現在、神戸の「神戸市立博物館」で開催中の
「ターナー展」に行ってきました。
油絵や水彩画、素描の風景画を数多く残した、イギリスの画家です。
彼の絵は、目の前にある風景をそのまま写しとるだけじゃなくて
その風景のなかの空気感、風、匂い、太陽の具合や
雰囲気など、その場所にいる人物の感覚をも閉じ込める。
古代ギリシャ・ローマ時代を描いた絵、
嵐のなか海上を木の葉のようにめちゃくちゃに揺れる船を描いた激しい絵、
すさまじい雪崩を描いた迫力の絵。
そのなかで印象的なのが「光」。
光に包まれた柔らかい絵もあれば、
自然の猛威のなかにも光をとり込んでいる。
今回の絵の中に、「敵国にまぶたを切られ失明した将軍レグルス」の見た風景がある。
失明するほどの太陽の「光」を表した絵。発想が面白いので印象的。
ラファエロの『小椅子の聖母』が描かれている、ヴァチカンからの風景も面白い。
絵の中から、自分のツボにはまる絵を探してみよう
神戸での開催は来月、4月6日(日)までですよ。