事故で体の自由を失った星野富弘さんが、口で筆をとって描いた瑞々しい花の絵と言葉=「詩画」の美術館。

 

 私が彼の詩画を知ったのは結構古くて、クリスチャンの友人が教えてくれた1990年代初頭の頃でした。

 その後、美術館が出来たと知って、頑張って車を運転して初訪問をしたのが2000年。今回は今の素敵な建物になってからは初、24年ぶり2回目、ということになります。

 

 やはりここでも富弘さんが描いた本物をじっくり観ていると、文字の形の変化、時にユーモラスな言葉など、いつまでも立ち去りがたかった。

 

 今回初めて目にしたのが富弘さんの青春時代の写真=事故に遭う前の筋骨隆々の姿。体育教師となったのも頷けます。

 そんな彼にとって「体が動かない」ことは、一般の人以上のショックだったに違いない、改めてそこからの再生が尊く感じられます。

 

 残念ながら4月に逝去された富弘さん、記帳台があり、書こうとペンを取ると、腕章をしたY新聞の記者さんが後ろから撮影をしたいというので、大丈夫と答えると、シャッター音が何度も聞こえました。

 いずれ地方版にでも掲載されるのでしょうが、私は他県の住人なので、目にすることはなさそうです。

 

 真っ青な空に映える美しい自然が望める素敵な美術館、次回は是非もっとゆっくり来たいと思いました。