ここは今回唯一の再訪。高校の修学旅行で来ています。

 

 光明皇后が開いた総国分尼寺としてのお寺で、本尊の国宝「十一面観音」が特別公開されています。

 光明皇后のお姿を写したとされる美しくも凜とした威厳が感じられるお顔でした。栢木の木目を生かしています。

 

 公開されているお厨子がちょっと遠くて、細かいところまでは肉眼では確認できなかったのですが…。

 

 ほかに、光明皇后が千人の垢を落としたという伝説がある「から風呂」。今で言えばサウナに近い蒸し風呂。

 慶長年間の建物を近年解体修理し、壁が真っ白でちょっと驚きました。

 

 「宝物殿」では、大正6年5月にここを訪れた、当時の東宮殿下(後の昭和天皇)ご使用の椅子が展示されていました。菊のご紋をあしらった優美な家具でした。

 

 それにしても、朝から雨がずっとやまなくて…催花雨、でしょうか。

 ここから徒歩で4か所目のお寺、「海竜王寺」に向かいます。