作夏、バスツアーで平泉の中尊寺を訪れましたが、金色堂内は人が多く、ツアーの案内は解説のテープが1回終了したら「出ます」と、そこに長く居ることは出来ず、もっとゆっくり観たかった、と悔いが残りました。

 

 そこに「来春、東京で展示がある」というチラシが置かれており、楽しみにしていました。 

 開山900年記念「中尊寺金色堂」展、国宝の仏像たちと、VRで再現される実物大の金色堂内部。

 

 会場に入ってすぐの大きなスクリーンには、金色堂内部が照射されていますが、最新のVRを使って、自分がぐんぐん前に進んでお堂の中に入り込む感じになります。

 「凄い…」。予想以上のリアルさに、何度もそこに立って体感してきました。

 

 展示も金色堂内の仏像11体、全部国宝の名品がガラスケースに入って間近に観られます。 

 堂内には須弥壇が3つあって、それぞれ11体の仏像が安置され、その中の奥州藤原氏初代清衡が納められている「中央須弥壇」の仏様をそっくり持ってきたという、史上初の有り難い機会です。

 

 11体は、中央の阿弥陀如来、両脇に観音菩薩、至勢菩薩、持国天と増長天、そして6体の地蔵菩薩。この地蔵菩薩が少しずつお顔が違い、微笑んでいるように見えるものもあって可愛らしい。癒やされました。

 

 お経や曼荼羅、幡頭や華鬘、みんな素晴らしかった。

 音声ガイドセット券を買っておいたので、声優・梶裕貴さんの声で堪能しました。

 

 この展示は国立博物館本館の1つの部屋を使ったものなので、私が到着した土曜日の午後3時ころは入場制限をかけていました。

 4月まで会期はありますが、できるだけ早く行くことをお勧めします。