前回紹介したアーチ橋を渡ったところ、山の中へ続く道が目に入ったので探索してみました。
こんな感じで細いながらもしっかり舗装された道が続いている。
すぐに視界がひらけて浅い水たまりと斜面に造られた茶畑の前に出る。
茶畑の横を登ると、橋の所で予想した通り神社があるようで入り口の鳥居が見えた。
境内正面。
鳥居に飾られたしめ縄は片側が細い、いわゆるごぼう締めという形をしている。
以前青い鳥居目当てで訪れた、すぐ近くの倉平熊野神社も同じような形のしめ縄が飾られていた。
そして改めてこちらの鳥居もよく見ると、塗装が剥げたところには地の青が出ていて、元は青色で塗られていたような形跡がある。
しめ縄の形と青い鳥居は、なにかこの辺りの風習によるものなのだろうか。
それとも単に便宜的というか実際的な理由なのか、いずれにしろ気になる特徴ではある。
境内は大体写真の通り、広くはないがさっぱりしていて手入れされている雰囲気がある。
境内の隅に祀られた小さな石祠。
御神木らしい相生のブナ(?)。
境内に由緒等の掲示がなく静岡県神社庁のHPにもこの神社は載っていないので詳細は不明ですが、入り口の社標の裏に奉納日の平成十二年十月吉日の日付と一緒に書かれた「慶長三年建立」が創建年なのでしょう(慶長三年=1598年)。
地図に載っておらず案内等も出ていないため、渡り口のアーチ橋に興味を持たなかったらここに神社があることにはまず気が付かなかったと思われる。
それだけになんとなく縁を感じ(仏教用語だが)、雰囲気も良かったこともあってうれしい気持ちで境内を後にした。