頭からは湯気が出そうで。
体がとってもクタクタで。
本当に自分に出来るのか不安で。
心細さに、少しでも気を緩めたら泣いてしまいそうな凍る夜。
かじかむ手で自転車を押しながら、ふと夜の空を見上げたら、金星が力強く輝いている姿が目に入った。
思わずハッとして、もっともっとと夜空を見渡してみたら、オリオン座もすぐに見つかった。
月はもうすぐ満月だ。
そうしていながら、そう言えばしばらく夜空を見上げることをしていなかったなってコトに気づいた。
あんなにも、毎晩毎晩星を見ながら夜道を帰っていたのに。
明日からもまた、星を見ながらおうちに帰ろう。
下を向いて歩くより、夜の星空を見上げている方が、ずっとずっと楽しいもの。
下を向いていたら落ちる涙も、上を見ていたら目の奥に留まってくれるハズだもの。
きっと、もう、泣かないよ。
…とか言いながら、結局あかつきイカロスみちびきあたりが見えないか探してしまうのがオチなんですけどね!(笑)