これもまた暴走族の頃の話 大学に通っている友人の家で「犬鳴トンネルに行こうや」と友人 「行こうか」と早速れっつご。
犬鳴トンネルは パチンコ屋じゃないけどよく出ると言われる心霊スポットだ。昔トンネル工事の時に食事も与えず疲れて死亡者が多く出たが死体はトンネルを掘っている路肩に埋めてしまっていたらしい。
一時間ほど走り犬鳴トンネルに到着。ゆっくりとトンネルを行ったり来たり しばらくウロウロしても何事もなく帰ることにした カーブを曲がりヘアピンカーブを曲がった所で俺と友人は凍り付いた..カーリーヘアーに紫色のミニスカートの女の子が立って ニコニコ笑いながら手を振っている 次の瞬間怖さは吹っ飛び 2人ともヤル気満々になって車を止めて 友人は後部座席に移り女の子を自分の横に引っ張り込んだ 車を発進させルームミラーを見ると 友人は女の子の耳元でゴニョゴニョ言いながらいちゃついている 俺は悔しくなり友人宅へ急いで 友人を降ろした。車を急発進させてルームミラー越しに女の子に話かけようとしたけど女の子がいない。 しまった連れて行ったか!と思ったが自宅に帰り悶々としたまま眠りにつき 次の日の朝友人がいつも行く喫茶店の前で待ち伏せしていた。一緒に喫茶店に入り 俺はモーニングセット 友人もモーニングセットを注文した 少しして運ばれてきたがモーニングセットが3つあるので 店員に云うと 「隣に座ってた女の子もモーニングセットって言いましたよ」と言われた友人を見ると顔面蒼白になっている 友人がボソボソと話し出した
昨日 車から降りる時に女の子を連れてこなかったことを後悔しながら部屋で本を読んでいると階段を母親が上がってきて 「友達を風呂に入れるなら先に言いなさいよ」と言われた友人は「誰も居ないよ」「今 風呂に入ってるのは女の子やろ スカートがあるよ」と言い残して階段を降りていく母親に「どんなスカート?」と聞くと「紫色っ」!! 友人は言葉も出ず ろくに眠れず今朝に至ると言う。一週間後 友人に会ったらゲッソリ痩せていて あれから眠れず仕方がないから母親に話をしたら 家の中に確かに あと一人誰かが居る気がするからと 母親と一緒に知り合いの祈祷師に見てもらったら 何も言っていないのに「背中に女の子が負ぶさってる」と言われて直ぐにお祓いをしてもらって楽になったらしいが肩に付いた手形が今も残っている
ほなっ