パパになりました 後編 | MotoshopGoodSpeed ぽんこつ侍

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 結局奥さんの方は受け入れてくれる先がなかったのですが、子供の方は近くにあるNICUが入ってる市立病院に一人空きがあると。ただ、そこは市立病院なので違う市に住む僕らは優先的には入院させてもらえないとの事でした。なんだそのルール。

でもそこの先生がとりあえず様子見てから決めますと言ってくれたらしく、保育器をもって数分後に救急車で来てくれました。

で、そこで奇跡としか言いようがないことが起こりました。
なんと保育器をもって現れたのが奥さんの実家の向かいに住んでいる、たまに挨拶をする間柄のおじさんだったのです。
「え?Yさん?」
「え?」
こんな偶然があるのだろうか。

「こりゃ連れて帰らないわけにはいかないなぁw」
と言いながら子を保育器に入れて運んできてくれました。
遂に我が子と初対面。


体重が1977gしかなく、本当にちっちゃかったです。
そして凄く可愛かった。

今エコー写真撮ると立体画像も見せてくれるんですが、まんま一緒でした。



すやすや眠っていて声は聞けなかったんですが、凄く満たされました。そして奥さんを忘れていたことに気づきまして、看護師さんに奥さんの事を聞くと病室に移動するときに少しだけ会えるとの事だったので会いに行きました。退院まで会えないというのは何だったのか。

ベッドごと移動していた奥さんと少し喋りましたが、術後薬を入れてもらって意識がもうろうとしていたらしくあまり会話が成立しませんでした。
主治医から説明を受け、子供は小さいから暫く保育器で、奥さんは血圧が下がるまでこっちで絶対安静にするとのことでした。

それからすぐ子の病院に行き、担当医と面談、今後の方針を話し合い夕方帰宅しました。

その後数日、奥さんは初めての手術だったので慣れない痛みに苦しみ、尚且つ血圧をあげない為部屋を暗くされてテレビも見られず携帯もあまり触れずの独房生活を過ごしておりました。

そして毎日犬たちは玄関で奥さんの帰りを待っていました。



幸い大事には至らず、子も奥さんも日に日によくなっていき、僕は毎日産院に冷凍された母乳を取りに行き、それをこの病院に届けるという生活を送りました。


結局退院まで奥さんにも子にも会えませんでしたが、母と子を繋ぐ栄養を届ける時間はとても幸せな時間でした。

 コロナなので普通分娩は二泊三日、帝王切開でも三泊四日で退院させられるそうで妊婦さんにはしんどい時期でしたが、うちの奥さんは結局1週間くらい入院して、万全ではないものの退院してきてずっと実家で暮らしています。

子も病院ですくすく育ち、出産予定日の二日後に元気に退院してきました。


奥さんに似て食いしん坊らしく、母乳をモリモリ飲んで結局2800gくらいで退院してきました。


因みに奥さんも早産でここの病院の同じ新生児室の保育器出身なので奥さんの後輩ですねw
退院した日は奥さんの家に親戚が来てくれてとても賑やかでした。


沢山の方からお祝いも頂き、本当に幸せです。
上が僕、左が奥さん、右が娘なのですが、どう見ても奥さん似でホッとしましたw



 ちょうど生まれて一か月が経ちましたが、店はとりあえずしばらくは新規の作業の受付を中止させてもらって、今は毎日奥さんの実家に行って子供のお風呂を入れて、おむつを替えて、抱っこをしてあやして、仕事に行って帰宅しています。ちょっとハードですが、奥さんやお義母さんは夜泣きで眠れてないのでみんな暫くは平等にハードモードです。
犬も奥さんがいないからかとても甘えん坊になってしまって明らかに様子がおかしいので、今までは毎日ではなかった散歩に毎日連れて行くようにしています。

子は一か月でとても大きくなりました。


レーサーのマフラーかと思う位の抜けのいい屁をこいて凄い量のゲルを肛門から射出します。
信じられないくらいかわいい声で泣きます。

おかげで僕はずっと賢者タイムですw