昨日の話。

 

うちに帰ってごろごろしようと思ったら下のが「塾送っていって」という。

いつもの送迎担当の嫁は遊びに行ってて不在。

「マジか~。ま、わかった。」

 

で、出発の時間。

「ん???車のカギがない!?」

 

いつもの場所に鍵がない。

嫁に電話で確認するも言われたところにない。

「じゃあ、わかんない」という嫁だったがスペアがあるというのでその場所を探すと

「おぉ~!」

スペアはあった。

 

よし、時間がない!

ダッシュで玄関を出て車のドアを開けようとするも「あれ???」

 

リモコンのスイッチを押すもドアが開かない。

「あぁ~!!!」

 

リモコン、電池切れであった。

 

うちの車、いわゆる金属のカギではなくて、ドアのボタンを押すと「ピッピッ!」っていうやつである。(語彙力が乏しくてすまん)

で、車に乗ったらスタートボタンを押すやつだ。

 

「終わった・・・。」

諦めたらそこで試合終了

いや~そう仰られてもこればっかりはどうしようもない。

 

「チャリで行け!10分あったら着くから。塾には電話しとくから」というも「嫌だ。電車で行く」と抵抗する下の。

で、「チャリの方が早い。お前が駅に着いた瞬間電車が停まっていて、お前が乗った瞬間走り出さん限りチャリの方が絶対早い!」と押し切りチャリで行かせた。

 

つーかね、嫁が過保護なので上のも下のも当たり前のように車で送り迎えしてもらっている。

でもチャリで10分少々の距離である。

もう中学生だし男子だし大丈夫だと思うんだが、そのように育てられたので染みついたものはそうそう変えられない。

 

で、塾の方に電話する。

個別なので本人がいかないと「あれ?」となってしまうのである。

 

電話をして名前を言うと「あ、〇〇です。」と先生も名前を仰る。

僕ね、もう向こうの先生方に憶えられているのである。

上のも下のも問題児なんでね。

で、僕自身も年に2回くらいは「面談してくれよぉ~」と電話をかける妖怪面談おじじなので向こうからしても「あ、あいつのお父さんね」とありがたくも認識してもらっている。

 

塾と言えばこれまでの歴史を紐解いてみても愚息どもはやらかしまくっている。

上のは中学入学時は塾ではなく通信教育で走らせようとした。

えぇ、お金をケチったのである。

始めはZ会。だがやらずに手つかずの自然がどんどん積みあがっていく。

「Z会はむずくてモチベが上がらん」というのでお次は進研ゼミ。

だがやるやる詐欺が数カ月続き2つ目の世界自然遺産が出来上がったところで強制終了。

 

だがノー勉太郎に加え、英語が壊滅的にダメだったので「これはまずい!」と授業料がリーズナブルだった個別の塾に入れた。

高校入試がないので普通の集団塾に入れても目的が違うし、かといって目的が英語をゼロからみたいな感じなので中高一貫校の生徒が通うようなところも違う。

しかし・・・上の、たびたびドタキャンを繰り返す。

「あ、忘れとった」「今日部活だった」「頭が痛い・・・」

その度に僕が「すんまへ~ん。えらいすんまへ~ん。」と電話をするのだが、向こうのアルバイトさんも上のに合わせて塾に来るわけで、もういたたまれなくなってやめた。

で、中3の冬に今の塾に入れた。

今の塾、高校入試がない子向けに12月からプレで高校過程がスタートするのである。

で、スパルタだが面倒見がよくしかもリーズナブル。

 

その頃の上のは英語はやっとこさ模試で平均点がとれるかどうかだったが、数学なんかは全国統一中学生テストではまぁ人並みの成績だったのでまぁなんとかなるだろと思っていた。

が・・・入塾テストを受けるともうズタボロ。

 

スパルタ塾なので先生もド直球に「そうですね。終わってますね~。」と180キロの剛速球を投げ込んできた。

いや~清々しいまでの火の玉ストレートである。

 

だがその塾でもあれこれ理由をつけて授業に行かない。

で、入塾早々に指の骨を折った時なんかも「ノートがとれないから行っても意味がない」という謎ルールを発動。

嫁は「中学受験が終わったら私の仕事終わり~」って感じなので「行きたくないんならいいじゃない。」と何かにつけて「いいじゃないいいじゃない」と夜回り先生みたいに「いいんだよ」を繰り返す。

 

学校の成績がどんなに悪かろうが「頑張ったね」の一言で終わってしまう。

「ダメでしょ、それじゃ」というも「もう中学生なんだから自分で考えて決めさせたらいいじゃない。それで困ることになっても自分の責任なんだからそれでいいじゃない」とか言う。

いや~中学生に全部決めさせたらまずいでしょ。

おサルにジェット機の操縦桿を握らせるようなものである。

結果、上のはジェット機の操縦を放棄し、潜水艦に乗り込んで楽しい楽しい海底2万マイルの旅に出かけてしまった。

ノー勉太郎の誕生である。

 

ただし面倒見のいい今の塾は休んだら個別で補習をしてくれる。

一時は集団塾なのか個別塾なのかわからんくらい個別で補習をしてくれた。ありがたいことである。


件の指の骨を折った時、「塾に行かん」と言う上のと散々やり合った挙げ句、こちらが音を上げて塾に「やめさせてください」と電話したときも「上の君と電話代わってください」となり「ノートがとれんのなら俺がとるから塾に来い!」と一括。

最後に「お父さん、何かモゴモゴいうようであれば喝を入れますから電話ください」と相成った。


上のは去年の夏ごろからやっとこさちゃんと塾に行ってくれるようになったんだが、そういう経緯があったうえにその後も家でのノー勉太郎は変わらずだったので、塾内での成績は振るわず最下位あたりをウロウロ徘徊する問題児であった。

最近はちょっとやるようになったけどね。

 

下のは上の失敗があったので英語と数学は初めから今の塾に入れた。

英語は通信教育じゃなくてやっぱプロにお任せした方がいいと思ったのだ。

英数だけ塾、残りを進研ゼミという作戦に出たのだ。(Z会は最初から回避)

が、塾に行っても座ってるだけ。

宿題もしない。

周りは近所の賢い国立中の子ばかりなので塾内のテストでも凄まじい数字を叩き出す。

英語に関しては偏差値20台という「え?そんな数字出せるの???」というありさま。

えぇやめました。金の無駄。上のの経験があるから決断は早い。

で、完全進研ゼミにしたのだがまぁやらない。

上のに引き続き、メルカリでそのまま売れそうな新品状態の教材が積み上がりゲームセット。

 

一応警告はした。

「3カ月で目標のところまで終わらなかったら、あの塾に入れる。次は個別だ。」

下のは「やめてくれぇ~。あの塾は嫌だ~」「個別はもっと嫌だ~。授業中休めないじゃ~ん。」(←だからいいんじゃん)と全力で嫌がったが、3カ月間何もやらなかったので強制的にぶち込んだ。で、今に至る。

下のを再入隊させる際に先生に「学校の英語の成績が平均点の半分なんです」というと先生絶句・・・。

「春期講習までで下地は作ったはずなんですが・・・」

 

ただし下の曰く個別はアルバイトの先生なのでやさしいらしい。

で、先生は医学部の5年生。

いや~医学部生に家庭教師頼んだらいくらかかるんだろう?と思いながら「お前、今超ラッキーな状態だから本気でやれよ」と喝を入れるのだがどうにも・・・。現役バリバリのノー勉太郎である。

 

そんな感じの今の塾。

昨日はチャリで行かせたものの、僕も過保護なのかね。帰りは自分もチャリに乗って迎えに行った。

で、夜10時。問題児の親子、二人そろってチャリをきこきこ家へと帰りましたとさ。

おわり