高瀬橋 (浜松市天竜区水窪町奥領家) | 手当次第

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気になる所にいってみる

小和田駅探訪シリーズ第4回。
駅周辺のもう一つの見どころ、通行不能となった吊り橋の高瀬橋を目指します。
 

 
駅舎内に地図を貼ってくれています。
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駅前からは25分と案内が出ています。
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塩沢集落へ向かう道の途中、M氏宅そばの分岐が高瀬橋へのルート。
 
入り口に「通行不可」の看板があります。右上がM氏宅。
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坂に立てかけられたバイクはスズキのK125だ。M氏のものでしょうか。
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なんと1965年から小改良のみで2000年まで販売されていたという、化石みたいなバイクです。
スズキがまだ「コレダ」を名乗っていた頃からの生き残り。
なんかこの場所にふさわしいバイクって感じがします。
これがスクーターとかオフ車じゃ雰囲気違うでしょ。
 
なので正確な年式は不明。マニアなら細部で見わけがつくかもしれませんが…。
状態からするとそこまで古くないようにも見えますね。
 
せっかくなのでもう一枚。山住神社のステッカーがご当地っぽい。
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しかし駅前のオート三輪といい、過去にはバイクが走れる程度の道があったのでしょうか。
これから行く高瀬橋を通ったのかしら?
 
本題に戻ると橋への道はそれなりに荒れていて、このようにガッツリ崩落している箇所もあります。
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ケータイもとっくに圏外という結構心細い道行きを励ましてくれる、リスのまとい。
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分岐から10分ほどで高瀬橋に到着。
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この場所としては立派な主塔だ。
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柱には向かって左に「たかせはし」、右に「昭和三十二年一月竣工」とある。
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このように床板が落ちており渡ることはできません。
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いやひょっとしてインディージョーンズみたいに勇気を持って踏み出すと透明な床があるのも知れませんが、おススメはしません。
 
そして残念ながらご覧のように葉が茂っていて対岸の様子はあまり見えませんでした…。
 
一応ケーブルは残っていて、橋の真ん中あたりには床板を支えていた横木もぶら下がっています。
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なかなか異様な光景です。
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まぁネットにはもっといい写真がいっぱい上がってますんで、興味のある方は検索してみて下さいよ(投げやり)。
 
昭和32年竣工ということは佐久間ダム完成の翌年、つまり集落の水没後なので、もしかすると補償の一環としてこの立派な橋が建設されたのかもしれません。
ただし、国土地理院の地理空間情報ライブラリーでこの地域の1948年の空中写真を見ると、同じ場所に橋(の影)のようなものが見えるので、以前から橋がかけられていた可能性もあります。
 
いつ頃通行不能になったのか正確にはわかりませんが、ネット上には昭和58年頃に通行禁止になったという情報が。(参考
 
この橋が通れれば小和田の集落も多少は状況が違ったのかな…と思いますが、対岸側からアプローチした人の記事を見るとそっちの道も輪をかけてヒドい状況らしいので結局は同じだったのかも。
 
 
小和田駅探索シリーズは以上です。
本当に時間が止まったような不思議な感覚になる場所で、こういう所に電車で来られるというのは貴重です。
特別に鉄道が好きとかじゃなくても来る価値はあるでしょう。
 
塩沢集落からの歩きもイイですが、個人的には帰り道の登りが結構キツかった…。昼メシ食ってなかったからかな。