芸人をするようなタイプの

人間ではないということ。もし次の人生があるならば、輪島塗や信楽焼の職人さんだとか、

人ではなく物と対話するような仕事をしたいと思っています。

今回の人生はね、だいぶ無理をしてきた。そう思います。本来、こんな仕事をする人間では

ない者が「やるしかない」状況に追い込まれて走り続けてきた。そんな人生でした。そもそもの話、会社をクビになったのがきっかけで、そこから縁が重なってこの道に入りました。

その中で(大平)シローさんに会って、コンビを組んで、80年代の漫才ブームという

波にいつの間にか乗っていた。

今でも忘れられませんけど、当時すさまじい視聴率を取っていたフジテレビ『THE MANZAI』(1980~82年)という番組。これに出て、一晩で人生が変わりました。

翌朝、いつものように劇場に行こうと思って歩いていたら、若い女性が自分の方を

指さすんです。誰か後ろに有名な人でもいるんかなと思って振り返るけど、誰もいてない。

「…え、オレ?」。ウソみたいに景色が一変しました。

 

いきなり新幹線のレールに乗ったような生活

 

それまではね、言うたら、在来線の線路を走っていた感じでした。それが一晩でガチャンと

線路が切り替えられていきなり新幹線のレールに乗ったようなもんです。

後ろから新幹線が走ってくるし、自分たちも走るしかない。電車のモーターは在来線のまま

やけど、そんなこと言うてられへん。止まったらアカン。モーターから火が噴き上がろうが、

走るだけ。そんな生活になりました。

 

一世を風靡した太平サブロー・シローの漫才。右がサブローさん(写真提供◎吉本興業)

 

そこから一旦吉本興業を辞めて東京に行って、コンビも解散して、そこからまた吉本に戻って。そこで同年代の(明石家)さんまさんやら(オール)巨人さんやら(島田)紳助さんらに

尽力してもらって、また頑張るしかない状況になった。

上岡龍太郎さんに言っていただいてマラソンもやってましたし、なんでしょうね、

あらゆる形で「これはもうやるしかない」。これが背中を押してきたと思います。

10年ほど前からギターもやっていて、リサイタルをさせてもらったりもしているんですけど、これこそがまさに「やるしかない」を体現しているというか。

19歳の頃にアルバイトをしていた店のマスターが「サブロー君、芸人をやるんやったら

ギターくらいは覚えておいた方が良いよ」と言ってくださったんです。

 

ノンストップの人生

ただ、そこから漫才ブームやらでホンマにノンストップの人生になっていった。

ただ、その思いは奥底にはあって10年ほど前にそんな話を仲間内でポロッと言ったんです。

そしたら「今からでも始めたらどう?」とみんながギターをくれるようになりました。

周りもエエ歳の大人ばっかりなんで、いやらしい話やけど、かなり上等なギターをくれる

わけです。そんなんもらったらね、もうやめられませんやん(笑)。そんなこんなで発表する

場としてライブをやったりしていたら、また「弾かれるんですか?」と新しいギターをもらう。

そんなこんなで、今は家に18本ギターがあります。

もうにっちもさっちもというか、より一層、やめるにやめられません。(笑)

でもね、その環境がなかったらギターはやってなかったでしょうし、この歳になって思うのは

言霊というか、言うと本当に動くんやなと。だからこそ、簡単にアレコレ言うもんでもない。

そして、その流れに衝き動かされてきた人生やったなと幾重にも思います。

もうこれ以上、幸運なことはない

この思いが「もう芸人はやらない」という二つ目の思いにも重なってくるんですけど、

もうね、今回の人生でこれでもかとありがたい思いをさせてもらいました。

もうこれ以上、幸運なことはないでしょうし、また次にそれを望むなんておこがましすぎる。

自分の中に、非常に強くその思いがあるんです。

これはビートたけしさんが言ってたんですけど、人間は運の総量が一緒だと。

光がいっぱい当たっている人は、その分、影ができる。

良い思いをした人はその分、しんどいことがどこかである。

だからね、本当に変な話になっていくのかもしれませんけど、娘とかにも話したりしてるん

です。ある日、下町のアパートから死後かなり時間が経ったお年寄りの遺体が発見される。

持ち物から調べると、どうもかつて大平サブローの名前で世に出ていた人のようだ。

そんな連絡が警察から家族のところに来る。言葉がアレですけど、どこかで “野垂れ死に” して

しっくりくる。それでトントン。そんな思いも事実、ずーっとあるんです。

それくらい、本当にありがたい時間をすごさせてもらいました。

だからこそ、何かしら世の中にお返しをせなアカンと思います。好感度を上げるとか

そんなんやなく、ある意味、これは自分のエゴなのかもしれません。芸人としてこれだけ恵ま

れた時間を過ごしたんやから、何もしないわけにはいかない。そこが正直な思いでもあります。

若い頃はこんなこと思わなかったんですけど、これが歳を重ねるということなんですかね。

考えることがさすがに変わってきました。

シローさんへの思い

そうなるとね、これまであまり口にしてこなかったシローさんへの思いも

込み上げてくるようになってきました。

才能の量で言うと、シローさんは僕なんかの100倍、200倍はあったと思います。

これは紳助君も認めてました。すごいと。ただ、天才肌というか、ネタ合わせをしないんです。

シローさんにはシローさんの哲学があって、ネタ合わせをやってしまうと本番が予定調和に

なる。リアルさがなくなる。漫才の台本はあるんですけど、それをザッと覚えて、

あとは出たとこ勝負。これがシローさんのスタイルなんです。

ただ、天才肌のシローさんはそれでいいかもしれませんけど、僕としたら不安もあるし、

合わせることでプラスアルファが生まれる部分もある。そこも含めてネタを作っていったら

いいんじゃないかと思ってたんですけど、結局、シローさんの才能が勝る形で、

ネタ合わせをしないまま舞台に上がってました。

もしタイムマシンがあって当時に戻れるなら

…ただね、今、本当にニュートラルに考えると、やっぱり、ネタ合わせはした方がいいんです。「オール阪神・巨人」さんももちろんネタ合わせはやっているし、どれだけ力があるコンビでもやるもんなんです。

巨人さんは「あれで漫才ができるのはすごい」と言ってくれてましたけど、それでもやっぱり

合わせんとアカンのです。実際、出たとこ勝負だと120点の時もあれば10点の時もある。

常にお客さんに喜んでもらうことが求められるプロとしては不安定すぎます。

もしタイムマシンでもあって当時に戻れるなら、とにかくネタ合わせはしてくれ。

それを言いたい。そして、そうやって当時とは違うコンビの形になっていたら、

また違う未来があったんじゃないか。シローさんのそれからも何か変わったんじゃないか…。

全ては “たられば” の世界です。でも、今になってそう思うのも事実なんです。

なんでしょうね、自分でも驚いてます。いろいろな思いがあって、すんなり言葉に

できるようなことでもないし、こういう取材の場でシローさんの話をすることは

なかったんですけど、僕、自分でしゃべってますもんね。

 

芸能人生、ありがたいばかり

いや、ホンマにこんな芸能人生、ありがたいばかりやし、僕からしたら拾ったようなもんです。芸人として、エエ時代も過ごさせてもらいました。

逆に今の芸人の後輩を見てると、気の毒にも思います。普通と違う世界に思い切って

飛び込んできたはずやのに、普通以上に清廉潔白さを求められる。

昔が良かったとは言いませんけど、そら、芸人らしい世界でみんなが生きてました。

そこであれこれやってきた先輩方からいろいろな教訓もたくさん学びました。

それがあったからか、意外とね、僕、スキャンダルゼロでやってきてるんです。

若い頃は、正直ちゃんと遊びました。でも、そこでもめることがなかったのは時代と、

もっと遊んできた先輩たちの “指導” があったからかなと。すごい時代でした。

 

 

…こんなん言うてて、これを読んで何十年前のことを “思い出し怒り” というか

「何言うとんねん!私は腹立ってたわ!」という女性がいらっしゃったら、

それはもう、ひたすら謝るしかないですけどね。(笑)

ホンマに、ホンマに恵まれた芸人人生やと思います。

だからこそ、もう次は望んだらアカン。それを心底思えもするんです。

 

■大平サブロー(たいへい・さぶろー)

1956年2月24日生まれ。大阪府出身。吉本興業所属。本名・芦田秀嗣。76年に漫才コンビ

「太平サブロー・シロー」としてデビュー。80年代の漫才ブームで全国的な人気を獲得する。88年、吉本から独立し東京に拠点を移すも、92年のコンビ解散を経て93年に吉本復帰。

99年に大平サブローに改名。12年にシローさんが逝去する。「吉本興業110周年感謝祭 

サブロックフェスティバル2022-2023」を開催中。ライブ(9月30日OSAKA MUSE、12月17日滋賀U ☆ STONE)、ディナーショー(10月30日ホテルオークラ京都、2023年3月26日

リーガロイヤル大阪)、バースデーライブ(2023年2月24日神戸チキンジョージ)を行う

 

 

大平シローさん55歳 事務所で倒れ急死

 

 80年代の漫才ブームで「太平サブロー・シロー」として活躍した、タレント大平シローさん(本名・伊東博)が9日午後2時32分、心臓疾患のため、大阪市中央区の病院で死去した。

55歳だった。葬儀・告別式は親族のみで行う予定。

 

 所属のよしもとクリエイティブ・エージェンシーによると、シローさんは今月4日昼ごろ、

大阪市内の自身の事務所で倒れ、救急車で病院に搬送された。一時、心肺停止となり、

蘇生措置を受け、一命を取り留めたものの、意識不明の状態が続いていた。

医師からは「難治性心室細動」との診断を受けたという。

 

 シローさんは松竹芸能の養成所に入り、75年、太平一門のトリオ漫才「レツゴー三匹」に

師事。翌年、サブローとのコンビでデビューした。その後、吉本興業へ移籍。テンポ良い

漫才で人気を博し、ものまねも得意とし、師匠のレツゴーじゅんや、芦屋雁之助、板東英二ら

幅広いレパートリーを誇った。86年には上方漫才大賞を受賞した。

その洗練された話術に「ツービート」のビートたけし、「紳助・竜介」の島田紳助さんらは

「漫才ではサブロー・シローに勝てない」として、司会業への道を歩んだとされる。

88年に当時、所属していた吉本興業から独立。92年にコンビを解散し、参院選に出馬したが

落選。99年、吉本へ復帰したが、先に同社復帰していた大平サブローとのコンビは

復活させず、放送作家などで活躍していた。

 

 ◆大平(たいへい)シロー

 本名・伊東博。1956年(昭31)10月30日、大阪府泉大津市生まれ。「太平サブロー・

シロー」として83年花王名人大賞新人賞、84年同名人賞など数々の受賞歴を誇る。弟子には

太平かつみらがいる。趣味は料理、カクテル、食の探求。163センチ、78キロ。血液型B。

 

私、漫才が好きで師匠のレッツゴー三匹さんや弟子のかつみさんときびのだんごさんが

組んでいたコンビ「どんきほ〜て」も面白く好きな漫才師でした。もちろん紳竜、やすきよ、

サブロー・シローさんもTVを観ていて好きな漫才師でした。シローさんが55歳で

お亡くなりになり、もう、このコンビの漫才が二度と観れないと思うと淋しいです えーん おばあちゃん 虹

ご冥福をお祈りいたします。

 

 

【ボートゲームの禁じ手】を使わないで!

いくつかのゲームには、ルールで定められた禁じ手が存在する。

禁じ手を打った(指した)場合、即座に負けとなるのが一般的である。

スポーツやゲームのように明確な規制で禁じられたものではなく、

「使うべきではない」とされる手法についても「禁じ手」と呼ばれることがある。

 

※このルールを違反した時点で、ゲームオーバー及びゲームアウト!その技術を使わないで!

 

本当に、人に迷惑がかかる言動行動は止めて。

人に体調不良やネガティブな感情を持って来ないで。口臭も。咳込まさないで。

人の後ろに憑かないで、憑依しないで。心を読まないで、言ってこないで プンプンパンチ!

思考低下させないで、胸にもモヤモヤさせないで、情報を吸い上げないで。

言葉使いが乱暴。人をバッサリ言葉で切らないで。深夜に連絡してこないで 物申すパンチ!

仕事の邪魔をしないで。記憶障害にしないで。目の錯覚、頭をボーっとさせないで。

人の感情やパワーを抑えないで、持って来ないで。口のろれつが回らないようにしないで!

水晶を使って人を脅してこないで!個人情報保護法、プライバシー侵害しないで!

その力、仕事以外に使わないで!人の為に使って、決して悪いように使わないで ムキー パンチ!

全責任は、お母さん達に取ってもらう。

あの弟、人のPCやスマホにハッカーになって侵入してこないで、エラーが出たので止めて パンチ!むかっ

 

3つの約束やルール、個人的に約束した事、日本の常識は必ず守って。みんなに対して パンチ!パンチ!パンチ!

(私の言うことを聞くように・命関係は打ち止め・引退関係・契約書など、反故にしない)

 

 

いつもありがとうございます。

 

最後までお読みいただきありがとうございます 愛飛び出すハート