西大山駅を後にし向かった先は
知覧の特攻平和会館。
後行程を考えると時間が迫ってはいるんだが、ここを素通りするわけにはいかない。
前日の鹿屋に引き続き平和教育である。
鹿児島には鹿屋、知覧という特攻の最前線があった。
沖縄・長崎・広島と戦争を語るうえで重要な場所はあるが、鹿児島も非常に重要な場所である。
こちらはゼロ戦。
ひどく傷んでいるなと思ったら
海に沈んでいたものを引き揚げたらしい。
35年たっても形は残っているもんなんだなぁ。
貴重な資料である。
ここから先は撮影禁止。
故人の写真や家族にあてた手紙など当時のリアルがたくさん展示されている。
故人や残された家族、子孫の方のプライバシーというものがあるし、そういうのを無関係の人間がSNSで晒しあげるというのは、土足で人の心にあがりこむような大変失礼な話だしね。
鹿屋同様、ここから多くの若者が特攻で出撃していった。
やはりね、戦争というのは狂気の世界だ。
戦争下の思想ってのは恐ろしいよ。
こういう形でしか「国を守る」しかない状況下というのは異常。
人権も言論の自由もないしね。
今のしょうもない言論の自由とは違うもっともっと大事な部分の自由がね。
今も戦争は無くならないけど、戦地に赴く兵隊さんだって行きたくて行ってるわけじゃないと思う。
武力じゃなく話し合いで解決できないものだろうか。
特攻平和会館をあとにし知覧の街なかへ。
武家屋敷を見学する。
実はこちらの地区では実際にお住まいの方もおられる。
なので「あ、ここはお住まいですな」というところには入らない。
公開されているところはこんな感じ。
立派ですなぁ。
なんか沖縄にもこういう風景があったような気がする。
このエリアは住民の方々で組織される組合が管理しているらしい。
ほんとめちゃくちゃきれいである。
昔の様子がそのまま残されているんだが、雑草なんかも生えていない。
庭木もきれいに整えられている。
きれいですなぁ。
武家の子孫という志を感じますな。
これ意地・管理するにもお金と労力がかかりますよね。
というわけでここを歩くには入園料が必要である。
この姿を保つには必要なものなので気持ちよく払わせていただく。
電線もなく非常にすっきりした景観。
当時にタイムスリップし多様な気分になる。
ただこの空を特攻の飛行機が飛んで行ったと思うと複雑な気分になりますな。
そんなことを思いながらお屋敷を見てまわる。
こちらは家の中を見ることができましてね。
こんな感じ。
水がめとかあんな感じで置かれてたのね。
勉強になりますなぁ。
お茶屋さんがあった。
松阪のお城の周りにもこういう武家屋敷がありましてね。
昔はこういうところが日本各地の城下町にあったんだろうなぁと古に思いをはせる。
武家屋敷をあとにし、駐車場に戻る途中でお茶をすることにした。
文字通りのお茶。
有名な知覧茶である。
旨し!!!
ソフトクリームを買ったんだが、セルフのお茶とは別でお茶もいただいた。
いや~
旨し!
非常にうまいのでチビが買ってくれという。
うちの子供らはお茶好きである。
ちなみに僕も。
色々好きなんだが、一番好きなのははぶ草茶。
昔、じいちゃんばあちゃんが作ってましてね。
普通に食卓で出てきてまして。
年を取るごとにいろんなお茶を飲むようになりまして。
昔は飲んでいなかったジャスミンティーやルイボスティーも飲むようになりまして。
ちなみに嫁はお茶ではなくコーヒー派である。
で、今回買ったのがこちら。
いいお値段である。
いやね、日常的にこんな高級なお茶飲みませんよ。
旅行中だからね。
でもこれはこれだけ払っても飲みたい味。
これまでの最高額は同じくらいの量で1100円だったお茶。
愚息と今通ってる塾に面談で初めて行った帰りに商店街の中にあるお茶屋さんでね。
愚息が「ちょっと待って」と言ってお茶屋さんに入りましてね。
「これ買って」というので買ってやった。
スーパーで売ってるお茶よりもお茶屋さんにおいてるお茶の方がうまいように感じる。
気のせいかもしれんけど。
ソフトクリームがとうちゃこ。
知覧茶のソフトクリームである。
きれいな緑茶である。
宇治の抹茶ソフトと同じような色だが、あちらはこれに抹茶をふりかける。
ちなみに抹茶とは緑茶を粉末状にしたものである。
で、
旨し!!!
いや~旨い。
お茶っておいしいねぇ。
最近、野点に興味がありましてね。
モンベルのこれを買って山のてっぺんでお茶を飲もうかと思う。
知覧を堪能して鹿児島市内に向かう。
が、その前に色々寄り道をする。
吉野公園にて。
上はちょっと隠れてるけど朝は全然見えなかった桜島がくっきりと。
鹿児島市内に向かってたら桜島がきれいに見えたので桜島がきれいに見えるところへやってきた。
開聞岳にしろなんで朝ってガスに包まれるんだろう?
今回はたまたまかな?
今度は桜島を入れた撮り鉄をしたいねぇ。
桜島の景観を堪能して、レンタカーを返却すべく鹿児島中央駅方面に走る。
が、ここでも寄り道である。
ある意味今回の旅で一番の目的地かもしれん。
そこは・・・
ラ・サール中学である。
説明するまでもなく鹿児島が全国に誇るエリート校である。
関西に住んでいると函館の方のラ・サールは多少なじみがあるかもしれんが、本校の方は噂こそ聞けどなじみがない。
チビの学力不振を何とかしてくださいと、神社にお参りすべくこちらへと参上仕った次第である。
チビに
「ほれ、着いたぞ」
「さぁ車を降りろ」
「お参りするぞ」
というも
「嫌だ」
「警察に通報されるぞ」
「一人で行って」
と断固拒否。
どうにも動かんので校門前に車を横付けし僕一人で車を降りる。
パシャ。
「チビの英語がどうにかなりますように」
門の横にいる守衛さんにへこへこ頭を下げながらご利益に預かるべくお参り。
門の前に生徒さんがいましてね。
なんか数学の問題についてあれこれ議論してた。
いや~さすが。
うちの愚息どもにも爪の垢を煎じて飲ませたいもんである。
で、鹿児島の中心部に向けて走る。
しかしあれだな、鹿児島の市街地って結構広いよね。
だいぶ都会。
それでいてちょっと車で走ればきれいな景色が見れるんだからほんといい。
ぜひ住みたいでごわす。
で、街なかに入ってきた。
路面電車が
通過~。
さらに街なかに入り
鹿児島中央駅近くのレンタカー屋にとうちゃこ。(写真撮り忘れた)
2日間走りまくった車を返却。
ここからは徒歩と路面電車の旅である。
続く