小豆餅 (浜松市中区) | 手当次第

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気になる所にいってみる

航空自衛隊浜松基地の近くにあるスイートな地名、小豆餅(あずきもち)です。
 

 
この地名を知ったのは金指跨線橋跡のところで遠州鉄道奥山線について調べたとき。
駅名の中に小豆餅の文字を見つけ、そんな地名があるのか!となったのでした。
 
いきなり証拠写真。アリが群がって来そうな小豆餅公園。
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お祭りで使う屋台置き場も小豆餅。
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連凧置き場の方の「あづき」は旧かな遣いのようです。
 
和菓子関係の業界団体と勘違いしそうな小豆餅自治会。
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アンパンマンにでも登場しそうな小豆餅自主防災隊。
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そういやアンパンマンはこしあん、つぶあんどっちなんだろうか。
 
「どちらを入れるかによってスピード重視(こしあん)、パワー重視(つぶあん)のスタイルを使い分ける」とか、「お腹を減らした子供に顔を分け与えようとしたら、その子がつぶあん派で苦悩するこしあんのアンパンマン」とか見てみたい。
 
ちなみに検索するとある本の中で作者のやなせたかし氏がつぶあんだと言ってるそうです(あんま深く考えてなさそうな回答だけど)。
 
アンパンマンに救われ得ぬ穢れた舌を持つこしあん派の私は、今後心を入れ替えつぶあんの素晴らしさを常住心に刻み付けるようにします。
 
 
閑話休題。
 
公園と同じ一画に小豆餅公民館があります。
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この公民館の隅に「小豆餅町名設定記念」の碑があり、合わせてこの変わった地名の由来を説明した看板が立てられています。
 
それがこちら。看板は「ず」を「づ」に修正した跡がありますね。
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家康がウ〇コ…じゃなかった、焼き味噌漏らして敗走のエピソードで有名な「三方ヶ原の戦い」。
その撤退の途中に小豆餅を食べようとしたところ、武田軍接近の知らせが入り代金を払わず走り去った、というこれまた情けないお話が基になっているそうです。
 
さらに、食い逃げされた老婆が後を追って銭を取った場所としてここより南に「銭取」の地名もあったようです。
住所としては無くなっていますが、かつて奥山線では二駅隣に銭取駅があり、現在でもバス停にその名を留めています。
 
焼き味噌の件も含めこの類の逸話は真偽不明というのが実際のところですが、こういう伝説がいくつも生まれる辺りが天下人たる所以でしょう。