『 バビル2世 』(バビルにせい)は、横山光輝の作による漫画。

および、それを原作としたアニメ作品である。

概要

『バビル2世』は『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)に1971年7月5日号から1973年11月12日号まで連載された。全121話であり、他に『別冊少年チャンピオン』1973年5月号掲載の

読切1話がある。超能力者であるバビル2世と、世界征服を企む超能力者のヨミとの死闘を

描いたものであり、その内容から全4部作+読切1話で構成されているといわれている。

横山光輝のSF作品としては、超能力者を扱った『地球ナンバーV7』から2年超ぶりであった。

当時は劇画全盛で横山も全くSF作品を描かなかったが、本作のヒットで再びSF作品を

描き続けることとなった。

当初は10回連載の予定であり、バビル2世とヨミがヒマラヤで戦い、雪崩に呑み込まれて終了する予定であった。ところが連載開始とともに人気が上昇したことから、長編連載に変更された。

1972年12月18・25日号にはアニメ化決定と紹介された。1973年1月1日よりNET(現:テレビ朝日)系列でテレビアニメが開始されて人気がさらに上昇し、アニメを見た女性ファンが

『週刊少年チャンピオン』を買うことにより発行部数が増える現象が生じた。

アニメ人気により雑誌連載もカラー頁や増頁掲載が増え、1973年2月5日号はテレビ放映記念

として80頁が掲載された。アニメ版も人気が過熱して当初予定より延長され、再放送も度々

行われたことから、1979年には大阪を中心に「バビル2世ファンクラブ」が結成された。

横山は自身の好きな作品と聞かれると、必ず『 バビル2世 』と答えていた。

基本設定

はるか昔、地球に不時着して帰れなくなり住み着いた宇宙人・バビル。

彼が残した遺産・バベルの塔と三つのしもべを受け継いだ超能力者・浩一が、

世界征服を企む悪の超能力者・ヨミと戦う物語。

5000年前の出来事

5000年前、宇宙人・バビルは宇宙船の故障により地球に不時着した。

彼は、その科学力と自らの超能力によって時の権力者を動かして、巨大なバベルの塔を建設させる。当初の目的は故郷に救助信号を送るためであった。しかし、科学的知識に乏しい地球人は、一瞬のミスから完成直前の塔の大半を破壊してしまう。故郷へ帰ることをあきらめて地球人と

結婚したバビルは、破壊されたバベルの塔を子孫に託そうと決心する。彼は宇宙船の

機器をもとに、いつの日か生まれるであろう自分と同じ体質を持つ子孫を探し出す装置と

三つのしもべを作り上げた。この遺産を受け継ぐ人間が自分の2世になるのである。

バビルは、自分と同じ超能力をもった子孫に、それを託すことができるのを幸せだと考えた。

バベルの塔

超高性能コンピュータが管理しており、5000年間の地球上の様々な出来事を記録している。

人工砂嵐を起こしてその所在を隠し、催眠ライト・レーザー砲・ミサイルなどで武装、侵入者は塔内に仕掛けられた数々の罠で撃退する。そして破壊されても自動修復する機能を持ち、バビル2世に超能力者としての教育を施す装置や傷ついたバビル2世を癒す治療装置も完備している。アニメ第1作のみ「バビルの塔」と呼ばれる。

『バビル2世 ザ・リターナー』では、オーバーテクノロジーの固まりであるコンピューター本体から情報を読み出し一部管理するのに、現代の既存のコンピューターなどの機材( アラブ系のペーパーカンパニーを利用して購入した )を利用しているとされている。

なお、第1作において声を担当した声優は数人おり、初期は井上真樹夫(第6話)なども

演じていたが、中盤以降は山田俊司(現 キートン山田)と矢田耕司による、

独特のカン高い声による「コンピュータ音声」に固定された。

登場人物

バビル2世
本名、山野浩一(アニメ版では古見/神谷と苗字がそれぞれ違っている)。
ごく普通の両親のもとで、ごく普通の家庭に育った中学生の少年だったが、ある時から
夢に苛まされるようになる。バベルの塔が発する電波を感じ取ることができ、
塔のコンピュータに正当な後継者=2世と認められた。
5000年前に地球にやってきた宇宙人・バビルの遠い子孫であり、バビルと同じ体質を 持ち超人的な知力と体力、様々な超能力を発揮する。バベルの塔と三つのしもべを   受け継いだが、ヨミとは道を違える。世界の平和を乱すヨミと対決するために、    その力を注いでいく。
アニメ版(1作目)では、エネルギー衝撃波や電撃を駆使してヨミとその配下達と戦う アクションシーンも多く、また第8話からブルーの戦闘服を着用し、自らバビル2世号を
操縦して現地に向かうなど、よりヒーローらしさが強調されている。このバビル2世号は『リターナー』にも登場しているが、初代アニメ版とは異なるデザインとなっている。
 
ヨミ
世界を支配しようとする悪の帝王。バビル2世同様にバビルの遠い子孫であり、言わばバビル2世の父親ともいうべき存在で、バビル2世と同等の超能力を持つ。
強大なカリスマ性を備え各地に秘密基地を建設して多くの部下を従えており、その種類も科学者・技術者・超能力者・サイボーグ工作員と多岐にわたる。各国の要人に改造人間を送り込んでいるため、国家をも意のままに操ることができる。三つのしもべに対抗して さまざまなロボット兵器を作り出し、自身の持てる超能力を振り絞ってバビル2世に  戦いを挑む。
部下想いの面もあり、バビル2世を倒すチャンスを犠牲にしても部下の救出を優先したり、有用な作戦提案を即採用する度量の深さをしばしば見せる。その一方で、バビル2世を倒すチャンスのために部下を見殺しにする非情さも併せ持つ。
実は後継者候補としてバベルの塔に呼ばれたこともあったが、能力が不適合だったため、その記憶を消されていた。
バビル2世との直接対決では何度も負けるが、倒されてもその度に復活する。     さらに、第三部で宇宙ビールスに侵されて蘇ったことにより、特定の超能力では    バビル2世をも凌ぐ力を身に付けた。
原作者の横山はヨミの年齢について、110歳くらいをイメージしていると述べている。
 
由美子
古見医院の一人娘で浩一の同級生。突如行方不明になった浩一を心配していた。    ヨミの工作員に銃撃され傷を負い、血だらけで現れた浩一に驚き、父と共に介抱する。 アニメ版(1作目)では浩一の従姉妹で(浩一の苗字も同じ古見になった)、浩一に想いを寄せているという設定のヒロインとなっている。アニメ版3作目にも登場しているが、原作やアニメ版1作目とは髪型が異なっている。
 
五十嵐
国家保安局局長。バビル2世からヨミの世界征服計画に関する報告書を渡されてヨミの 陰謀を知り、以後バビル2世に協力するようになる。何か事件が起きた場合は、新聞に「書籍 バベルの塔 手に入れました」と暗号広告を打つことで連絡をつけている。
 
国家保安局副局長
五十嵐と共にヨミの部下に拉致されそうになったところをバビル2世に救われた。
 
伊賀野晋作
国家保安局の腕利き調査員。バビル2世と共に突如音信不通に陥ったF市の調査におも  むく。最初はバビル2世をまったく信用しておらず、幾度も足手まといになってしまう。何度も命を救われ、その超能力を目の当たりにしてからは彼を理解し、バビル2世に  友情を感じて良きパートナーたらんと動こうとした。それでも足手まといになることも 多かったが、幾度かは活躍もしている。

三つのしもべ

初代バビルが残した遺産であり、2世を主として命令には絶対服従する。原作において、

2世と同質のテレパシー能力を持つヨミの命令も受け付けてしまう弱点が露呈。以降、ヨミの

いる場所ではしもべを呼べなくなり( 2世とヨミの命令が拮抗すると行動不能に陥る )、

苦しい戦いを強いられる。

ロデム
スライム状の不定形生命体。普段は黒ヒョウの形態を取る。どんな姿にも変身することができ、応用力が高いため、囮や諜報活動、また側近としてバビル2世の保護を受け持つ。ロプロスやポセイドンと違って明確な意思を持ち、バビル2世とテレパシーで会話する
ことが出来る。また、ヨミに心を読まれないようにシールドを張ることもできる
( ヨミと会話できるかは不明 )。
不定形生物であるため単純な突く叩く殴ると言った攻撃はまるで効かず、銃撃されても
ダメージを負うことは無い。武装した人間や、並みの超能力者程度なら身体で包み込んで溶解してしまうこともできる。しかしバビル2世やヨミのエネルギー衝撃波に弱く、連続で浴びせられるとダメージを受けて活動不能に陥るので戦闘にはあまり向いていない。
また、生き物である以上体温を持ち呼吸をすることには変わりないため、熱センサーや
二酸化炭素センサーなどを用いられると擬態した居所を見つけられてしまう。
アニメ版(1作目)では、不定形生命体という説明は特にされず、むしろ変身能力を持つ黒豹という扱いであり、後半でエネルギーを消耗して倒れてしまった際も黒豹の姿のままであった。また、原作版と違って普段から黒豹か女性の姿で付き従い、積極的に戦闘に
参加しているばかりか、バビル2世に変身した時は、バビル2世と共にエネルギー衝撃波を使っており、万能ぶりを発揮している。
 
ロプロス
巨大な怪鳥型ロボット。超音速で空を飛び、口からロケット弾と超音波を放つ。目には
カメラを装備しており、写真を撮影してそのデータを塔のコンピュータで分析することもできる。三つのしもべの中では最初に登場し、バビル2世を家から連れ出す役目もした。ヨミの作り出したV号との戦いで外装がはがれ、以降は機械状の表面がむき出しになった( アニメでは金色に表現されている )。
主に戦闘やバビル2世を乗せての移動などに活躍する。
岩や爆弾の直撃程度ではビクともしない強固な装甲を持つが、原作第4部でバビル2世を
かばい、水爆ミサイルの直撃を受けた際完全に破壊された。
アニメ版(1作目)では最終回まで活躍、また、後半ではそのメカニックな外見にも
関わらず、倒れたロデムの姿に悲しげに俯く描写などもあり、バビル2世の大事な
仲間であることが強調されていた。
 
ポセイドン
巨大な人型ロボット。攻撃力は三つのしもべ中最強で、大型船の船底を一撃で打ち抜く
パンチとキック力を誇り、武装として指にレーザー砲、腹部に魚雷を装備する。
また、ロプロスを上回る極めて硬い装甲を持ち、作中で一度も破損したりダメージを
受ける描写がない。海中を高速で移動し、海を拠点とするが、陸上でも活動できる。
目のランプを点滅させて信号を送り、バビル2世と会話することが出来る。
アニメ版(1作目)では、ロプロスと共に最終回まで活躍。基本的には無表情なものの、後半は僅かではあるが仕草で意思表示をする描写も見られている。

超能力

バビル2世とヨミの用いた超能力を記載。

バビル2世は、ヨミと異なりエネルギー吸収能力も持っている。

超体力・超感覚
人間の潜在能力を引き出せるので、常人の何十倍もの筋力で超スピードの運動能力や
ジャンプ力・怪力を発揮する。視力・聴力も非常に鋭敏で事前に本能的に危機を
察知するなどの超感覚もある。
 
超再生能力
瀕死の重傷を負っても短期間で回復できる。また、自身の血を怪我人に輸血することに
より、輸血された相手を短期間で回復させることができる。
ただし、体内に猛毒・ビールスを侵入させられるなど、単純な負傷だけでない外的要因が絡み合った場合は、この能力をもってしても完全に回復することはできない。
これにより常人とは比べ物にならないほどの期間餓えや渇き、極端な暑さや寒さ、睡眠を取らない長期活動に耐えることができるが、流石に長期間何も口にできなかったり休養を取れなかったりすると体力は低下していき、最終的にはダメージが蓄積されて死に至る。原作ではヨミが一週間飲まず食わずで砂漠を彷徨った描写があるが、さしものヨミも
精根尽き果てて倒れ込み、部下に回収された後しばし静養せざるを得なかった。
 
フライング能力
どんな高い所からもクルクル回転しながら猫のように受身をとって着地する。
 
テレパシー
他人の心の中を読んだり、遠隔地にいる相手に自分の意思を伝えたりする。また他の超能力者から読まれないように自分の心にバリアーを張ることもできる。
 
催眠術
特殊な眼光で一瞬にして相手を催眠状態にして意のままに操る。
 
天候操作
能力の増したヨミが、バビル2世に基地を悟られないために使用。
一帯を黒雲で覆い、風を吹かせて強烈な大きさの雹を降らせた。
 
幻覚術
能力の増したヨミが、バビル2世に基地を悟られないために使用。バビル2世をも
「基地が爆弾で吹っ飛び、跡形もなくなった」と誤認させるほどの幻覚を見せた。
ただし、あくまで「人間の知覚に訴える」ものであるため、映像記録や写真を
撮られて確認されるとすぐにわかってしまうのが欠点。
 
変身能力
顔の筋肉を変化させて他人の顔になる。
全身の筋肉も同様に変化させ、別人になりすますことができる。
しかし、骨格までは変化させることができないのが弱点。
 
パイロキネシス
全身から高温の炎を吹き出し、体当たりする。
並みの能力者程度では抗うことはできず、一瞬にして火だるまと化してしまう。
 
テレキネシス
念力で周囲の物体を自由に動かすことができる。戦闘においては岩石や建築物を
破壊したり、大量の石のつぶてを相手にぶつけたりする。
基本的にはより重く大きなものを動かそうとすると、消費が激しくなる。
大型爆撃機が墜落した際には、さすがのバビル2世も「無理だ、ぼくには
あんな大きいものを(テレキネシスで)動かす力はない」と諦めざるを得なかった。
 
エネルギー衝撃波
腕から衝撃波を放って相手の内臓をズタズタにしてしまう。相手と接触しなければ効果がないので、格闘時に使われる。凄まじい威力を持ち、特性上後述の「ビールス生物」にも有効な攻撃手段なのだが、超能力の中でも特に大量のエネルギーを消費するため
消耗が速く、使い過ぎるとたちまち力を失い、最後には老化現象を起こす。
エンディングテーマ「正義の超能力少年」の歌詞では “電撃” と表現されている。
 
エネルギー吸収能力
エネルギー衝撃波を吸収して体力を回復できる。ただし吸収できるかどうかは
相手のエネルギー衝撃波の強さにもより、あまりに強い場合はダメージを負ってしまう。
ヨミはこの能力を持たなかったため、バベルの塔から後継者とみなされなかった。

超能力のデメリット

バビル2世やヨミの超能力は強力だが、決して無限ではない。使えば使うほど威力は増して

いくが、同時に激しい疲労を起こすようになり、キャパシティの限界を超えて急激に力を

消耗すると老化現象をおこす。

ヨミは、自身の死の経験からバビル2世よりも早くこのことに気づき、自分なりに考えた上で「ただ普通の人間が何年もかかって使うエネルギーを、一瞬にして使うことができるだけ」「いくら水量が豊富な井戸でも、めちゃめちゃに水をくみ上げれば枯れてしまう、それと同じこと」との推論を出していた。

バビル2世は、超能力を使った後の激しい疲労について塔のコンピュータに理由を訊ねるが、

制限が掛けられているらしくコンピュータは答えない。彼は第3部最後の戦いで超能力を

使い果たしたヨミの姿を見て、ようやくその答えを知ることになる。

宇宙ビールス

第3部に登場。アメリカの宇宙衛星にくっついて地球に飛来したミクロの知的生命体

ウイルス)。生物に寄生して成長し、最後にはその生物を支配する。ウイルスに侵された

生体が近くを走り抜けただけで空気感染するほど感染力は強く、繁殖力も非常に高い。

このビールスは過去の地球でも猛威をふるったことがあり、死者の復活やドラキュラ伯爵狼男など多くの魔人伝説を生んだ。かつて宇宙人・バビルも宇宙旅行中にこのビールスと出会って

おり、バベルの塔のコンピュータにその時の記録が残っていた。ビールスに感染した人間は

皆血を吐いて倒れ絶命するが、その中でビールスに耐えられる体力と相性の良さを持った者は「ビールス人間」として復活する(通常の人間だと、復活できるのは30%前後の確率)。 

感染後は超人的な体力・知力や、銃で撃たれた程度では、みるみるうちに傷口が塞がる異常な

ほどの再生能力の他に、テレキネシスや火炎放射といった超能力を発揮し、数人で手を

つなげばつなぐほど超能力が増していく。また、他の動物に感染して復活する場合もあり、

作中では「ビールス犬」「ビールス牛」も登場している。犬や牛などに感染した場合は

手を繋ぐ必要はなく、一斉に集中することで超能力を増していた。

死亡したヨミを復活させ、その超能力を数倍に増す。ヨミはビールスと特に相性が良かったら

しく、「ビールスの力は得るが、支配に対しては抵抗し自我を保つ」「自ら作り出したビールス人間を統率し、手足のように命令を下す」という、ある意味理想の状態を作り出していた。

このような共存を成功させたのは、作中ではヨミだけである。反対にバビル二世は同じ超能力者でも相性が悪く、一般人と比べればはるかに発症が遅かったものの、感染した時は他と同じように血を吐いて倒れ、意識を失い危篤状態となった。それを見たバベルの塔が即座に治療装置に

かけたために一命は取り留めた。

しかし、ニンニクのエキスに非常に弱いという欠点があり、そのためニンニクが群生している

地球では、過去でも繁殖を阻まれていた。一度でもこのエキスを注入された生物はビールスに対して抗体ができるらしく、以降は二度と感染することがなくなる。ビールス生物がエキスを注入されると、たちまち死滅して元通りの死体に戻るか、死体も崩れて跡形もなく消滅してしまう。

漫画

バビル2世

1971年から1973年にかけて『週刊少年チャンピオン』に連載された。単行本全12巻。ストーリーは幾つかの区切りがあり、その内容から全4部作+読切1話で構成されているといわれている。第1部から第3部までは連載時に特に記されていないが、第3部では「暗黒魔王の巻」という

サブタイトルがつけられた。また第106話(第3部の最終話、1973年7月23日号)の最終ページには、「構想も新たにバビル2世第四部が33号よりはじまります」と書かれている。

第1部 1971年28号(7月5日号) - 1972年6号(1月31日号)
平凡な中学生・浩一は毎晩砂漠にある高い塔の夢を見てはうなされていた。
ある日、巨大な怪鳥に連れ去られた浩一は夢で見た砂漠の塔へと導かれる。
そこは、はるかなる昔、宇宙人・バビルが超科学をもって作り上げたバベルの塔だった。バビルの後継者=「バビル2世」とみなされた浩一は、カプセル内でコンピュータから100日間の教育を受け、超能力者としての才能を開花させていく。
次に浩一が塔から指示されたのは、チベット山中に多くの部下を従えて君臨するヨミという謎の人物と会うことだった。ヨミは2人の力で世界を征服しようと持ちかけるが、浩一は拒絶する。ヨミの操る岩石ロボット・ゴーリキの追撃を三つのしもべの力で振り切った浩一は、しもべの力とバベルの塔の科学力を使ってヨミと対決する決意を固める。
ヨミは世界各国の要人に改造人間を送り込み、世界を意のままに操ろうとしていた。
超能力者としての未熟さから一時ピンチを招いたバビル2世だったが、改造施設のある
秘密基地を破壊することに成功する。一方ヨミは、自分もバベルの塔の後継者候補で
あった記憶を取り戻し、逆に三つのしもべを操ってバビルを倒そうとする。
しもべをうかつに使えないと悟ったバビルは、ロプロスを使ってヨミを砂漠におびき
出し、直接対決する。エネルギー衝撃波によるすさまじい戦いでバビルは倒されたかに
見えたが、実はヨミのエネルギーを吸収していた。回復したバビルの放った渾身の
衝撃波でヨミの心臓は停止し、砂漠の砂に埋もれてゆくのだった。
 
第2部 1972年7号(2月7日号) - 1972年35号(8月21日号)
ヨミは実は仮死状態で生きていた。息を吹き返したヨミは、超能力を使った後の激しい
疲労と老化現象に着目し、今度はバビルを徹底的に疲れさせてから倒す作戦に出る。
バベルの塔に送り込まれた超能力者チームと怪力ロボット・バランとの戦いでピンチに
陥ったバビル。しかし塔のコンピュータに助けられ、危うく難を逃れた。
回復したバビルはヒマラヤ山中に作られたヨミの秘密基地に忍び込み、反撃を開始する。しかしバビルはヨミの送り込んだ超能力者との激しい戦いや突如コントロールが利かなくなるしもべ達の反逆に悩まされ、重傷を負って吹雪の中で行方不明になってしまう。
バビルが行方不明の間、沈黙を続けていたヨミは自ら作り出した超能力増幅装置が
仇となり、能力の使いすぎで衰弱死していた。復活したバビルの命令で動き出した
三つのしもべにより秘密基地は完全に破壊され、ここにヨミの野望は潰えた。
 
第3部 1972年36号(8月28日号) - 1973年31号(7月23日号)
アメリカの人工衛星が日本の山中に落下した。人工衛星に付着してきた宇宙ビールスに感染した人間は高熱を発して死亡するが、生き残った人間は異常な体力と超能力を発揮して仲間を増やしてゆく。ニンニクエキスが弱点であることを塔のコンピュータがつきとめ、バビルはビールス人間退治に奔走する。しかしビールス人間の1人はヨミに興味を持ち、ヒマラヤ山中でヨミの死体を掘り返して復活させてしまう。ビールスによって蘇った
ヨミはバビル以上の超能力を発揮し、バビルを苦しめる。ヨミとの直接対決で倒され
そうになったバビルを救ったのはヨミとビールスとの仲間割れだった。
再び部下を集めたヨミはロプロスに似たV号という怪鳥ロボットを作り上げる。
ヨミはV号を使ってバベルの塔の周辺国、バラビア共和国とサルダンを攻撃してその罪をロプロスになすりつけ、周辺国とバベルの塔を戦わせようと目論んだ。その企みに気がついたバベルの塔はV号と激しい戦闘を展開するが、その最中、バラビア共和国の爆撃機の大編隊が現れて爆撃を開始する。壮絶な迎撃戦の末に1機の爆撃機が大量の爆弾を抱えたまま塔に墜落して大爆発。塔は大破して活動停止、バビルも重傷を負ってしまう。
ヨミはすかさず偵察隊を送り込むが、塔のコンピュータはかろうじて偵察隊を全滅させる。それを見たヨミは塔の未知の能力に恐れを抱き、ダメージを負ったV号修理のために引き上げてゆくのだった。
ヨミは新たな作戦を立て、日本のF市に作った秘密基地を拠点にビールス人間を増やそうとする。国家保安局の調査員・伊賀野と共にF市に潜入したバビルは、数に勝るビールス人間やV号の攻撃に苦しめられたものの、自衛隊と連携してF市を包囲して秘密基地を
破壊することに成功する。そして最後の直接対決が繰り広げられ、バビルの作戦で既に
疲労させられていたヨミは老人化してしまう。瀕死のヨミは自らの死期を悟り、用意しておいたロケットPH304号に回収されていずこともなく去ってゆく。
 
第4部 1973年33号(8月6日号) - 1973年47号(11月12日号)
人々の謎の自殺が連続して起きた。バビル2世が調査すると、自殺したのは皆事故で
手足を失い、不乱健博士によってヨミの身体のパーツを移植された人々だった。
他人の身体で培養されたパーツをつなぎ合わせることにより、ヨミが再び復活する。
ヨミは北極にバベルの塔を上回る能力を持つ基地を建設しようとするが、その野望を阻止すべくバビルはロプロスに乗って北極に向う。対するヨミはアメリカの原子力潜水艦から奪った核ミサイルをロプロスめがけて発射。自動追尾のミサイルからは逃れられないと
判断したロプロスは、命令に背いてバビルを振り落とす。ミサイルが命中し、海に沈んだロプロスは二度とバビルの呼びかけに応えることはなかった。
残されたポセイドンと共に北極基地を攻撃するバビルの前に、縫い跡だらけの不気味な
風貌となったヨミが現れた。ヨミは身体が衰えもはやバビルと戦う力が残っていないことを告げ、「これ以上破壊すると基地の原子炉が爆発して北極の氷が溶け地球が水没する」と話し、バビルに攻撃を中止して引き返すよう懇願。バビルはそれを受け入れ、去って
ゆく。そして1人残されたヨミは基地と共に海に沈んでゆくのだった。
作者によると、この第4部に当たる部分は、本来の構想では、第3部で終わるつもり
だったものが、テレビアニメとのタイアップで急遽連載再延長(そもそもは後述のように
第1部のみで完結の予定だった)が決まったため、構想も不充分で満足の行く出来とは
ならなかったという。一部加筆を考えていたとの話もある。
少年チャンピオン・コミックスでは全11巻で完結とされ未収録だったが、1986年から
刊行された「秋田コミックスセレクト」版・全8巻の第8巻に、初めて収録された。
少年チャンピオン・コミックスには1995年に第12巻が刊行されて収録された。
このために再度、本当の完結編ということで執筆されたのが、後述の『その名は101』
である。
 
番外編「バビル二世外伝 恐怖の予言の巻」 『月刊少年チャンピオン』1973年5月号掲載。
第3部で舞台がF市に移る直前の話。コミックスではタイトルから「恐怖の予言の巻」が
省かれている。
主人公は平凡な旅の男。空港で出会った占い師に「あの旅客機に乗った客は全員死亡
する」と止められたが、無視して旅客機に乗り込んでしまう。予言は見事的中し、
旅客機は墜落。1人だけ奇跡的に助かった男は砂漠をさまよい、V号・爆撃機との戦いで
機能停止していたバベルの塔にたどり着く。男はそこで水と食料を奪って生還するが、
街で塔の話をしても誰にも信じてもらえなかった。
やがてヨミがそれを聞きつけ、塔への案内人としてヨミの部下と共に送り込まれる。
しかしバベルの塔は既に復活しており、部下とロボット達は罠にかかり全滅。
からくも男だけが逃げ延びるが、証拠隠滅のため旅客機の墜落事故現場で
ヘリコプターから突き落とされて死亡する。

その名は101

詳細は「その名は101」を参照

『その名は101』(そのなはワンゼロワン):1977年 - 1979年、『月刊少年チャンピオン

連載。単行本全5巻。

アメリカの研究施設に収容されていた山野浩一(本作ではじめてフルネームが判明した)は、

自分の提供していた血液が人々を助けるためではなくCIAの超能力工作員を作り出すことに

使われていたことを知り、嵐の夜に脱走する。浩一はコンピューター登録番号である『101』のままにワンゼロワンと呼ばれ、CIAに命を狙われる中、自分の血によって生まれた超能力工作員を抹殺していく。

本作では新たに浩一の血を輸血された人間(適応者)や動物が超能力者になる場合があるという設定が生まれた。浩一の血には、治癒効果があり、脱走した後も、負傷した人々に輸血していた。ピストルやナイフによる流血シーンなどバイオレンス描写は前作以上にハードで、

主人公のエスパー戦士としての側面が強調されている。前作とは異なり浩一の内面描写が増え、卑劣な敵への怒りや憎しみをあらわにするシーンが多い。

また恋愛描写も描かれ、浩一と恋に落ちる工作員として王銀鈴が登場する。

浩一の別名として「バビル2世」が挙げられ、ヨミが登場し、3つのしもべの存在も触れられるものの、本作は物語の終盤まで『バビル2世』本編とはリンクしないという異色の完結編で

ある。作者によると単純な『バビル2世』の続編ではなく、主人公のその後に焦点を当てた

かったと語っている。

上記のように、第4部に納得がいかなかったために改めて書かれた完結編であり、そのため、

内容は第3部からの続きになっている。しかし、後に単行本化されたこの第4部は第3部の続き

として収められたため、結果的に本作は『バビル2世』のパラレルストーリーのように

なってしまった。

漫画に関するエピソード

『バビル2世』は当初、連載は3か月程度で完結する予定だったという。しかし、あまりの人気に2年半もの長期連載となり、何度倒されてもヨミが復活するというパターンが繰り返された。

横山光輝は後年、ムックのインタビューで「バビル2世と三つのしもべの関係は

『 西遊記 』の三蔵法師とお供の孫悟空らをイメージして作った」と語っている。

この作品を描いた理由については「アメリカンコミックでは超能力者を主人公にした作品が

あるのに、日本にはまだなかったから」と答えている。また、バビルがヨミを倒した後の人生がどうなったかを質問され、「きっと孤独な、寂しい人生を送ったんだと思いますよ」と答えて

いる。『その名は101』を描いた理由については「バビル2世という作品に愛着があったから」とも答えている。

テレビアニメ

1973年版

バビル2世
(第1作)
   

NET(現:テレビ朝日)系列で1973年1月1日から9月24日まで

毎週月曜日19時00分から19時30分に放送。全39話。

内容

最新科学装備のバビルの塔(漫画版におけるバベルの塔)に住む正義の超能力者バビル2世が

悪の超能力者ヨミの陰謀を粉砕するために三つのしもべとともに戦うという基本設定は同じ。

これに加えてアニメ独自の事件が起きる。

原作との最大の違いは、主人公・浩一がバビル2世となったため、幼少時から10年間育てて

もらった叔父母の古見一家と心ならずも別れたという設定である。浩一にほのかな恋心を抱く

従姉妹(古見夫妻の娘)由美子が浩一を探すのだが、毎回、現場にたどり着く直前に浩一は次の戦いに備えてその地を去るために逢えないというすれ違い描写が物語を盛り上げた。

第27話以降は舞台とサブキャラクターを一新し、主人公の服装も変わった。バビル2世は北海道のワタリ牧場の居候として平和な生活を営みながら、復活したヨミと戦うという展開になる。

 

 

バビルの塔の中にあるコンピューターに守られている、超能力少年バビル2世主題歌

3つのしもべに命令だー!やー!

ロプロスは、空をを飛べ ポセイドンは、海をゆけ! ロデㇺ変身、地をかけろ~音譜

 

1986年12月26日のチェッカーズのLIVEのセットを観て・・・。

2つの双璧は、あの子の母親と鶴瓶さんのことを指し、壁となり、あの子を守っていた。

あの母親、あの子を背中におんぶして三女と一緒に遊んでいた ムキー おばあちゃん

( LIVEの邪魔をしていた。チェッカーズは平和のために戦っていた )

 

バビル2世のあらすじなどを読んで、占い師の母の予言が当たっていたのと同じでビックリ 叫び

 

今まで、分かっていても書かなかったことが多く私もビックリ。

もしかして、あの母、私のこと調べて知っていたのかと段々思ってきました びっくり おばあちゃん

例えば、最後の出来事が似ていたので・・・。高校の友達が北海道の牧場に就職したり、

昨夜の淡谷のり子さんじゃないけど、2019年夏頃に純ちゃんと飲んでいると、急に私の背後に

知らない女性が「あなた今まで心がきれいだったのに、こんなに黒くなって」

「良い毛皮持っているいるのね?」と聞こえたり、ある3人の女性が上の方で、

高跳びの話をしていたのを聞こえてきたのを思い出しました プンプン パンチ!パンチ!パンチ!

 

 

純ちゃんに嫌な事 ( 首や頭を痛くしない、咳込まさない、口臭も持って来ないで、

体を動かしにくくしないで、転ばさないで ) をしてくるの止めて。 ムキー 爆弾 パンチ!

 

【 ボードゲームの禁じ手 】を使わないで!

いくつかのゲームには、ルールで定められた禁じ手が存在する。

禁じ手を打った(指した)場合、即座に負けとなるのが一般的である。

スポーツやゲームのように明確な規則で禁じられたものだけでなく、

「使うべきでない」とされる手法についても「禁じ手」と呼ばれることがある。

 

※ このルールを違反した時点で、ゲームオーバー及びゲームアウト!その技術使わないで!

 

人の脳の中枢神経などを触らない、潜在意識などに入ってコントロールしないで ムキー 爆弾 パンチ!

( 目の錯覚、老眼近視。思考が低下、停止にしない。記憶が出来ない、出てこない、忘れる。人に自分の考えを言わさない。理性を失わせないで。胸などにモヤモヤとさせないで。口臭も

人の仕事の邪魔をしないで、人の後ろに憑かない憑依しない。喉、頭や首の神経を痛くしない。

特に、乗り物を運転している時は、絶対に頭を低下やボーっとさせないで!体調不良にしないで

人を縛らない、人をコントロールしないで、もっと自由にさせて。人のモノマネや水晶禁止。

人に嫌なことをしたり、言って脅さない。人に必要以上に執着や嫉妬しない。過保護にしない。

人にお金を使わさないで( 家や外食、テイクアウト、旅行仕事も含む )。プライバシー侵害

個人保護法人を嵌めないで楽天、ソフトバンクグループに嫌な事はしないで、緊張させない

その力、仕事にだけ使って、自分勝手に使わないで。みんな(全部)に対して良い様に使って。

人に対して完璧主義を押し付けないで(暴言や自分勝手な言動行動は慎んで、人を縛らない

深夜に毎日、連絡してこないで。自分が言った言葉に責任を持って、高圧的に言ってこない、

考えが甘い、ワガママを言わないで。トイレ関係。唇びるを痺れさせない。こけさせない。

顔や身体を熱く冷たくしない )吸い上げない。怒りの感情を倍増しない笑い上戸にしない。

人のアイデアを盗ったり、利用しないで自分で考えて。パワーや感情を抑えたり取らないで。

やる気を取らない。ちゃんと直して。職権乱用しない。全責任は、お母さん達に取ってもらう。

解散や休止、脱退、独立、退社、業務提供解消させないで。離婚も。言論や表現の自由が

法で定められている)人のPCやスマホに、ハッカーみたいに侵入してこないで パンチ!むかっ

 

3つの約束やルール、個人的に約束した事、日本の常識は必ず守 って。みんなに対して パンチ!パンチ!パンチ!

( 私の言うことを聞くように・命関係は打ち止め・引退をさせない。契約書、反故にしない )

 

 

いつもありがとうございます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました 愛飛び出すハート