バンコクで幼稚園を選ぶポイント | + つれづれ in タイ・バンコク +

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つれづれなるままに。

2014年04月からタイ・バンコクに移住しています。
しごとは現地採用、1人暮らしです。
遊園地でも旅行でも1人でどこでも行けちゃう派。
でもインドア。手広くちょっぴりオタクです。

この話題、毎年毎時期、駐妻さんあたりが
書いているのを見かけます。


そして、BANGOK GIRLS NOTEさんが
読者アンケートをされているようで



結果がとっても興味深いです。とっても。



私には子どもがいないので、
そもそも幼稚園を選ぶというコトも
ないのだけれど。


公平性を保つ配慮と努力はしたものの、
以下、めちゃくちゃ主観です。

アンケートを取ったワケでもないし、
何人かから聞いた話とは言え、
立場自体が偏っているから
内容にも偏りがあるコトは自覚している。

起承転結で話す気もないので、
思いついたままにつらつらと。

つれづれと。


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ご存知の方はご存知だと思うのですが、
バンコクでの前の職場は日系幼稚園でした。




というのもあってか、今でもいろいろと
ご相談いただくコトはあります。

その際に1番聞かれるのは、
○○幼稚園の評判ってどう?」です。

まさに、今回ぷくこさんが集めている
アンケート、ズバリ。


が、残念ながら、
他園のコトはよくわからないし、
勝手なコトも言えないし言いません。

自分のいた園名も基本的には伝えないです。

その上で、ブラックだった
前職も否定はしていない。
入園を検討する選択肢に入っていれば、
ちゃんと長所も伝えるよ。給食美味シイヨ!


なので、私が言えるとしたら、
あくまでも一般的なコトと、
何を重点にして園を選びますか?というのを
明確にするお手伝いをするコトくらい。


聞いていると、園を迷われている方って
この「何を重点にして園を選ぶか」が
ブレている方が多いように思います。

いくつかの園を検討しているうちに、
この重点ポイントが変化するのはアリだけど
この軸がグラグラのままだと決め手に欠けて
入園後もグラグラしがちなようで。



ただ、日本の幼稚園と違って、
タイでの幼稚園選びでプラスされた観点って
きっと少しあるんだろうなとも思ってる。

・立地(園バスが走っているのか。エリアごとにバス代が違う園も)
・同じコンドで通っている子はいるのか
・同じ会社で通っている子はいるのか(会社からの補助金交渉の折り合い済か)
・セキュリティ
・給食の有無。日本食かどうか。アレルギー対応の有無
・日本式のカリキュラムかどうか
・園児の日本人・ハーフ・それ以外の国籍の割合(園によってはハーフ枠に人数制限あり。日本語力や日本での生活経験の有無、パパママどっちが日本人かによって異なる。)
・先生の国籍、言語
・園とやり取りする言語(担任と日本語で話せるのか?連絡ノートは?お手紙は?バスの先生は?)
・浄水器の有無(タイは生水が飲めないので気にする人は歯磨き時の水も気になるそうな)
・日本人学校・インター校それぞれへの進学率

あたりですかね(◎・ω・◎)?

園に通わせたコトも検討したコトもないから
トンチンカンなコトを言ってるかもだけど。

この辺は、来タイ前ではあまりイメージが
ハッキリしないから、先輩の声というのは
とてもありがたい情報かもしれない



園というより、
インターか、日系か、日系のインターか
で悩まれる方も多いような。

日本の学校に通う、日本人学校に通う、
他国にスライド予定、インター校に進学、
…などなどの進む道によって、
選ぶ条件も異なると思うけど。

一概には言えないものの、
日本人クラスとインタークラスとでは
求められるものが少し違うように思うので
協調性や他人と同じコトを求めるのか、
自発性や積極性、個性を求めるのか、
英語力以外の観点があってもよいのでは?

…コレ ↑、あえてどっちがどっちのクラスと
書いてないけど、どっちなのかわかるとしたら
やっぱりそういう性質があるんだって
心のどこかで感じているのかもね。

あと、インターと日系とでは、
ママの性質もちょっと違うような…

あくまで個人的な感触としては、
軸が決められずに他の人の評価で
決め手を考えあぐねている方は
最終的に日系で落ち着くケースが多いかな?



そんな中、軸とされるのが多いのは、
子どもにのびのびと過ごしてほしいのか、
たくさんのコトを身につけてほしいのか、
あたりかしら。

この辺は行事数でわりと見えてくるかも。

日系だとやっている園も多いだろうから
例に挙げると、「七夕まつり会」。

この行事を体験するコトで、
日本の行事や文化に触れる機会がある。
「たなばたさま」の歌も覚える。
日本に帰った時に海外で暮らしていた
日本の文化に触れにくいギャップが埋まる。

一方で、こういう行事が頻繁に行われると
他の活動時間が行事のために取られる。
制作しかり、歌の練習しかり。

そしてその事前準備も結構な労力なので
先生側の負担もかなり大きい。

特にその行事が
「発表会」や「保護者公開」だと
完成度の高さも求められてくるので、
そこが多いというのは、
子どもの成長を感じられて
子どもが得られる体験も多い反面、
のびのびというよりは
特定のスキルの習得に偏りがちな面もある。

保護者受けを狙っているのか、
子どもの成長をねらいとしているのか、
そこもポイントのひとつかもだけど。


持ち帰り制作物の完成度が高いのは
完成形がある程度決まっているため
「ねらい」のあるスキルも体験できて
保護者受けもよい。
ただし自由度やのびのび感は少し抑えられて
しまうかなってトコロかしら(◎・ω・◎)?



バンコク市内の各幼稚園・小学校の先生や
塾講師の方たちともお話する機会が人より
少し多かったので、そんな方たちからすると

先生たちの勤続年数が長いトコロを選ぶ

というのも、ひとつのポイントなのかな、
とは思います。

サイクルが早すぎる園は、落ち着いて
指導ってのはやっぱり少し大変みたいよ?


施設やコンテンツの魅力はもちろんだけど
最終的に「教育の場」である幼稚園は、
「人」によるサービスがメインなので
その「人(先生)」の質が落ちてしまえば、
期待に応えられるかどうか、というトコロ。

逆に言うと、施設やコンテンツ内容って
事前に見学や説明で聞いていれば
そこが大きく変わる可能性ってあまりない。
だから事前に納得した上で選べる。

ただ、「人」に関しては、事前に選べない。

「良い先生のクラスにしてください」
なんて言ってみたトコロで、
叶うかどうかなんてわからない。

良い先生かどうかだって、相性しだいだから
人によっては良い先生だし、
人によっては悪い先生な可能性もある。

先生は、選べない。



ただ、
その中でひとつの指標となりうるとすると
勤続年数あたりなのかな、と。

お勤め経験のある方ならば
想像しやすいかもだけど、
サイクルが早いのが当たり前な職場って
人を育てるのも大変だし、
モチベーションも下がるし、
人材の質も下がっていくし、
あまり良い傾向とは言いがたいんだよね。

お局さんばかりの派閥対立が長年続いている
職場もあるし、一概には言えないけれど。

まあでも、新人が入ってすぐに辞めて
しまうのばかりが続くのは、
良い環境とは言いにくいかな。


教育関係のみならず、
人が長く続かない職場が
ブラックである可能性が高いのは
言わずもがな。


そういうのはどうやってわかるかと言うと、
クチコミと、求人情報、と思ってる。

クチコミも情報としては強いけど、
主観に大きく左右されるし、
噂で聞く話と実情が違うのも、ままある。

客観的な情報として集めるとすると、
バンコク市内の日系幼稚園は、だいたい
求人情報をネットに載せているので
「バンコク ○○幼稚園 求人」で検索すると
先生たちのお給料とともに求人数も
たいていわかるような気がするなあ。
JEGSなんかはわかりやすい。

…めちゃくちゃ久しぶりに前職の
現在の給与を確認したのだけれど、
「人件費高騰により保育料が値上がり」と
説明していたわりには、5年前から据え置き
そのままのお給料で、めちゃ笑う

ちなみに日本人学校も基本給はわかるよ。
ネットが普及して便利な時代になったね。
あのお給料で、よくもまあ、
土曜出勤やあの残業量をこなしているよね…

日本の学校教諭も何人か知り合いがいるけど
日本国内外問わず、教育関係って
どこも大変やね…


まあ、その園がブラックかどうか
1つの評価としても良いのでは?というのは
働く側の感情もかなり乗っているので、
あまり軸にする必要はないかな、なんて
個人的には思っていたりもする。

園がブラックでも、
良い先生は良い保育をちゃんとしている。
そういう先生は、もっと良い環境に行って
もっとステキな保育に専念してほしいけど。


ただ、設備やサービスが合わなくて
転園する話はあまり聞かないけれど、
「この先生が嫌なので」といった理由で
転園してしまう話は、たまに耳にします。

自分の命より大切な子どもを預ける相手と
信頼関係を築けなかったら、
お金をかけてでも転園したいという
気持ちも、わからなくはない。

先生の質」って、本当は結構、
だいじなんじゃあないのかな?



おそらく幼稚園選びで失敗してしまって
1番残念な結果となってしまうのは、転園。
…いや、帯同をやめての本帰国かな?


先生が合わなくて転園、もあるけれど、
保護者同士で揉めて居づらくなって
転園という話も聞いたコトがあります。

いろいろみんな大変なのね、すーすー!


そんなワケで、
園を選ぶポイントとしては、
あとはやっぱり保護者の性格とかかな?

園ごとに、保護者の性格や気風も違っていて
実に興味深い。

金銭感覚も、たぶんちょっと違う。

バンコク市内の幼稚園は
保育料がピンキリだから、特に。

保育料、バス代、給食費などの
毎月の固定費が8万円の園と3万円の園とで
同じ保護者層になるかという話で。


保育料どころか体操服代なんかも
全て経費で落ちる会社の駐在員の家族と、
日本よりバカ高い保育料も含めて全てを
自腹という会社の駐在員の家族とで、
同じ金銭感覚になれるかと言うと、
どうかしら、とは思います。

価値観の合わない保護者に囲まれると
マウントが結構しんどいぞ、とは、
コレもまたよく耳にする話。

タイは自動車業界が多いからそれで例えると
トヨタみたいな自動車メーカーの社長と
その曽孫請け会社のヒラ社員との子どもが
同じ幼稚園・学校に通う確率が
日本に比べて高いじゃない?

子ども同士はそんなのどうでもよいけれど
親同士の付き合いって、なかなか、ね。

聞いている限りでは、
懇親会で使うランチのお店選びも
通う幼稚園によって特色が出ているのも
とても興味深い。


そもそも、園を選ぶポイントって、
保護者の性格とか、懐事情が大きく
関わってくるものだろうから、
価値観が似通うひとたちが自然と集まって
くるのも頷ける部分はある。


なので、話をさいしょに戻すと、
何をポイントにして園を選ぶのかというのは
あらかじめ自分の中で整理しておいた方が
迷わなくてよい。

…と、個人的には思います。

その価値観が違う人の意見を
果たしてどこまで参考にするのか、
そこも含めて、自分の軸を考えておくと
他人の意見に惑わされなくてよいかもね。



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…本当は、
もっといろいろ見聞きしています。

が、書けるものと、
書いてしまうコトが悪影響な情報も
あったりなかったりなので、ココらへんで。

前職の園も、
特定してもらっても別に構わないです。
肯定も否定もしないけれど。



保護者サイドから入ってくる情報と
働いている人から入ってくる情報とで
180°違うコトも、正直よくある。

でも、保護者サイドの方には、
保護者サイドの情報を頼りにした方が
よいというのも、よく分かってる。

だから、働いているサイドからの
意見はあまり言わないようにしています。

たぶん、幼稚園関連で何かを書くとしたら
コレがさいごかな。




どこの幼稚園がよいのか。

繰り返しにはなるけれど、
それには、正解も不正解も、ない。


いや、どこを選んでも正解です。
そう思ってる。

どの園だって、
良いところは、絶対にある。

良いところをぜひ、見つけてほしい。


それは幼稚園に限った話ではなくて、
自分のいる場所や環境においても。

日本もタイも、
今の職場も前の職場も、
家族も、なんもかんも。

良いところは、絶対にある。


ブラックな幼稚園で働いていた私も、
その幼稚園の良いところは、
いくつでも知っている。

本当は、良い幼稚園なんだよ。




だからもう、
いろいろとごちゃごちゃ言ったけど
本当は選ぶポイントはなんだってよくって。

お友だちが勧めていたからって理由で
選んだって、本当はよいワケで。

それで決められるなら、
その選び方だって、正解。



結局、何を軸にしたって不正解はないし、
ぶっっっちゃけ、園の性質だけじゃなくて
クラスのメンバーや保護者の組み合わせで
当たりハズレ的に感じる人はいるだろうし。

ただし、同じ園に通っていても
感想や評価が分かれるのは現実にあるので
他人の意見が軸になってしまうよりは、
きちんと自分の中で考えておいた方が
よいのでは?と、コレまた繰り返しだけど
個人的にはそう思っています。



長くなったけれど、
たまにはごはん以外のお話でした。