今朝、太宰治の『斜陽』の舞台になった
小田原の別荘「雄山荘」から火が出て、全焼したとのこと。
『斜陽』の中で、モデルなった「伊豆の山荘」の描写。
十畳間と六畳間と、それから支那式の応接間と、それからお玄関が三畳、
お風呂場のところにも三畳がついていて、それから食堂とお勝手と、
それからお二階に大きいベッドの附いた来客用の洋間が一間・・・
「雄山荘」は、一般公開してなかったようだけど、
これを思い浮かべながら巡ったら、面白かっただろうな。
実際の「雄山荘」は、もう少し広いのかな
『斜陽』は、太宰小説でいちばん好きな小説。
Ponkoは読みすぎて、カバーがぼろぼろです。
でもこの山下清澄さんの絵が好きなので、
セロテープで補強してマス
旧華族である「かず子」と、「お母さま」の話し言葉が心地よくて。
あと・・・美味しそうな描写がたくさんあるのが楽しい(笑)
「お母さま」みたいな「お食事のいただき方」・・・マネできたらなぁ
とにかく、好きな小説なので
その縁のあるモノが失われることは
Ponkoにとって、とても残念なことなのです。