前回の遊湯橋の前の道を北へ走ると、大井川の対岸に大沢の集落があります。
大沢は背後を山に、前は大井川に囲まれた小平地で、集落への出入りは二本の橋でしか行えません。
今回は南側にかかる白沢橋をご紹介します。
記事を書くにあたって気付いたけど、大沢と少し北の谷畑を含む大井川東岸のこの辺りの住所は、3㎞程南の市街地である東藤川の飛び地の扱いになっている。
なぜここだけ住所が周りと違うのだろう?
ということで南からの白沢橋。橋を渡ると茶畑の広がる大沢の集落へ入る。
幅は車1台分+狭めの歩道。
赤い塗装がだいぶ褪せているが、山の中の静かな道にはこれくらいの方が合っている。
側面から見るとこれはボウストリングトラス!?(レンズが汚れててすみません)
ボウストリングトラス(ボーストリングトラス)は名前の通り、橋の上弦と下弦が弓(Bow)と弦(String)のようになっている形式で、トラス橋の中では平行弦トラスなどと比べて残っている数が少ない。
残っているものも古い橋が多いのだが、これは何と平成七年生まれでビックリした。改修とかじゃないよな?
なにゆえ平成に入ってからこの形式を選んだのかはわからないが、平行弦トラスに比べると無機質さが和らいで山里の風景に溶け込む気がしないでもない。
…決して近所にある同じような立地で平行弦トラスの土本橋をディスっているわけではない。
銘板は「白沢橋」「しらさわばし」「大井川」「平成七年三月竣工」。
次回紹介の大沢橋から見た白沢橋。しかしアラサーにしてはくたびれて見えるな…。