抗がん剤 V.S.免疫力 そして、イヌにも緩和ケアを……! | プードル的湘南小確幸生活

プードル的湘南小確幸生活

17歳のテディ。
虹の橋を渡ったあん。
そして、いちご。
プードルたちとの
小さいけれど確かな幸せについて綴ります。

長くなりますし、拙い文章ですが、
特にタイトルにピンときた方、
もちろん、そうでない方も、
どうか辛抱して、
最後まで読んでください……


テディといちごが通っている、
ビワセラピー(ビワキュー)のお話です。
 
そして、あんの闘病から、
わたしが実感していることです。

 
悪性リンパ腫のラブラトールレトリーバーが
昨年12月から通って来ているそうなのですが
セラピストさんから、そのラブちゃんのその後を聞きました。

ラブちゃんは、毎週の治療の日、
ビワセラピーを受けてからその足で病院に行き、
血液検査、抗がん剤治療に耐えられるかを確認して
抗がん剤治療を行うサイクルで
やっていらっしゃるのだそうです。
(お家がちょっと遠くて、
通院先とバウワウひらつかさんが割と近くなので
同じ日にまとめていらっしゃるようですね)

ビワセラピーの初回の日は肝臓の値が悪かったそうですが
2回目の日には、かなり改善、
3回目からは、値はとても良いのだそうです。

その為、抗がん剤治療も、
毎回、行えてきていたそうで
治療の経過も良好、
毎週だった治療を隔週にすることになったのだそうです。
寛解に近づいているということではないでしょうか。

もちろん、ビワセラピーは、隔週になどせず
毎週続けるのだそうです

この話を聞いて
セラピストさんと話し込んでしまいました。

我が家のあんは、悪性リンパ腫の初発のとき
本当に、1日1日の綱渡りでなんとか命をつなぎましたが
それから先も、抗がん剤よりもがんの勢いが強くて……

1週間に一度の抗がん剤で
一旦はリンパ腫が小さくなっても
次の治療までの数日で
リンパ腫がまた大きくなるほどでした。

頑張って生きようと、逃げようとする、あんの背後に、
リンパ腫が迫っているのを感じました。

その後、抗がん剤を変えたところ、
ありがたいことに劇的に効きました。

それで、リンパ腫との差はなんとか開きましたが。

なんとか、追いつかれないように。
差を広げていかなければ、
また、リンパ腫が差を縮めてきてしまうのではないか、
そのためには、抗がん剤治療を継続出来る体調の維持が
必要なんだと、切実に思いました。

抗がん剤は、治療の強力な武器ですが
がん細胞だけでなく、
正常な細胞をも傷め、
免疫機能をも損ないます。

それなのに、次の抗がん剤に耐えられる体調に
整えていかなければならないのです。


その時期に、バウワウひらつかさんで
ビワセラピーが始まったのですから
あんは幸運だったと思います。

ビワセラピー、ビワキュー……
正直、よく知りませんでした。
藁をもつかむ思いでした。

でも、あんが、本当に、気持ち良さそうだったのです……
効果を期待しなかったと言えば、嘘になりますが
ツラい抗がん剤治療の最中のあんには
こうした癒しが必要だったとも思います。

あんも、からだを温める必要に本能で気づいていたのかも。

抗がん剤の副作用で脱毛し、裸犬だったので、
日焼けしないよう気をつけていたのですが
あんは、どうしても、窓際に行って、
日向ぼっこをしてしまっていました。
真夏でしたけどね

ビワセラピーを始めて、半月後、毛が生え始めました。

(あんの手が赤くなっていて、タイヘン、日に焼けた
と思ったら、なんと全身に産毛が生えていたのです。
あんは、赤毛のアンですから、産毛も赤いのです。)

抗がん剤の治療が終わるまでは、
毛は生えないと思っていたので
ビワセラピーのお蔭で、毛が生えたと、わたしも思い
薄毛に悩むシニアのマダムも、
「わたしも、試してみようかしら」とおっしゃったぐらい、
本当に、みんな、目を見張りました。

考えてみましたら、
ビワセラピーに、育毛効果がある、というより
(あるかもしれませんが)
ビワセラピーで、免疫力が回復して、
あんの生来の生命力が発揮されて、
抗がん剤の副作用に打ち勝てたのではないでしょうか。
 
そして、ビワセラピーの力を借りて、
体調を維持して抗がん剤治療を継続出来、
抗がん剤治療の力を借りて、
リンパ腫と戦ったのは、
きっと、あんの生命力だったと思います。

今はそう信じています。
 
始めに触れたラブちゃんも、きっとそうなのだと思います。

ですから、がんと戦うわんちゃんが、
有利になるための選択肢として
ビワセラピー(ビワキュー)が広まれば……

そう、セラピストさんと語り合ったのでした。


あんのその後ですが……
寛解しましたが、再発してしまいました。

再発後も抗がん剤が効かなかった訳ではありませんでした。

ただ、劇的な効果までは得られず、
リンパ腫の勢いが増していき、
まるで、もぐら叩きのようでした。

こちらのリンパ腫が小さくなれば、
あちらのリンパ腫が大きくなる……

手詰まりとなりました。

ツラい最期の日々、ビワセラピーは、
あんにとって、身体が楽になる癒やしでした。
支えて頂きました……

あんの最期の日々から、
緩和ケアの取り組みの必要性も
痛感しました。

少しでも痛みや苦しみを和らげられて
最期の日々の慰めとなるように……
!

ビワセラピーは有効だと思います。



でも、残念ながら
ビワセラピーは、イヌにとっては
まだまだ一般的ではありません。

あんは、本当に恵まれていました。

ビワセラピーに興味を持たれる、
飼い主さんとわんちゃんにとって
ビワセラピーが選択肢となり得るように……
ペット対応のビワセラピーが一般的になっていきますようにと
祈るばかりです。

ちなみに、我が家がお世話になっているセラピストさん。
神奈川県湘南地域で活動されていますが
体調の為などで移動しにくいワンちゃんには
往診もしていらっしゃるそうです。
湘南地域でなくても、アクセスが可能なエリアであれば、
可能性はあります。
 
ご興味ある方、バウワウひらつかさんを通して
ご相談してみてください……
 
 
長くなりましたが、
最後にビワセラピーについて……

ビワセラピーは、ビワのお灸ですが、
こちらのセラピストさんのビワセラピーは、
温熱器によるものです。
火も使いませんし、煙も出ないので、
ワンちゃんも怖がりません。
温かく気持ちが良くて負担もないので
すぐに慣れて喜びます。
 
温熱器では、ビワの葉のエキスを使うのですが
ビワの葉のアミグダリンという成分に
体内の弱った細胞を修復してくれる働きがあり
その為、デトックス効果や治療効果があるそうです。
 
どうか、皆さんと皆さんの大切なワンちゃんに
ビワセラピーとの良い出会いがありますように……
 
最後まで読んでいただきまして
ありがとうございました。