陶磁器の産地として知られる市之倉町に、一風変わった砂防ダムがあるということで行ってみました。
いくら私がダム好きとはいえ、普段ならさすがに砂防ダムには見向きもしませんが、ここはわざわざ道路に看板が出ていたので興味を持って立ち寄ったのでした。
248号線から入って、ソーラーパネルが設置された空き地に車を止めて5分ほど歩くと到着。
あ、意外といい…。
普通の砂防ダムの直線的な輪郭に対して、ゆるやかなカーブがやさしい印象を与える。
ツートンになっているのもシンプルながら効果的ですね。
壁面にはくぼみがつけられ、陶磁器のギャラリーとして利用されています。
中央のくぼみがアシンメトリーなのも陶磁器からヒントを得てるんでしょうか。
越流部には上りやすくするためにくぼみがつけられています。
銘板も豪華。この緑色はやっぱり織部焼なんでしょうね。
銘板の裏には建設の経緯が書かれています。
「平成12年10月に日本で初めての陶磁器ギャラリーを持つ砂防ダムが誕生しました。」って、ニッチ過ぎて二番目があるとは思えない。
銘板や看板に「市之倉おりべ砂防ダム」とあるのでタイトルもそうしましたが、正式名称は「中蜂谷第1砂防ダム」のようです。
少し気をつかうだけで結構印象が変わることを教えてくれる、オシャレな砂防ダムでした。
そしてこれを書くためにちょっと調べてたら、多治見砂防国道事務所が『SABOカード』なんてのを出していて驚いた(今回のダムは入っていない)。
しかもカードになっている砂防ダムを見てるとなんか行きたくなってくるし。
恐るべし、SABOカード。