海外 修羅場 労働ビザ問題②
わたしは労働ビザが取得できる日を指折り数えて生きていた3年間だった
寝ても醒めても欲しいものは労働ビザだった
合法的に5年滞在すればアメリカでいう
グリーンカードのようなビザに切り替わる制度だった
どの企業でも労働できる滞在ビザ
あと2年で手に入る所だったのが
オットの転職先の不手際で振り出しに戻った
オットにオファーを持ちかけた上司は
会計事務所に確認したら、ビザは継続更新になる
とオットに説明をした
それを確認できたから転職したのだ
話が違う
勤務先に抗議しろ
約束が違う
上の人と話してこい
オットは、わたしの怒りはもっともだと言った
でも、もうこうなってしまったら仕方がない
しょうがない、それを繰り返すばかり
加害者のお前が言うな
ただどんなに抗議しても何も変わらなかった
いま思えばその上司が会計事務所に本当に確認したのかどうかさえも疑わしい
書面でのコミットは何ももらっていなかった
オットは上司の口約束しか取り付けていなかった
何ごとも交渉ベースの欧州において
言葉の問題を除いても
オットがそもそも交渉を好まず
その場凌ぎにテキトーに取り繕い
妥協しで終わるのを何度も見て来た
交渉は喧嘩のようで好まないという
アホか!!
喧嘩じゃなくてそういう文化なのだ、ここは!
その度にわたしが交渉役を代わり
納得するまで先方と落とし所を見つけて来た
移住してからそんな3年間だった
この積み重ねた事象によって
わたしはオットの交渉をまったく信用していなかった
今回のビザの件もどうせいつものように
家では適当にわたしを宥め、取り繕い
会社には大した抗議もしていないのだろう
どうせ体面重視のいつもと同じに違いない
わたしの中での真実は
会社とオットがグルになり
わたしを騙し
丸め込んだ
そういうことになった
この時からオットと会社はわたしの敵となった
この日からわたしの座右の銘はコレ
いつか見てろよ、このやろー
わたしは怒りの塊だったし
生き霊が出ていたと思う程に怒り狂っていた