門内神社 (西尾市西幡豆町京田) | 手当次第

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気になる所にいってみる

門内神社(かいとじんじゃ)です。難読。
周りの字に北門内、播磨門内、肉門内(にくもんない)もあります。
あるいは近くの形原温泉の辺りに同音の「開戸」も。
辞書にある言葉では集落を指す「垣内」という言葉があるようで、この意味で文字が置き換わったのでしょうか。
 

 

社号標。梶島と、さらに沖に佐久島が見える。
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新興住宅地が立ち並ぶ丘の上に建っているため、見晴らしがいいです。
 
神社の裏手から南東方向を見る。こっちに見えるのは前島と沖島。
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境内。広さはあまりなく、これでほぼ全景。
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拝殿は平成24年に建替えたようで、その際に一緒に洗浄したのか昭和13年建立の鳥居もきれい。
拝殿建替えの記念碑に「五三の桐」が彫られていたが、これが神紋でしょうか。
 
拝殿向かって右の灯篭には「秋葉山~」、左には「奉上白山宮」とあった。
秋葉灯篭の方はすり減って読めなかったが、白山灯篭は天明三?(1783)年建立。
 
拝殿左側にある庚申社。
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庚申信仰は道教を起源としますが、神道では猿つながりで猿田彦大神を祀るようです。
こっちの灯篭は安永二(1773)年。先ほどのものといい、何気に年代物ですね。
 
狛犬。昭和12年、作者不明。
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たてがみか耳かわからないが、なんか頭がもっこりしてる。
 
現地に由緒書き等は無いので、『愛知県幡豆町誌』で調べました。
要約すると、
 
元々は近くの権現山上にあって白山大権現と称したが、参拝困難のため天保年間に現在地に移した(この権現山の場所がよくわからないので、もしわかる方がおられましたら教えて下さい)。
その後、秋葉社と駒形命を祀る駒形社を合祀して門内神社に改称。
明治44年に(おそらく北北西の)八幡にある八幡社に合祀されたが、昭和23年現在地へ復帰。
祭神は伊邪那美命、他三柱。
 
ということで、秋葉灯篭や白山灯篭があるのはそういう理由だったんですね。
疑問が解けてスッキリ!