英題: QUANTUM OF SOLACE
製作年: 2008年
製作国: イギリス/アメリカ
日本公開: 2009年1月24日
(丸の内ルーブル ほか)
上映時間: 1時間46分
配給: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト
スタッフ:
監督: マーク・フォースター
原作: イアン・フレミング
キャスト:ダニエル・クレイグ、オルガ・キュリレンコ、マチュー・アマルリック、ジュディ・デンチ、ジェフリー・ライト、イェスパー・クリステンセン
愛する人を失ったジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、彼女を操っていたミスター・ホワイト(イェスパー・クリステンセン)を追及するうち、新たな悪の組織の陰謀を知る。
それは謎の組織の非情な男、ドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)が南米のある政府の転覆と同地の天然資源を手にして、世界を支配しようとするものだった。
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吉祥寺バウスシアターにて鑑賞。今年の3本目です。
前作から数時間後というところから物語が始まります。
ダニエル・クレイグ版のボンドに登場するであろう敵対組織がなんとなく見えてきたのかなー。
ボンドガールにあまりにやけない、笑いが少ないボンド。
ストーリー性がシリーズで一貫性があって製作するという雰囲気がちゃんと感じられて、非常に観ていて安心します。
またオープニング、エンディングとも前回もよかったけど今回も非常にちょっと懐かしいつくりをわざとやってます的な感じでよかったです。
しかしホント、アクションシーンが半端ないです。
そりゃー大怪我しちゃいますよ。こんな恐ろしいアクションの連続じゃ。
ボンドガールとの絡みはほとんどなく、非常に硬派なボンドは2作目も健在。
たまーに1作目のヒロイン、ヴェスパーの思い出に触れるシーンが出てきたりして、ちょっとそのときが切ないです。Mに突っ込まれてすごく、あまりにも不自然なほどすばやく答えを返ボンドとか、ちょっとしたときに最愛の女を喪った男の喪失感と、裏切られた感情のせめぎあいのようなものが垣間見れて切ない感じがよいですね~。
ラストも切ないです。
強がりすぎてって感じがー。
まぁ今回ふと気がついたことがあったんですが、なぜにボンドガールたちはボンドに身を捧げるんだろうっていうのが非常に昔から疑問に感じていたんですけど、本作でなんとなく解答のようなものを感じました。なんでかっていうと、自暴自棄にさえなれないボンドの心の穴のようなものをかんじちゃってるんじゃないのかなーって思うんですよね。
少しでも、一時でも和らげてあげたいとかなんとなく感じてボンドガールたちはああいう態度をとるんじゃないかなーと。
にやけ顔のボンドだったら一生気がつかなかったかもしれませんね。
また1作目に登場した気になるキャラたちも何人か登場します。
カジノで資金提供してきたCIAや、カジノのバックアップを受け持った同僚マティス。
1作目での彼らとの因縁を見ると今後もこの付き合いは続く人がいるんでしょうね~。
ただ残念なのが悪役が悪役らしくないというか。
せっかく悪役が「潜水艦は蝶の夢を見る」のマチュー・アルマリックだったりするのですがちょっと地味。ただのチンピラに見えることもあります。
全体的にキャラクターの描き方が前作に比べると甘い気がします。
前作観てるのでわたしは結構脳内で補填できてる部分があるんですけど、これ観てない人だと厳しいかな~って思う部分があります。
まぁアクション観てすっきりみたいなのであれば充分に楽しめると思いますよ。
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