4月30日未明。「さ、さっぶー!!!」寒くて目が覚める。前もそうだった。我がライペンの3シーズン用のテント。ダウンを着てその上から雨具を着用。下も雨具を着用し足元はテントシューズを履いている。それでもシュラフカバーをかけたシュラフで縮こまらないと寒い。昨日の小梨平も寒かったけどそれの比ではない。室温を確認すると0.9℃。その後目が覚めた時には0.2℃まで下がってた。冷蔵庫よりもっと寒いところで寝てるわけだ。昨日はフライシートに着いた水滴うっすら凍ってたけど今はフライシートがバリバリに凍りついているだろう。

そして・・・

夜が明けた。テントの外はご覧の快晴。

奥穂方面すでに大勢の人々が山頂アタックをかけていた。

皆さん、頑張ってください!!!

下から見てもすごいんだけど

上から見てもめまいがするくらいの高度感。これは6年前に僕が登った時の写真。涸沢のテント村がミジンコみたいに見える。

こちらは北穂方面。奥穂方面よりも斜度がエグい。

「見た目ほどのエグくない」との声も聞こえてきたけどホントにそうかね???

もっかい奥穂方面。もうちょっとで白出のコルですよ~。

などと昨日見れなかったフィールドスコープで山の景色を楽しむ。

おっ、あの人怪我でもしたのかな?

大丈夫かね???

足をやったのならもう降りてきた方がいいな。その先はこれだからね。もし登れたにしても下りは無理だろ。

彼がいるのはあそこの中腹。

その後ろからは山頂を目指す猛者たちが続々とあの雪の壁に挑む。

ひとしきり楽しんだのでトイレと水くみに向かう。しかしいい天気だねぇ。

ほんと最高だ。

このままずっと眺めていたい。

しかし下山せにゃならんのよね。バスは16時15分発。風呂にも入りたいから余裕をもって下りねばならん。

次にこの景色を見るのはいつになるだろう???

さぁ僕も撤収しますか。

人一倍時間がかかるからね。というわけで僕も撤収の準備を始めた。 続く

 

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