前記事のRCローゼ橋のオリジン、大手橋から1㎞ほど下流に同型の橋がもう一基あるのでそちらもご紹介。
昭和三十一年竣功の広胖橋(こうはんはし)です。
※今回の写真はレンズの汚れのためすべて中央がぼやけています。
まずは正面から。うーん、RCローゼ橋。
上流側の水管橋?と並んで三連アーチの図。
大手橋は二本だった横構が三本になっています。
大手橋の方が二十年ほど年上なんですが、こちらの方が老けて見えますね。
やっぱ土木遺産に選ばれた橋との扱いの差でしょうか…。
あと両方とも共通して桁にもアーチにもリブを設けてますが、これは少しでもコンクリートを節約しようという工夫なんでしょうか?
それとも意匠的なもの?
RCローゼ橋と言えばココ!
クルマのリアクォーターウィンドウみたいなこの部分。
なんか特別な名前を付けてあげたい。
説明書きはこちらの橋にもありました。
「江戸時代、長福寺の高安(こうあん)和尚が、村人のために橋を架けたのでこの名がつけられたという。」って、広胖橋(こうはんはし)と字も音も違いますけど…?
「胖」は体型がふとる、またはゆたかという意味を表すそうなので、「広」と合わせて住職の名前を好字に置き換えたってことなんでしょうか。
銘板は旧字で「廣胖橋」。
先に書いたように、RCローゼ橋第一号の大手橋から20年後の昭和三十一年の建設で、設計者も中島武氏とは別の方のようです。
木曽町には珍しいボウストリングトラスの黒川渡橋もあるので橋好きの方はぜひ一度足を運んでみて下さい。