大安寺の次は、「福智院」。
こちらも創建は古く、興福寺の地蔵堂として信仰を集めていました。
本尊の地蔵菩薩は、如来様のように装身具もなく、衣を垂らした台座に座っている、そして地蔵菩薩にしてはかなり大きい丈六(2.73m)。
ここに来た目的は限定公開「十一面観音」を観ることだったのですが、住職夫人の説明はこの地蔵菩薩に終始しました。
大きな光背には仏様が567体付いていて、これは56億7千万年先まで見守るという壮大なお話を表現していると説明して貰いました。
奈良ホテルや新薬師寺に近い町中にある、小さなお寺。
でも本堂(写真奥の二層の屋根の建物)、地蔵菩薩、十一面観音は全て重要文化財という名刹。
嫁いできてから現在のような綺麗な伽藍を整備するのに苦心された住職夫人の熱心な解説は、とても心に残りました。
帰りには「おもてなし」と言って添乗員さんにおせんべいを託され、バスの中で配られました。美味しかった。
このあとは昼食を挟んで、3カ所目へ移動します。