北海道からPONがお送りしますよん。
ついに迫ったメジャーデビュー。
したからってその日からなにかが変わる訳でもないんやけど、なんか身の引き締まる想いです。
小さい頃から歌う事がすきで、いつか自分は歌いながら生きて行くんやって漠然と思ってた。なんか変に自信もあって、純粋に思ってた。
けど、なんか恥ずかしくって誰にも言えず、黙ってた。
中学入って、やっぱり歌うのがすきで、お昼のごはん代節約して、お小遣いと合わせて、カラオケにたくさん行った。
三年生の終わりの方、アコギ弾ける友達と歌すきなやつ3人で休み時間いろんな教室に歌いに行った。頼まれてもないのに。
卒業式の日、その友達と学校の隣の公園でミニライブみたいなんした。
たくさん友達が見に来てくれて緊張したなあ。先生も見に来てくれた。
それ見た先生が、お前らそんなんできるんやったら学校の行事みたいなんで歌ってみるか~って、市民会館であった学校行事で歌わしてくれた。めちゃめちゃ手ぇ震えたん覚えてる。
高校に入って、同じクラスの後ろの席にいた大石に軽音部の見学に誘われた。バンドに興味なかったけど、とりあえず見に行ってみた。
楽しそうやった。絵に描いたような人気者の先輩が歌ってて、あれになりて~!って、俺もバンド始めてみる事にした。
なんやかんやで始まった目立ちたいだけのバンド。2.3ヶ月に1回ライブして、友達集めまくってやるライブ。めちゃめちゃ楽しかった。
なんかやってるうちに夢中になった。
地元の先輩バンドとか、ツアーバンドのライブ見て、いろんな感情が生まれた。
まあいろんな感情ってゆーか、カッコ良いーーー!!!!とか、すげーーーー!!!!とか、そんなんやけど。
次はそれになりたいと思った。
どーやったらあんな風になれるんか考えた。
同い年のバンドがどんどん受験で解散してった。ちょっぴりおバカな高校に通ってた俺らは解散するタイミング逃した。ってゆーか、解散する理由がなかった。
それからどんどん出会って、出会って、出会って。
歌聞いて初めて涙が出たのも、Tシャツの上に着てるカッターシャツまだびしゃびしゃになるぐらい汗かいて暴れたのも、気付いたらダイブしてたのも、ライブハウス。
悔しくて泣いたのも、友達ができたのも、たくさんたくさんたくさんたくさん笑ったのも、ライブハウス。
先輩バンド見習って、年間120本ぐらいライブして、お金なくて、バイトばっかして、友達とか彼女に会う時間もなくって。
山ほど行くツアーにはお客さん全然おらんくて、それでも本気でライブして、終わってライブハウスの人にボロカスゆわれて。
少しずつ、少しずつ。
少しずつ、少しずつ、ね。
また来てねって、また待ってるでって、ゆってくれる人が増えてった。
ほら、今もな、たくさんたくさん顔が浮かんでんねん。ライブハウスの人も、お客さんも、仲間のバンドも。
泣けるで~、めっちゃ泣けるわ。
きっとな、バンドみんなが通ってきた道やと思うねんな、俺らだけ苦労してきた訳じゃない。
なんやったらラックライフってバンドは、とても恵まれてきたし、助けてくれる人がたくさんいたし、ぬくぬく楽しくバンドやってきたな~って気もする。
けど、やっぱ思い返すとめちゃめちゃしんどい事いっぱいあったし、もうこんな生活いややーーって山ほど思った。
友達はどんどん就職して、えぇ車乗って、えぇ時計して、家族ができて、家買って。
焦りまくった時ももちろんあったし、バンドやってるって周りに言いにくい時もあった。
あれ、結局なにが言いたいんやっけな。
あれ、あれ?
メジャーデビューするねん。
あさって。
あしたにはCD屋さんで売ってるねん。
今日は北海道でな、ラジオやったり、ご挨拶やったりいろいろしててさ。
さっきまでみんなでごはん食べに行っててん。楽しかってん、素敵な話たくさんしてもらったし、人と人の繋がりみたいなんめっちゃ見せてもらって、嬉しくなった。
俺が作った歌を、メンバーが信じて音楽にしてくれて、事務所の人が、レーベルの人が信じて商品にしてくれて、CD屋さんが、ラジオ局の人が、信じてみんなに届けてくれる。
ほんであなたが、俺らの、みんなで作った音楽を、信じて、側に置いてくれる。
これ以上の幸せってないわな。
って、まだ発売もしてないのに思ってる。
確定。幸せ確定。
メジャーデビューしたかったもん、メジャーデビューがどんなんかなんか全然知らんかったけど、カッコ良いやん、なんか。
メジャーデビューってのを目前にしてみてさ、メジャーデビューってなんなんやろって考えてみた訳だ。
きっと、メジャーデビューってのは、チームがおっきくなる事、俺らの音楽信じて、広めようとしてくれる仲間が増える事。やとPONは思いました。
それを凄く実感した一日でした。夜でした。
結局それって、人と人の繋がりで、今までやってきた事となんも変わらんねんなーって。
人がすきで、人と繋がるために、人に会う為に今まで歌ってきた、ラックライフのまんまで、ぴったし。
やからこの気持ちをちゃんとまた歌にして、あなたに届けたいなあと思う、決戦前夜。
前々夜。
『名前を呼ぶよ』って歌は、あなたの歌です。
あなたの名前を、呼びたい。
名前知らんけど、下手したら顔も知らんけど。
あなたの名前を、呼びたい。
ラックライフの音楽を、すきやってゆってくれたあなたに、何回も助けられたから。
ライブハウスで向かい合っている事自体が、俺らにとっての救いやし、希望やし、光なんやで。
ライブハウスにおらんくても、こんなアホみたいな文章に付き合ってくれてるのも、Twitterでリプライくれるのも、公式LINEに変なスタンプでお返事くれるんも、俺らにとっての支えなんやで。
見つけてくれてありがとう。
あなたの支えになれるように、歌うわな。
長い?重い?
しゃーないやん、11年もやってきてんもん。
これからなんやで、勝負は。
ちゃんとあなたの胸にぶっさすんやで、歌を。
100万枚売りたい訳じゃない。
100万人の心に届けたいの。
100万人より先に、あなたに届けたいの。
出会ってくれておおきに。
これからもよろしく。
ラックライフ
Vo.PON