最近アメブロのロゴ(アイコン?)が「20Anniv」ってなってる。
20周年なんですなぁ。
おめでとう!!!
20年前、僕は何してたかな?って考えてみたら「おぉ!そうだ。俺って今年山登り歴20年目だわ」って気づいた。
登山歴20年の永遠の中級者。
あ、一応初心者の域は飛び出してると自認してます・・・つーか自認させてください
まぁね、永久に上級者にはなれませんよ。
怖いところには行かないしクライミングにも手を出さない。
危険マークはとことん避けるし破線ルートは通らない。
今は某お山の有名店に勤める東京時代のヤマ部のメンバーなんかは、当時は僕より全然格下だったんだが、今は沢もやるし岩もやるしアイスクライミングまでやる。もう完全にちぎられてその背中ははるか彼方へと行ってしまった・・・。
ちなみに以前はこのメンバーも名前を出していたんだが、こいつに関しては今後は名前を出すのをやめる。
何故かって???
いやね、僕はブログを書くときには基本イニシャルを混ぜて人の名前を書く。K藤とかK保田とかね。
しかしこいつの場合、例えば「O石くん」みたいなもはやイニシャルトークに何の意味もなさなくなっちゃう名前なのである。
で、こいつが勤めるお店に行かれている方もおられるので何かの拍子に身バレをしてしまうと、ぽんぽこブログが存亡の危機に陥るのである。
そうなのだ。ぽんぽこブログは正体がバレてしまうともう地球にはいられない。月へ帰らねばならないのである。
あ~大変!そいつは大変!!!
だからそうするのである。
しかもこいつね、時々お山の雑誌に出てたりするから油断も隙もあったもんじゃないのである。
ところで僕が山に登り始めたきっかけってのは20年前の八丈富士である。
季節はちょうど今頃かね?
3月の事だったと思う。
八丈富士ってのは八丈島にあるお山でしてね。
当時は結婚間近でして「結婚したらもうこんなにふらふら一人旅なんてできんよな」ってことで八丈島に行ったの。
ん???あっ今年は結婚20周年だったわ(笑)
で、会社を定時ダッシュして新大阪から新幹線に飛び乗りまして。
で、竹芝桟橋から八丈島行きのフェリーに乗り込みまして。
その中で都庁の職員さんと出会いましてね。
八丈富士なんて知らなかったんだけど「いいところよ」って教えてもらいまして。
お鉢めぐりね。
で、当時は山登りの概念なんて何もなくて。
ただただ観光の一環で八丈富士のお鉢めぐりをした。
けどね「雨の日はやめといたいい。危ないから」って言われてたの。
ところがどっこいお鉢めぐりをした日はがっつり大雨でして。
それでも行ったのよ。
ウィンドブレーカーにGパンといういで立ちで。えぇ、アホアホ星人でした。全身びしょぬれでした・・・。
火口の周りを歩くんだがガスで視界が悪くてね。
火口をのぞき込んでもまっしろで見えず・・・。
けどね、ある瞬間ふっとガスが途切れて火口の底までズドーンって見えちゃいましてね。
「ひょえ~~~~!!!」
あまりの高さにビビりあがりまして・・・。
「落ちたら死ぬじゃん」と。
で、だーれもいない不気味な八丈富士の火口をビビりながら一周しましてね。
そしたら前方にバシッと上下レインウェアで固めた登山者さんがいまして。
それを見て「かっちょえ~!!!」って思いまして。
ああいう服がどこで売ってるのかも知らず、とりあえずあの格好に憧れたってのは山にはまったきっかけの一つである。
で、八丈島から帰ってきて2カ月後くらいかな。
休みの日には大いに暇を持て余してまして。
転職で名古屋から関西にやってきたんだが友達とか全然いなくて。
当時嫁とは兵庫と岐阜で遠距離してましてね。
そんな毎週とか会わないわけですよ。
で、「よし、六甲山に行ってみよう!」と思いまして。
しかしそこはド素人。
阿蘇山や函館山みたいに「ここがそうですよぅ!」みたいな観光地になってるのだと思ってまして。
で、ネットで調べたら「新神戸の駅の裏から入っていく」って書いてあったので行ってみたんですよ。
地図もな~んにも持たないまま。
で、どこが山なのかよくわからんうちに気づいたら王子公園の方に降りてきまして(笑)
今思えば途中までは合ってたんだよな。
ルート的には布引の滝を経て摩耶山に至るルート。
けどそんな認識もなく突撃したもんだから気づいたら下界という「???」って結果になりまして。
で、さすがにこりゃいかんとお山のガイド本を買いましてね。
はい、地図じゃなくてガイド本。
で、そのガイド本を見て「よし!長峰山に行ってみよう!」となりまして。
いざ出陣したものの長峰山のピークを過ぎてから道に迷いましてね。
すんげぇ藪漕ぎになったんですよ。
で、やっとこさブッシュを抜け出すと・・・
数十頭のイノシシの群れと鉢合わせ!!!
マジでちびりそうでしたよ。
いや、もはやチビっていたのかもしれん。
その時は数十頭と感じたけど実際には数頭だったのかもしれん。
向こうは向こうで茂みの中からいきなり人間が飛び出してきたもんだからびっくりしてブヒブヒ言ってるんですよ。(あいつらブヒブヒ鳴きます。所詮ブタです。)
で、僕も動けず固まってると、そのうちの一頭が「たったったったっ」と寄ってくるじゃあ~りませんか!
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!」
「こないでぇぇぇぇぇぇぇ~!!!」
自分の人生であれほどまでに怖かったことはなかった。
結局そのまま突進することはなく茂みへ入っていってくれてね。
で、そいつに続いて残りの軍団も次々茂みへと入っていった。
けどね、もうほんとに、すぐそこにいるのよ。
姿は草に隠れて見えないけど奴らも興奮冷めやらぬ感じで「ブーブー!!!」「ブブブブブゥ~!!!」「ふごっふごっ!!!」と各自が鳴きまくっている。
しばらくは足に根っこが生えた如く動けなかったけど、意を決してその横をそ~っとそ~っと横切って、その後は全力疾走!
おそらくカールルイスよりもベンジョンソンよりも速かったと思う。
世界最速の男となって全力で山を駆け降りたんだが、その途中でケータイを落とすという悪夢。
気付いたら胸ポケットから消えていた。
しかしそれを拾いに戻るなんて怖すぎてできず・・・。
その後どこをどう走ったのかわからんが神戸大の上の方に出ましてね。
「はぁはぁはぁ・・・・助かった・・・。」
つーかあれはどこで道を間違えどこを彷徨っていたのか???
これが僕の記念すべき登山人生の第一歩だった。
そんな怖い思いをしたんだが、なぜか登山にドハマりしまして。
普通はね、あの年代ってお山から振り落とされる年代なんですよ。
就職、結婚、子供の誕生。
大学で登山部やワンゲルにいた人たちも、これらの人生の関門をくぐるごとにふるいにかけられるかの如くお山から離れていく。
ところが僕はと言えば、転職、結婚、子供の誕生と関門をくぐるたびにその勢いは竜巻の如く増すばかり。。。。
いろんなところを登ったなぁ。
14年かけて百名山もやったし。
そんな僕の20年。
アメブロも僕の登山も、もう20年頑張っていきたい。
それまで頼んますよ、アメブロさん。