~世田谷一家殺害事件~ 2021年12月30日事件

 

東京・世田谷区の住宅で一家4人が殺害された事件から、21年となる。

亡くなった宮沢みきおさんの母親の節子さんは、90歳を迎えた。

毎年この時期、4人のお墓参りを欠かさない節子さん。

「生きている間に少しでも解決の兆しを見たい」と、声を絞り出すように訴えている。

未解決のまま

2000年(平成12年)の大みそか、東京・世田谷区の住宅で、会社員の宮沢みきおさん(44)、妻の泰子さん(41)、長女のにいなちゃん(8)、長男の礼くん(6)の一家4人が

殺害されているのが見つかった。

事件は、未解決のまま発生から21年になる。

12月30日 命日に

12月30日は、4人の命日である。

4人の変わり果てた姿は、21年前の大みそかに発見されたが、現場の状況などから

前日の12月30日の深夜に事件に巻き込まれたとみられている。

宮沢みきおさんの母親の節子さん(90)は、4人の墓がある埼玉県新座市の霊園を訪れた。

宮沢節子さん

墓には、みきおさんの父親で事件解決を見ないまま9年前に84歳で亡くなった

良行さんも眠っている。節子さんは花を供え、静かに手を合わせていた。
『 みんながいる頃は、一番弱かったおばあちゃんが今は1人で頑張っているよ。

1日も早く犯人が見つかるようこれからも頑張ります 』と伝えました。

犯人には、なぜ4人をこんな目にあわせなくてはいけなかったのか、その理由が聞きたいです。

21年間変わらず、1日も早く犯人が捕まってくれないか毎日毎日祈っています

12月18日 事件解決を願い

12月18日。現場近くのホールで事件解決を願う集会が開かれた。

出席したのは事件の遺族や警察関係者、地域の住民などおよそ50人。

まず、全員で黙とうをささげた。集会では、元捜査幹部や弁護士などが参加して、

どうすれば犯人にたどりつけるかを議論するパネルディスカッションも行われ、

会場には宮沢みきおさんの母親の節子さんの姿もあった。ことし、90歳になった節子さん。

集会の様子をじっと見守っていたが、帰り際に取材に応じた。

 

節子さん
事件について討論していただくと、解決の方法も進歩すると思う。

そのためになってくれればいいと思います。 
ただ、事件から20年以上たちますが、解決に向かって進展しているとは思えません。

毎年毎年というよりも、毎日毎日『きょうも何の連絡もなかった』と思って過ごしています。

生きている間に、なんとか少しでも解決の兆しを見たいと思っています。

なんで子どもまでも、と思いますね。子どもまでどうして殺したのかって。

捜査員にも世代交代が

捜査を担当する警視庁でも世代交代が進み、事件を長く担当してきた人が次々に退職している。

現在、東大和警察署の署長を務める野間俊一郎さんは、捜査1課でこの事件をおよそ

11年間に渡って担当してきたが、まもなく定年を迎える。

野間さんが担当になったのは事件が発生してからおよそ4年後。

周辺で目撃された不審な人物や現場に残っていた犯人の所持品などから手がかりを

たどろうとしたが、寄せられる情報は年々少なくなっていったという。

 

野間俊一郎さん
時間が経つにつれて、事件が起きた当時のことを思い出してもらうことが

大変になっていきました。

当時の新聞を持って関係者に話を聞くなど、捜査員1人1人が工夫するようにしていました。

事件のあと、殺害された宮沢みきおさんの父親の良行さんが、事件の情報提供を

呼びかける活動などで先頭に立っていた。

良行さんは2012年に亡くなったが、野間さんは、良行さんが捜査員の前で

思いを語ってくれたことを今でもはっきり覚えているという。

 

野間俊一郎さん
良行さんがお話されたあとに、我々を気遣って『 大変でしょうけど頑張って下さい 』と

言われたんです。

遺族の方にそのようことを言わせてしまうのはね…。自分の力のなさを感じました。

事件がなぜ起きたのか、遺族の方にきちんと説明するためにも、我々警察は必ず犯人を

捕まえなければならないと考えています。

長い間、この事件の捜査を担当していたにもかかわらず、解決に至っていないのは

本当にじくじたる思いです。まもなく退職を迎える野間俊一郎さんは、

どんなわずかな情報でもいいので寄せてほしいと呼びかけている。

 

野間さん
ささいな情報でも、今まで捜査員が集めた資料などと照らし合わせることで

捜査が進むきっかけになります。

たとえこれは関係ないと思うことでもいいので、とにかく情報を寄せてください。

事件に関する情報は、成城警察署の捜査本部( 電話03-3482-3829 )
または警視庁のホームページまで。

 

犯人について
⦿犯人は、事件当時 比較的若い(服装などから判断)
⦿身長:1メートル70センチ前後
⦿服やジャンパーのサイズが「Lサイズ」
⦿足跡から、靴のサイズは27.5.センチ
⦿事件当時、やせ型だったとみられる (ヒップバッグのベルトの長さが83センチ)
⦿利き腕は「右手」の可能性 ※現在は体型が変わっている可能性も

⦿現場からは、犯人のDNAや血がついた指紋が検出されている
⦿血液型は、A型であることが判明
⦿性別は男
⦿犯行時、いずれかの手に怪我をしたとみられるが、現在は傷痕が残っていない可能性もある

犯人の遺留品(2018年12月)

 

世田谷一家殺害事件から20年、真実にここまで肉薄していた

捜査の全貌 木俣正剛:元週刊文春・月刊文芸春秋編集長 2020.12.30 4.10  

 

文芸春秋に入社して2018年に退社するまで40年間。『週刊文春』『文芸春秋』編集長を務め、週刊誌報道の一線に身を置いてきた筆者が語る「あの事件の舞台裏」。平成最大の未解決事件、世田谷一家殺害事件は、12月30日に事件発生から20年目の節目を迎える。

いくつもの手がかかりがありながら、なぜ犯人を逮捕できなかったのか。

( 元週刊文春編集長、岐阜女子大学副学長 木俣正剛 )

年の暮れに起きた一家殺害事件、二転三転する捜査方針

真相解明はいつか。真実に肉薄していた捜査の過程を振り返る(写真はイメージです) 

2000年12月30日に発生した世田谷一家殺害事件は、色々な意味で不幸な事件でした。

もちろん一家が惨殺され、いまだに解決に至らない事件であることが最大の不幸ですが、

発生が12月30日というタイミングも悪かった。

すでに捜査機関や報道機関が暮れの休みに入っていた上、警視庁捜査一課は英国人女性・

ルーシー・ブラックマンさん失踪事件に大半の人数を割かれ( のち、殺人事件として立件 )、さらに、もう1つの事件に次の控えチームが出動。そんな中、世田谷一家殺害事件の捜査には、経験が未熟な部隊が入っていたからです。

 

 当時、私は週刊文春の編集長でしたが、すでに正月発売の合併号の編集を終え、年が明ける

まで何もできない状態です。しかし、「少年A」両親の手記を担当した凄腕女性記者の森下香枝記者は、暮れから情報収集に入りました。彼女は後に文春を辞めて朝日新聞記者となり、

さらに週刊朝日記者となってからも事件を追いかけています。

 

 もともと遺留品が多く、これなら逮捕は簡単だといわれていたのに、長引いた理由は

いくつかあります。犯行の残虐さと遺留品の多さから、相当心を病んだ人間の無秩序な犯行

という考え方と、残虐さがこれまでの日本人の犯行パターンとは違うので外国人による犯罪ではないかという考え方に、捜査班が分かれていたからです。

そして捜査が長引き、トップが入れ代わるたびに方針がどちらかの方向に揺れ動きました。

しかし現時点で、犯人については相当なことがわかってきていることは確かです。

 

 まずは、犯人のDNA。森下記者が朝日新聞社員でありながら『文芸春秋』に寄稿してくれた「浮上した日仏混血男性」によると、日本ではDNAを警察庁で管理している犯罪者データベースに照会して、犯人のものと型が一致しているかどうかを絞りこむのが一般的スタイル。しかし、その方法で犯人を割り出すことは不可能だったため、欧米で行われているDNAプロファイリングという手法を用いることに決定、帝京大学の法医学教室に鑑定を依頼していたそうです。

DNAプロファイリングとは、母系のみに伝わるミトコンドリアDNAや父系に伝わるY染色体多型などを抽出して、その塩基配列を分析すると人種レベルの判定が可能になるという手法でした。

 

DNA鑑定で浮上した犯人像、捜査員はフランスへ

 そして結果は……。ミトコンドリアDNAから予想外の結果が出たのです。それは、アンダー

ソンH型。アンダーソンとは発見者の名前ですが、日本人を含むほとんどはN型、A型、Y型に

属していて、H型は白色人種が多く、日本人が母親である可能性はゼロに近いのです。

捜査本部は国立遺伝学研究所に依頼して、英国や米国のデータベースともクロスチェックを

した上で、間違いなという判断に至ったのですが、これを公開すると捜査員に先入観が出て、

外国人ばかりを探すことになりかねないという理由から、一時封印してしまいました。

ようやく封印が解かれたのは、2005年のことだったといいます。

 

 封印が解けた後、ミトコンドリアDNAサンプルを再分析しましたが、結果は間違いなくアンダーソンHであり、しかも15型であることも判明しました。15型とは、ヨーロッバの地中海側の地域を示す記号です。 一方、再分析した教授は同時に父系のY染色体の鑑定も実施しました。

結果は、父系は日本人を含むアジア民族に多く見られるO3e*(オースリーイースター)と

わかりました。つまり犯人の母は地中海に住む欧州人、父系は日本を含むアジア人の可能性が

高いということなのです。

 

 確かに犯人は、フランスのギラロッシュ社の香水を着ていたラグランシャツやハンケチに

振りかけていて、日本人離れした服装であることも鑑定結果と一致します。

DNAはウソをつきません。しかし、動機という前提で考えると、ハーフ系の若者が宮沢家に

出入りして、一家を惨殺する可能性とは、いったい何だったのでしょうか。

捜査本部は、世田谷区など事件現場に近い区役所にハーフがいないかという捜査をかけました。しかし、戸籍からヨーロッパ系ハーフを割り出す作業は簡単ではありません。 

大体の場合、父系しか記載されていないので、なかなかそれらしき人物は浮上せず、

偶然の聞き込みからフランス人のハーフ男性が浮上しました。

しかし、フランスと日本に犯人引き渡し条約はありません。やむなく、捜査班は密かに渡仏。

捜査令状なしで「容疑者」の母親を尾行して、ごみ箱から母親のミトコンドリアDNAを入手

しましたが、完全には一致しませんでした。その後この容疑者は、日本には帰国していない

ので、この捜査は進展していません。

しかし、可能性がまったくなくなったわけではありません。犯人のバッグの内側に赤系統の

染料が付着し、これも原料がドイツにあるメーカーだとわかっています。何かの機会に欧州で

このDNAを持つ犯人が逮捕され、一家惨殺の謎が解き明かされるかもしれません。

事件を巡る危険な誤報の数々、飛び交う「 アジア系犯人説 」

 一方、世田谷一家殺人事件では、極めて危険な誤報も発生しました。

韓国人犯人説、中国人犯人説など、当時増加していた国内で働くアジア人系の犯人グループが

いるという報道が盛り上がったのです。草思社が出版した『 世田谷一家殺人 』は韓国人など

アジア系の住民の犯罪という説を断定的に書いて、ベストセラーになりました。

それ以前にも、文春以外の週刊誌が同じようなことを書き、文春の読者やテレビの情報番組も

注目。公安関係者とか、警察庁関係者といった匿名の情報源を根拠にして書かれている本なので、我々も検証のしようがありません。「なぜ、文春はアジア系外国人犯人説を書かないのか」と周囲からは何度も聞かれる状態でしたが、森下記者からは「絶対そのような捜査結果は

上がっていない」という報告がありました。そしてとうとう、警視庁捜査一課長がこの本を

名指しで全否定し、ようやくこの説は下火になりました。人は本当の事実より、信じたい事実を読みたがる。フエイクニュースの恐ろしさを思い知りました。

 

 週刊誌発の雑誌やノンフィクションの匿名のニュースソースによる報道は、記者との信頼関係なくしては成立しません。ある週刊誌で、亡くなった人物の追悼記事を書いていたアンカー(注)が、あるデータ原稿が面白かったので、もっと取材しようとそのデータ原稿のネタもとに直接電話をしたところ、証言したはずのその人物はすでに亡くなっていた……というのです。

つまり、そのデータ原稿を持ってきた記者は、匿名の関係者をデッチあげ、読者が読みたい

事実を取材情報としてあげていたということになります。

匿名だと、その証言が正しいかどうかの検証のしようがありません。

(注)週刊誌は、何人かのチームで記事を書きます。

アンカーとは最終的に記事をまとめる記者で、他の記者は取材をして取材原稿だけを

アンカーにあげるというシステムをとります。文春は、このシステムをとっていません。

しかし、欧米と異なり日本社会では、内部告発者はどんなに正しくても裏切り者扱いされる

ので、なかなか匿名以外のニュースソースが確保できません。今後の報道の難しいところです。

北朝鮮の特殊部隊説まで、真相解明はいつになるのか

 世田谷一家殺害事件には、まだまだ別の説もあります。作家・麻生幾氏が月刊『文芸春秋』に書いていますが、北朝鮮の特殊部隊の兵士は、時折日本に上陸して日本人を殺害し、また北朝鮮に帰るという訓練をしている。脱北者の1人が、「ある北朝鮮の兵士が世田谷一家殺人事件と

そっくりの事件について、自身が関与したことを自慢しているのを聞いた」というのです。

 

 真相はどこにあるのか――。一刻も早く、犯人が逮捕されることを願ってやみません。

 

【この事件の補足】

事件の概要

2000年(平成12年)12月30日23時ごろから翌31日未明にかけて、東京都世田谷区

上祖師谷三丁目の会社員宅で、父親(当時44歳)・母親(当時41歳)・長女(当時8歳)・長男(当時6歳)の4人が殺害された。隣に住む母親の実母が31日の午前10時40分すぎに発見し、

事件が発覚した。

この事件は20世紀最後の日に発覚した、大晦日に差しかかろうとする年の瀬の犯行だったことや、犯人の指紋血痕など個人を特定可能なものや靴の跡(足跡)のほか多数の遺留品を残している点、子どもまでめった刺しにする残忍な犯行、さらに殺害後に長時間にわたり現場に

留まった可能性が指摘され、パソコンを使用したり冷凍庫に保存されていたアイスクリーム

食べたりするなどの犯人の異常な行動、これら多くの事柄が明らかになっていながら、犯人の

特定に至っていないことでも注目される未解決事件である。年の瀬に発生した殺人事件という

こともあり、一年を振り返る区切りとなる年末近くになると警視庁による情報公開が行われ、

マスコミが話題に取り上げることが多々ある事件でもある。

犯人の手がかり

犯人の特徴

以下に犯人の特徴を列記する。詳細については、警視庁特捜本部のサイトおよび

事件の詳細についての資料 (PDF) 」も参照のこと。

  • 犯人は犯行時に手を負傷しており、そのときに現場に残された血液から血液型は    A型ということが判明している(殺害された一家にA型の人間はいないため)。    同じく血液から犯人の性別男性であることも判明している。
  • 血液から向精神薬風邪薬覚せい剤などの薬物反応は検出されていない。      また、犯人は喫煙者ではない。  
  • 被害者宅の冷蔵庫にあったビールには手がつけられていなかった一方で、       犯人は冷蔵庫にあった麦茶を飲んでいる。
  • 被害者の傷跡などから犯人は右利きの可能性が高いことが判明している。
  • 犯人の指紋は渦状紋である。指紋は被害者宅から十数個 発見されているが、過去の犯罪者の指紋データとは合致しない。警視庁の2,000を超える犯罪者指紋データからこの犯人が特定できないことから、この犯人は犯罪歴がない可能性があるとみている。
  • 服装などから犯人は身長170cm前後の可能性がある。また、ヒップバッグのベルトの 長さから胴回りは70〜75cmのやせ型と推定されている。
  • 警視庁がまとめた犯人像に1965年から85年生まれの事件当時15歳から35歳というものがある。これは、犯人が2階の浴室の窓から侵入する際、祖師谷公園のフェンスから2階の窓まで上っているなどの身体的理由によるものである。一方、2018年5月には現場に残されていた遺留品のうち、犯人が長期間使用していた形跡のあるヒップバッグの販売期間(1995年9月〜1999年1月)と内容物(学生時代によく使用される蛍光ペンなどの   痕跡)、ベルトの長さ(長さ83cmで胴回りは70〜75cmと推定)やマフラーのサイズ(長さ約130cmで10代半ばの平均的な首回りにフィット)などから、警視庁が犯人像を「事件当時15歳から20代の細身の男性」に絞ったことが明らかとなった。
    上記の遺留品については後述の「#マフラー」および「#ヒップバッグ」も参照。警視庁より2018年5月に公開された情報の詳細については警視庁特捜本部サイト内の「ヒップバッグとマフラーの特徴は?」を参照のこと。
  • 犯行時の行動などから、性格は大胆で図太いながらトレーナーを畳むなど几帳面な   部分も持ち合わせている。

DNA

現場に残されていた血液のDNAからルーツをたどる人類学的解析により、父系がアジア系民族、母系には欧州系地中海)民族が含まれることが判明した(『産経新聞 』2006年10月16日付)。「日本人には少ない型」とする専門家の声もある(『朝日新聞』同年12月31日付)。

2006年当時のDNA型鑑定によって、母系を示すミトコンドリアDNAハプログループ

アドリア海や地中海の南欧系民族にみられる「アンダーソンH15型」(アジア系民族にはみられない)、父系を示すY染色体は日本人よりもその他のアジア系民族に多い「ハプログループO2a2b1* (O-M134*)」であることが判明した。このO2a2b1*の分布頻度は日本人 (東京) の約33人に1人、中国人の約10人に1人、韓国人の約5人に1人である。なお、南欧系の祖先は歴史的に見て遠くない祖先の可能性が高いが、DNA型から犯人との続柄は判別できないため、犯人の

母親が南欧系の女性かは不明である(『サンケイスポーツ』『産経新聞』2009年12月30日付 )

特別捜査本部では犯人が「アジア系含む日本国外の人」または「混血の日本人」である可能性も視野に入れて捜査している。また、国際刑事警察機構(ICPO)を通じ、日本国外の捜査機関に捜査協力を求めている(『毎日新聞』2008年5月25日付)。一方で、人種に関するプロファイリングが捜査に適用されるのには前例がなく、ずっと遡った祖先が混血だった可能性も否定できないため、「犯人が純粋な日本人である可能性も否定せずに、国内でも幅広く捜査する」方針(『産経新聞』2006年10月16日付)。

 

指紋

親指の指紋(渦状紋)は、中心に豚の鼻のような2本の線がある。

犯人の行動

被害者宅の構造

玄関を入るとすぐに書斎がある。被害者宅1階部分のほとんどを占めるこの書斎は、父親が仕事部屋兼応接間、子どもの学習部屋として使用していたものであり、現金約6万円が手つかずで残されていた大きな本棚や犯人がインターネットを閲覧した形跡のあるパソコンも置かれていた。2階への階段脇には浴槽に散乱していた書類の一部がもともとあったとみられる納戸もある。

さらに、トイレや洗面所、犯人の入出経路とされる浴室、長男が殺害されていた子ども部屋、

バルコニーがある中2階、台所やダイニングルームとその奥の犯人によって物色されていた居間がある2階、そして母親と長女が寝ていた屋根裏部屋(ロフト、3階)の4層構造になっている。本記事では中2階と2階を区別なく「2階」と表記している。なお、屋根裏部屋へは折り畳み式のハシゴを降ろすことにより、中2階の踊り場(洗面所付近)から上ることが可能となる。

また、犯人の横歩きの足跡は「1階から中2階間」の階段についており、「中2階から2階間」の階段は4段のみである。このほか、隣家の親族宅と外観では接続しているようにも見えるが、

内部的にはしっかりとした壁で隔たれており、つながっていない。

一方、3種類の粉末蛍光染料が発見された車庫は事件発生時にシャッターが閉まっており、

犯人が侵入した形跡はなかった。車庫前には1台分の小型車を停めるスペースがあり、事件直後のニュース映像では、一家所有の車がこのスペースに置かれているのが確認できる。

2013年12月には、3Dプリンターで作られた被害者宅の模型を警視庁が公開した。

この模型は事件の捜査にも活用される。

入出経路

犯人の入出経路は、被害者宅の裏(公園側)にある2階浴室の窓とみられている。あるいは、

侵入口(普通に被害者宅を訪れた可能性もある)は玄関であった可能性も指摘されている。

浴室の窓は開いており、網戸は外にはずれ落ちていた。また、窓の真下の地面辺りから

犯人の靴跡とよく似た大きめの足跡が発見されており、同じく窓の真下の公園フェンス付近の

木の枝も折れていた。特別捜査本部が検証した結果、若者なら2階の浴室から無理なく

侵入可能なことが明らかになっている。

発見時に玄関の扉のは閉まっていた。また、玄関のドアノブなどから指紋や血痕など

犯人の痕跡も発見されなかった。

一方で、玄関の痕跡については、駆けつけた警察や救急隊員によって踏み荒らされてしまったという報道(『週刊文春』2009年1月1日・8日新年特大号など)もある。また、犯人が着ていたと思われる遺留品のジャンパーに擦った痕がないという報道や、浴室の窓などから繊維痕、擦れた跡が発見されていないという報道もある。さらに、被害者宅に残っていた血のついた足跡が

階段の途中から上りの一方向のみだったことから、「玄関から靴を脱いで侵入し犯行に及び、

床が血だらけになったため階段の途中で再び履いた」という警察幹部の見解もあった。

殺害時

被害者のの内容物などから、殺害の推定時刻は30日23時30分ごろとされている。

犯人は2階子ども部屋の二段ベッドで寝ていた長男を殺害後に、異変に気づき2階に上ってきた父親を襲い殺害、最後に屋根裏部屋(3階)で寝ていた母親と長女を襲って殺害したとみられている。殺害時かは不明だが、犯人が子ども部屋の二段ベッド付近や階段の移動時に壁に背中を

つけるなどして、軍隊などで習うような横歩きをしていたことが足跡からわかっている

『産経新聞』2005年12月30日付)。

被害者の状況

父親の遺体は1階の階段下、母親と長女は屋根裏部屋下の2階踊り場付近で発見されている。さらに、屋根裏部屋の布団から母親と長女の血液が発見された。父親、母親、長女は全身負傷していた。長男は手で首を絞められたことによる窒息死とみられており、
そのときにできた圧迫痕や鼻からの出血以外に外傷らしきものや犯人の血痕などは
見つからなかった。
父親の頭部に柳刃包丁の破片が残っていたという報道もある。母親と長女は顔や首を中心に上から切りつけられていたが、父親は足(太もも)やなども切りつけられていた。
女性被害者は何度も刺されていたという情報もあり、被害者の性別によって殺され方が
異なっていた可能性もある。死後も執拗に何度も刺していることが明らかになっている。
現場に長女の血のついたティッシュペーパーが落ちていたことから、犯人は母親が負傷した長女の手当てをしているのに気がつき再び襲った可能性がある(『朝日新聞』2006年12月31日付)。
長男は二段ベッドの下段にてうつ伏せの状態で、布団が被せられていた。
後述の「#事件発覚時の状況」も参照。
 

殺害に使用した凶器

犯人が持ってきた柳刃包丁の刃が最初(父親殺害)の犯行時に数ミリ欠けたが、
その後には完全に折れたことから被害者宅にあった文化包丁凶器として使用されて
いる。血痕から母親と長女は先端の折れた柳刃包丁で傷を負わされた後に文化包丁で
殺害されたことが分かっている。

殺害後

パソコンの通信記録から、犯人は侵入の翌朝まで10時間以上にわたり被害者宅に潜んでいた

可能性があったが、現在では後述のように1度目のネット接続(午前1時18分ごろ)以降、犯人が夜間のうちに逃走した可能性も出てきている。犯人は被害者宅の電話線を抜いていたため、

電話が通じず不審に思った母親の実母が被害者宅を訪問、呼び鈴を鳴らしても反応がないため

合鍵で中に入り事件が発覚した。

2000年正月分の年賀状だけなくなっていたことから犯人が持ち去った可能性があると

報じられていたが、2010年になってから、捜査員が聞き込み捜査のために持ち出し、

そのまま返却していなかったことが公表されている。

犯行時に負傷した傷の手当て

犯人は犯行時に右手を負傷している。現場では救急箱が物色されており、犯人の指紋が
付着した絆創膏、血痕が付着したタオルなどが2階の台所に散乱していた。
絆創膏の1枚は傷口に当てたあとで剥がし、居間にあったノートの裏に貼りつけていた。また、生理用品で止血を試みるなど治療した形跡も残されていた。

 

アイスやお茶などの飲食

4人を殺害したあとに、犯人が被害者宅の冷蔵庫からペットボトルの麦茶やメロン、
アイスクリーム少なくとも4個を取り出して食べた形跡が残されていた。
アイスの容器は2階の浴槽と居間の座布団の上からそれぞれ1個ずつ発見され、
1階のパソコン脇にあった2個は食後に重ねられ、紙袋に入っていたという報道もある。
2階台所と流し台の炊飯器の上にあったアイスの容器は食べかけで誰が食べたものか
特定できなかった。このほか、台所にはお茶を飲む際に使用し犯人の唾液がついたコップも置かれていた。犯人が被害者宅の物色中にガムを噛んでいたことも分かっている。
一方で、冷蔵庫にあったビールや冷蔵庫横のコーラ10本は手つかずの状態で残されていた。このため、犯人は飲酒をしない(ビールを飲まない)人物である可能性があるが
酒による逃走への影響を考慮し、意図的に飲まなかった可能性もある。
犯人はアイスのカップを握りつぶして食べていた。
犯人が直接かぶりついたためアイスに歯型が残っていたという報道もある。
 

被害者宅の物色と浴槽での作業

2階の居間では、ソファキャッシュカードなどカード類、その近辺には手帳や銀行の
預金通帳運転免許証など生年月日の分かる書類などが仕分けされていた(『朝日新聞』2005年12月10日付)。また、戸棚や机などのほとんどの引き出しが下から順番に
開けられ物色された形跡があり、これは空き巣特有の手口でもある。
2階の浴室では、浴槽の中に父親の仕事関係の書類や領収書、母親の塾の書類、
前述の止血をしたとみられる生理用品、タオル、アイスのカップなどが散乱していた。
このことから犯人が家の中を物色して不必要な物を浴槽に捨てたことが考えられる
(浴室の中で仕分けしていた可能性もある)。さらに犯人は、1階の納戸から浴槽に散乱していた書類が入っていたとみられる引き出し1段を2階のトイレ前まで運んでいた。
浴槽に散乱していた書類や広告チラシなどはハサミや手で引きちぎられていた。
 

トイレの使用

犯人が被害者宅のトイレを使用し、トイレの中で被害者宅にあったバッグを物色した
形跡があった。『実話ナックルズ』によると、大便の中からインゲンゴマが検出されたという。 時事通信2010年12月24日報道)によると、トイレに残されていた
大便の一部から野菜の胡麻和えが検出された。
これは、被害者一家の胃の内容物や食事とは異なっている。
 

リビングで仮眠

犯人が2階居間のソファ仮眠した形跡が残されている(時事通信 2010年12月24日付)。

パソコンの操作

犯人が1階の書斎にある被害者のパソコンを操作した可能性がある。通信記録を解析した結果、犯行時刻直前とみられる30日22時20分から50分ごろまで触れた形跡(22時38分から45分ごろのパスワードつき電子メールの送受信記録や同50分ごろのパソコンの電源を切った記録など)があり、これは被害者がまだ生存しておりインターネットを閲覧していたものと考えられる。

しかし、犯行時刻以降でも31日午前1時18分ごろと午前10時5分ごろの2度にわたりインター

ネットに接続されていたことが判明した。2度とも接続時間は5分程度と短かった。

一方で、マウスから犯人の指紋が検出されたが、キーボードからは検出されていない。

パソコンの電源ケーブルは発見時には抜け落ちていた。

犯人がパソコンを操作していたとすると、犯行時刻の23時30分ごろから、母親の実母が一家

4人の遺体を発見する数十分前にあたる午前10時すぎまで、犯人は半日近くもの間、被害者宅に

潜んでいたことになるとされ、これまで犯人の逃走時刻を推定する有力な証拠となっていた。

しかし再現実験を行った結果、マウスが落下するなどの衝撃でインターネットに自動接続する

可能性があることや、午前10時5分ごろの2度目のネット接続では被害者の会社のホームページが表示された以外の履歴がないことから、午前1時18分ごろの1度目のネット接続以降、

犯人が夜間のうちに逃走した可能性が高まったと2014年12月になって報道されている。

接続先は被害者の会社のサイトだけでなく、大学の研究室や科学技術庁(現・文部科学省)など専門色の強いサイトまで含まれていた。また、犯人は被害者があらかじめインターネットブラ

ウザの"お気に入り"に登録していた劇団四季の舞台チケットを予約しようとして失敗した可能性がある。午前1時18分ごろからパソコンを5分18秒起動した1度目の接続では空のフォルダを

作成して劇団四季のサイトにアクセスしており、午前10時5分ごろからパソコンを4分16秒起動2度目の接続では被害者の会社のサイトなどにアクセスし、最後に強制終了していた。

当初はこれらの通信記録が犯人によるものではなく、インターネットのサイト情報を自動的に

拾ってくる「巡回ソフト」によるものという見方もあったが、同端末に組み込まれたソフトでは機能上アクセスできるのは各サイトのトップページのみであり、実際にはサイト内の

コンテンツも閲覧された履歴が認められ、再現実験の結果、プラグも人為的に引き抜かれた

可能性が大きいとされた。

逃走後の足取り

パソコンの通信記録より犯人が被害者宅から逃走したのは31日午前10時すぎから、事件が発覚し警察に通報があった午前10時56分ごろの間とみられていた。しかしその後の再検証の結果、犯人が確実にパソコンを操作したとみられる午前1時18分ごろより後の夜間に逃走した疑いも

あるとして捜査が行われている。また、31日未明には被害者宅の電気が消灯していたという

通行人の証言も出ている。逃走後の移動手段、経路については現在のところ不明である。

 

東武日光駅の目撃情報

 

事件発覚から6時間以上経過して(浅草駅発)東武日光駅17時26分着の快速電車に乗っていた

右手に骨が見えるほどの深い怪我を負った30歳ぐらいの男が、駅の事務室で治療を受けている。身長は約175センチメートル、黒いダウンジャケットを着ていて下はジーンズだった。また、怪我の原因、男の氏名などは不明である。当初は犯人が夜のうちに逃走したと思われていたことや、負傷した犯人が電車に乗る可能性は低いと思われたことなどから捜査は後回しにされ、栃木県日光市に捜査員を派遣したのが2001年10月とだいぶ出遅れてしまうこととなった)。『週刊朝日』(2007年1月5日・12日合併号)や先の『読売新聞』2020年12月12日付の記事によると、この男の行方や正体は現在も分からないままである。

 
上記の被害者宅近辺の駅から東武日光駅へは、新宿駅代々木上原駅を経由して北千住駅から東武伊勢崎線の快速電車に乗車する、あるいは新宿駅を経由して栗橋駅から東武日光線に乗り板倉東洋大前駅新栃木駅などで快速電車に乗り換えて向かうことが可能(2000年当時)である。

 

この事件を知った時は、本当にビックリしたのを思えています。

犯人が被害者を殺害後、10時間以上居たことも(アイスクリームを食べていたこと、

PCを閲覧していたことなど)普通の心理状態では出来ない、考えられない・・・。

何があってここまでしたのか? 分かりませんが、一日も早く犯人が捕まりますように。

ご冥福をお祈りいたします。

 

丁度、この時期に(2021年12月31日)この時間に愛犬のシーナが亡くなりました 犬 えーん 門松

 今朝、2人で仏壇に手を合わせて、天国で占い師の母や武中さん、ウッドくん、山本さん、

おばあちゃん、甥っ子、お爺ちゃん、パパ、フローレンスに出会えているかな?

母がフローレンスを見つけて、可愛がるからと言ってくれていたので、安心してますが・・・。 

 

昨夜の「人のマネをー」は、安倍なつみさんの事ではありません。

 

今夜に、SMILE-UP.「Aぇ!group」福本大晴をコンプライアンス違反で契約解除 

違反詳細は公表せずを書く予定です 物申す

 

 

【 ボードゲームの禁じ手 】を使わないで!

いくつかのゲームには、ルールで定められた禁じ手が存在する。

禁じ手を打った(指した)場合、即座に負けとなるのが一般的である。

スポーツやゲームのように明確な規則で禁じられたものだけでなく、

「使うべきでない」とされる手法についても「禁じ手」と呼ばれることがある。

 

人の脳の中枢神経を触らない、潜在意識などに入ってコントロールしないで ムキー 爆弾 パンチ!

( 目の錯覚、老眼近視。思考が低下、停止にしない。記憶が出来ない、出てこない、忘れる。人に自分の考えを言わさない。理性を失わせないで。胸などにモヤモヤとさせないで。口臭も

人の仕事の邪魔をしないで、人の後ろに憑かない憑依しない。喉、頭や首の神経を痛くしない。

特に、乗り物を運転している時は、絶対に頭を低下やボーっとさせないで!体調不良にしないで

人を縛らない、人をコントロールしないで、もっと自由にさせて。人のものまね、水晶禁止。

人に嫌なことをしたり、言って脅さない。人に必要以上に執着や嫉妬しない。過保護にしない。

人にお金を使わさないで( 家や外食、テイクアウト、旅行仕事も含む )。プライバシー侵害

個人保護法。人を嵌めないで。楽天、ソフトバンクグループに嫌な事はしないで、手塚にも。

その力、仕事にだけ使って、自分勝手に使わないで。みんな(全部)に対して良い様に使って。

人に対して完璧主義を押し付けないで(暴言や自分勝手な言動行動は慎んで、人を縛らない)

毎日、深夜に連絡してこないで。自分が言った言葉に責任を持って、高圧的に言ってこない、

考えが甘い、ワガママを言わないで。トイレ関係。唇びるを痺れさせない。こけさせない。

顔や身体を熱く冷たくしない )吸い上げない。怒りの感情を倍増しない、笑い上戸にしない。

人のアイデアを盗ったり、利用しないで自分で考えて。パワーや感情を抑えたり取らないで。

やる気を取らない。ちゃんと直して。職権乱用しない。全責任は、お母さん達に取ってもらう。

解散や休止、脱退、独立、業務提供解消させないで。離婚も。言論や表現の自由が法で定められている)今まで我慢してきたけど、人のPCやスマホにハッカーみたいに侵入してこないで パンチ!むかっ

 

3つの約束やルール、個人的に約束した事、日本の常識は必ず守 って。みんなに対して パンチ!パンチ!パンチ!

( 私の言うことを聞くように・命関係は打ち止め・引退をさせない。契約書、反故にしない )

 

 

いつもありがとうございます。

 

最後までお読みいただきありがとうございました 愛飛び出すハート