今年ももうすぐ12月。あと2ヶ月足らずで関西は中学受験のシーズンを迎える。2年前までは愚息も受験生だった。

そこで大して役に立つ情報ではないが我が家の中学受験を振り返ってみようと思う。

 

そもそものきっかけは先日も行われていた全国統一小学生模試。そこで愚息は兵庫県で一桁台の順位を叩き出しておりそこから親子の勘違いが始まった。愚息は小学校にあまりうまく溶け込んでおらずこのままのメンバーで中学に突入するよりも環境を変えてやった方がいいんじゃないかと思うようになった。

通信教育で親が教えてやれたり個別の家庭教師を週何日も付けられるご家庭でなければ一般的に中学受験をするには塾通いが必要だ。大手塾の入塾試験を色々受けたけど結局西宮北口の○学園に通うことにした。

当初は上のクラス、「Vクラス」から始まった。当時は「このまま頑張ったらN中(関西の最高峰の中学)にも合格できるんじゃなかろうか?」などと今から思えばバカ丸出しの親バカバカ親であった。

 

VクラスにもV1とかV2とかあるんだが(一番上にはV0ってのもあるらしい)まずは4年の途中でV1からV2に転げ落ちた。小5はスランプの極みでVの下のSクラスに落ちたりして愚息自体も「もう塾辞めたい」なんてことを言うこともあった。小5はVとSを行ったり来たりしたが小6はずっとV2で踏みとどまった。

で、当初言ってたN中なんて言うのはちゃんちゃらおかしくてあれはもう完全に別格。愚息は兵庫では2番手のK中を受験するクラスにいたんだがK中は志望校判別テストも全部A判定。しかしN中はすべてD判定であった。もう笑っちゃうくらい別格。ほんと一瞬でもN中受かるかもなんて思ったこと自体お恥ずかしいったらありゃしない。結局本番ではそのA判定しか出ていなかったK中にもすべり紆余曲折の末、最終的には今の学校に通うこととなった。(詳細は昔のブログ参照)

 

愚息の中受で腰を抜かしたのがその塾代の高さ。小4から通って講習会とか日曜日の講座とか全部取ったら3年間で250~300万くらいかかると思う。塾からは色々プッシュはあったが我が家は貧しいので小6の途中まで削れる部分は削った。その代り家で嫁の管理下のもと超管理型の教育を徹底的に受けることになったのだが、それでクラスをキープできていたのでそれはそれでありだったのかなとは思う。


中受に向けた3年は親子・・・いや母子には長い長い3年だと思う。思い入れが強い分、お母さんの方がのめり込むご家庭が多いのではなかろうか。偏差値の上下に一喜一憂し、クラスの上下にも一喜一憂する。塾のある日はお弁当を持たせ、朝から晩まで授業の時は夕方にお弁当を塾まで持って行ったりする。そりゃ思いもひとしおになりますよ。その結果が中学入ったと同時に勉強をしなくなりアホ街道一直線なら悲しい限りである。

 

今年はコロナでぐちゃぐちゃだ。大学受験も高校受験も当事者からしたら「何で今年なの~?」という感じだろうがもちろん中学受験も例外ではない・・・どころか中学生より高校生より圧倒的に親の関与が必要な中学受験を控えた親なんかは「何で?何で何で今年なの?なんで自分の時にコロナなんてのが流行るのよ~!!!」と気が狂いそうになっていると思う。東京も大阪も感染者の数がうなぎのぼりである。ほんとどうなるのかね?今年度の受験は?

 

高校や大学と違って中学受験は全部落ちても進学先はある。でも12歳の挫折というのはどこの親も味わいさせたくないだろう。何年も頑張ってきた結果だもの。いろいろなものを我慢してたどり着いた結果である。毎年思うけど気持ち的には全員に桜を咲かせてあげたいなぁ。

 

というわけで余計なことも書いたが中受のことでした。