【映画】モヒカン故郷に帰る*JAPANESE FILM FESTIVAL 2017 | + つれづれ in タイ・バンコク +

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2014年04月からタイ・バンコクに移住しています。
しごとは現地採用、1人暮らしです。
遊園地でも旅行でも1人でどこでも行けちゃう派。
でもインドア。手広くちょっぴりオタクです。

映画「モヒカン故郷に帰る」を観てきました

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JAPANESE FILM FESTIVAL 2017‬の上映全14作品踏破リレー・4作品目気合いピスケカナヘイきらきら

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◆公開日

日本:2016年04月09日
タイ:‪‪‪2017年02月06日(月) 19:00〜



◆公式予告動画




◆関連書籍・DVD


◆あらすじ

モヒカンにこだわりをもつ、バンドマンの永吉。
彼の父は中学吹奏楽の指導曲すらも永吉にしちゃう矢沢永吉の熱狂的ファン。
そんな父のいる故郷の島に、結婚の報告のため、身重の恋人を連れて7年ぶりに帰省した永吉だったが、しかし、父はすでに末期ガンに侵されていた。
父と迎える最期のときまで、永吉はいったい何ができるのだろう。



◆感想

今生の別れを前にした、しかし明るくて優しい家族の物語。

そんな風に感じました。

親の死を目の前にして、悲しくて、やるせなくて、無力で。
そうした感情を抱きながらも、父のために何かをしてあげようと、不器用ながらも、バカながらも、懸命に接する永吉の姿がとても愛おしくて。

永吉だけじゃない。

決して特別に仲がよいというわけではない、普通の家族が、ほんの少しだけ素直になって、ほんの少しだけ優しくなって、悲しみ以上に笑いを携えて。

「親の死」というテーマ自体は悲しくて重苦しいものではあれども、誰にでもいつかは訪れるそのときを、笑顔で受け入れられることこそ、その家族の強さなのではないだろうかと思いました。

すごくリラックスして、観ることができた。
優しい世界で、優しい気持ちになれた。

クスリとくるような笑いも随所にあって、でもそれは笑わせようと狙ったシーンではなく、日常の中のよくある光景でもあって、それがまた良いというか。
空気感というか、間というか、そういうのが好きな作品でした。

いっしょに観ていた劇場のタイの人たちとも笑いを共有できたのもなんだか嬉しかったな。



しっかし、松田龍平カッコよいなあ!モヒカンであっても!モヒカンであってすら!
あのやる気のなさそうな気怠げな雰囲気でいて、そのくせ芯は熱くて、いざというときになぜだか頼りになる。
好きだなあ。好きだなあ。

あした観る「殿、利息でござる!」にも出演しているハズなので、あしたも楽しみだーカナヘイハート


もちろん、他のキャストもよかった!カナヘイきらきら

敦子可愛いなあ。こんな役もできるんだなあ。
無邪気にはしゃぐ彼女の可愛らしさ、初対面の家族に対しても、思いやりをもって接しながらも、壁を感じさせない素直さに、きっとこの子は良い子なのだろうなあ…と思わせてくれる姿に好感が持てましたカナヘイ花

そして何より、父を演じた柄本明が渋くて、とても愛おしい。
鬱陶しがられながらも、愛されるキャラだったのだろうなあというのが滲み出ていて、だからこそ、永吉と同じように、何とか笑って、幸せな気持ちで旅立ってほしいと願わずにはいられなかった。


エンディングで流れた細野晴臣の「MOHICAN」もすごく好き。



ゆったりとしていて、それでいてどこか心を揺さぶられるようで。


心を強張らせる作品が続いていたので、ホロリと優しい気持ちになれる映画が観られて、なんだかホッとしましたカナヘイ花