東幡豆町にある「こどもの国」の南の山裾にひっそりたたずむ秋葉社です。
記事作成時点のGoogle mapでは神明社となっていますが。
こどもの国への正面入り口の前を南へ向かって通り過ぎ、名鉄蒲郡線の下をくぐる手前で左の横道へ入る。
少し進むと現れるゲートの脇が秋葉社への入り口。
真夏ということもあって、道はすぐに下草に覆われてしまった。
その中に建つ秋葉山の常夜燈には「世子中安全」とあった。建立年は読めず。
世子(セコ)は主に東三河で使われる言葉で、漢字では世古や瀬古とも書く。
家の間の細い道、路地を指す場合と集落を意味する場合があり、ここでは後者の意味で使っていると思われる。
集落の意味でセコを使うのは渥美半島に多く、ここと同様に「瀬古中安全」と刻まれた常夜燈が田原市赤羽町にもあるらしい。
(以上『そう』2017年夏号 内藤昌康氏の記事参照)
灯篭のところで左に曲がると正面に鳥居が建っている。
ここから岩をそのまま削ったようなワイルドな階段を登って境内へ。
社殿はごく質素で扁額や由緒書きの類もなし。
現地では社名がわからず幡豆の地誌でも該当する神社が見当たらなかったが、入り口に秋葉灯篭があったのと、以前何かでここが秋葉神社だと見た記憶があったので検索したら、地元の自治会のHP(?)に「王根秋葉社祭礼」のタイトルでお祭りの様子がアップされていた。
2014年までは祭礼の記事があり写真の中の参道もきれいに見えるが、訪問時の様子からすると最近はあまり手が入ってないように思える。
お祭りの前に清掃をするのかもしれない。
創建年や由緒は不明。
集落近くの山ということで安全祈願に祀ったものだろうか。