映画「秘密 THE TOP SECRET」を観てきました
JAPANESE FILM FESTIVAL 2017の上映全14作品踏破リレー・11作品目
◆公開日
日本:2016年08月06日
タイ:2017年02月11日(土) 18:40〜 他
◆公式予告動画
◆関連書籍・DVD
◆あらすじ
記憶に潜入せよ。
科学はついに脳に蓄積された人間の記憶を映像として他者が読み取る術を確立した。
そしてその技術は、警察の犯罪捜査に活用される。
記憶は嘘をつかない。
記憶は絶対的な証拠となりうる。
そんな脳内捜査班「第九」は、だがしかし、見てはいけない・知ってはいけない秘密を抱えていくこととなる。
繋がる事件、途絶える縁。
その秘密の正体とは。
◆感想
2夜連続のサイコパス、マジきっつい。
ミステリーかと思いきや、とんだサイコパス案件じゃないかよぉぉぉおおお!!!
あとね、時々グロい。
脳みそぐちゃあ。
グロいは痛そうじゃなければそんなに怖くはないんだけど、演出がちょっとおどろおどろしいカンジで少し目を逸らしてしまった…
それくらい、映像はよかった。
強調されるべき色彩をあえて前面に出すことで、妖艶さだったり、気持ち悪かったり、幸せだったり…という雰囲気が色濃く出ていて、1つ1つのシーンを写真のように切り取っても映えるだろうなあって思うほど。
特に「貝沼」の独白シーンの、暴力的なまでの映像インパクトなんかは、感情を支配されてしまいそうな程にゾワゾワするのに、とても目が離せなかった。
脳内記憶を映し出す映像も、その脳を持つ本人の主観的な視点で構成されているのも新鮮なカンジがして好きだった。
設定はすごく面白かったと思う。
現在の脳科学の観点とは異なる科学発達。
人間の脳内を映像として抽出できたらという「IF」の世界は、リアル感のあるSFを見ているようで、大変興味深い。
ただ、一部の技術面ではリアル感があったけれど、設定をもう少し詰めた方が、より説得力があったのではないかとも思う。
その設定こそが、この作品を理解する上でのキーであり、土台となる部分なので、ココで「?」というご都合設定が出てしまうと、なかなかのめり込めなくなってしまうというか。
そして全体的にストーリーがわかりづらい。
人間関係なんかにももう1歩踏み込んでくれたら、もう少し関係性がわかってよかったのになあ。
というか、ストーリー自体がだいぶご都合設定な部分も見え隠れして、それにより感情移入しきれない場面も多々あったのは、少し残念かな。
映画を改めて見てみたいというより、原作の方をきちんと読んでみたいなと思う作品でした。
あ、でも、生田斗真と松坂桃李は、とっても目の保養でした(*´ω`*)