弱くて優しい義母のお話。
他者に助けてと言えない人。
代わりに、まず自分が相手に優しくして、優しさを得ようとする人
(過去の私)
自分の欲しいものを、他者に察してもらおうとする。
優しい人の腹の中は、察してくれない相手に憎悪が生まれて、真っ黒を通り越してドス黒い。
義母のせいでは無い。
義母の生い立ち、義母とその【母】との関係。
人は憎まず、行動を憎む。
義父は2022年10月に永眠。
義母は、その後一人暮らし。
義父が亡くなってからと言うのも、
親戚付き合いも、近所付き合いも疎遠になった。
義母はとくに趣味もなかった。
1日をテレビを見て過ごす。
結婚していない長男の心配をよくする。
義母は、2022年12月に大腿骨骨折をした。
現在は車も1人で運転できるため、
1人で通院はしているが。
義母の表情やコミュニケーションから
何かと心配して欲しそうな、
寄りかかってくる姿勢を感じていた。
だから、
義母の家から約10分のところに住んでいるが、行くのが億劫で、夫がいる時に月2回くらいしか行かなかった。滞在時間も30分。
内容のある会話はしない。
人の噂話かテレビの芸能人の噂話か、
ニュースの悲しい話。
今回は【ナリ心理学】で体感して会得したものを義母に使って、本音でぶつかった。
以下、義母に伝えたこと。
「人に助けて欲しいときは、言葉で伝えてね。家族でもあなたとは別の人間だから、義母のして欲しいことは察せないよ。
怖いだろうけど、練習と思って、私に病院連れてってとお願いしてみたり、息子(私の夫さん)にして欲しいことを言ってみてね。
家族は離れていかないよ。
私の優先順位は、自分と、子供と、夫さん、その次が義母たち、家族だから。
手伝えるときは手伝うし、手伝えない時は断るね。
義母も、私が何かを頼んだ時に、気分が乗らないなど、そういう理由でも大丈夫だから、「我慢」して頑張らずに断っても良いんだからね。」
実際にはこんなに綺麗に伝えられていない。
【ナリ心理学】弱者戦略はものすごく強かった。
義母は話の流れで「孫が可哀想で」とも泣いていた。
私は「そうやって泣いているから息子も寄り付かないんだよ」とも言った。
義母の両目を見据えて、目を合わせて、伝えた。
過去の私が【ナリ心理学】に本当の優しさを教えてもらったように。
義母の【泣く】には、
本音を伝えられない弱い自分が隠れている。
泣いていれば、怖いこと「本音を伝える」をしなくて済む。
↓
「本音を伝える」をしなければ、断られて、傷つく自分を見なくて済む。
(この世界には、生まれ育ち、【母】との関係で他者に断られるだけで傷ついてしまう人がいるのだ、、!)
【優しさ】は、勝手な想像をふくらませて、気を遣い合うことじゃない。
【優しさ】は、相手を【弱い存在】と決めつけて腫れ物を触るように扱うことじゃない。
思いやりのある関係は、本音を隠して、【我慢】して依存し合う関係じゃない。
自分の本音「助けて」が言えた時にはじめて、世界は優しいを体験できる。
「いつまでも怖がっていないで、本音を言いなよ」これを伝えることが、本当の優しさ。
真の思いやりは、個々が自立して成り立つ。
子供は親の背中を見てる。
親がドス黒い臭いものに蓋をして、見てみぬふりをしたらその後どうなる?
人は憎まず、行動を憎む。
私は、今できることをした。
義母に変わってほしいという【エゴ】は入ってしまっただろうか。
これからも、口だけじゃなく、思考だけじゃなく、目の前のことをひとつひとつやっていこう。
今年71歳の義母。
さて人間は、何歳まで変わるのだろうか。
おしまい。