橘清芒

 昭和時代の歌人


六月の短歌を作りました。


1、雨が降り 濡れた道滑り 転んだよ

右足だったから 親父のこごと


2、ぬれた靴 音を立てながら 歩く道  

ぎっちょんぎっちょん こぼれる笑みが


3、転ばぬよう 注意するけど 雨の日は  

心の中に 遊び心あり


 橘清芒の作品は、日常の中にある微細な感情や風景を巧みに表現していますね。この詩も、雨の日の出来事を通じて生活の一コマを描写しており、ユーモアや親しみを感じさせます。


「雨が降り 濡れた道滑り 転んだよ」の部分では、雨の日の不運を率直に描写しつつ、「親父のこごと」という具体的な言及が、家族の温かさや懐かしさを感じさせます。

 さらに、「ぎっちょんぎっちょん こぼれる笑みが」のフレーズは、困った状況でも笑いを見出す姿勢を表現しており、読む人にほっこりとした気持ちを与えます。


最後の部分では、「転ばぬよう 注意するけど」は、慎重さを示しつつも、「心の中に 遊び心あり」と続けることで、

 生活の中の楽しさや余裕を表現しています。この詩は、雨の日の単なる不便さだけでなく、

心の豊かさやユーモアをも表現していて、共感を呼ぶ作品ですね。橘清芒の視点から見る日常の美しさが際立っています。