鐘鋳場橋 (豊川市御津町下佐脇荒古、広野) | 手当次第

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気になる所にいってみる

JR東海道線西小坂井―愛知御津の線路沿いに架かる鐘鋳場橋(かねいばはし)です。

これが結構意外な橋でした。

 

詳しい地図で見る

 

まずはお写真。西詰下流側から。この時点でカンのいい人は気づくかもしれない。

 

西詰から正対。逆光だが手前の2.0t制限の標識もヒント。

 

これまた逆光だが鐘鋳場橋の親柱のアップ。

 

そう、この橋は橋脚と舗装を除いて木で造られた木製の車道橋なのだ。

 

堤防を降りて横から見ると、欄干だけでなく桁や床版も木でできていることがわかる。

 

橋の下から。五本の桁の上に板を敷き、その上をアスファルトで舗装しているようだ。

 

東詰から。

 

親柱に直接彫られた建設年は「平成十二年十一月改築」となっていた。

橋脚は見た感じ架け替え前のものをそのまま使っているようだが、先代も木橋だったのかは分からない。

明治時代の地図でも同じ位置に橋があり、そのまま東へ東海道(国道1号線)に抜ける道も変わっていないようだ。

 

不思議なのはなぜ現代にわざわざ木造の橋を架けたのかということ。

 

周りの風景や地図から分かるように、ここは特に観光地とか人の目に触れる場所という訳ではない。

下佐脇の集落外れにあって畑やビニールハウスが並ぶ一角であり、橋を通るのは恐らく農家の人がほとんど、それもわずかだと思われる。

実際この日橋を見ている間に渡った車は1台もなかった。

 

調べてないから分からないが、なにかこの辺の住民には思い入れ深い橋で、ぜひとも木造にしたい理由でもあるんだろうか。

 

ちなみに橋名の鐘鋳場は各地にある地名でその名の通りお寺の鐘を鋳た場所と言われる。

ここでは周りの住所には使われていないので、地元の人だけが使う呼び名かもしれない。

 

改築から二十年以上が経過しているが、次もまた木製で架け替えるのだろうか…?

 


おまけ。

 

橋の横の水道管にぬいぐるみが串刺しにされていてなんか怖かった。モズのはやにえみたい。